お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
雑学 生活

電子タバコが規制されるって本当?

この8月、世界保健機関(WHO)が、電子タバコの規制を提言した。火を使わない手軽さに加え、さまざまな味が楽しめるため、未成年者の喫煙が増加しているのが理由だ。

ひところは禁煙に効果的とも言われた電子タバコも、ニコチンが含まれていれば喫煙以外のなにものでもない。日本ではニコチン入りが認められていないためタバコあつかいではないが、ジエチレングリコールなどの有害物質が検出された例もあり、安心して使えるようになるのは、少し先の話のようだ。

【遠山の金さんは「庶民の味方」どころか、庶民の娯楽を禁止した「敵」だった】

■チョコレート味が喫煙を招く?

電子タバコは一種の加湿器のようなもので、タバコの成分を含んだ液体を霧状にして吸い込む。火を使わないので煙も出ず、場所を選ばないメリットに加え、従来のタバコと比べて味や香りの自由度が高い。WHOが問題視しているのはまさにその点で、バニラやチョコレートなどのお菓子のような風味が、未成年の喫煙を誘発しているというのだ。

火を使わない構造が「喫煙している」という意識を弱める要因にもなっている。

電子タバコは健康的なのか? 海外では一時期、タバコをやめたいひとにおすすめ的な風潮があったが、この件についてもWHOは2008年に警鐘を鳴らしている。ニコチンが含まれているものなら喫煙以外のなにものでもないのに加え、吸収された成分が人体にどう影響するのか、充分なデータが揃っていないからだ。

電子タバコが禁煙の手助けになる可能性は否定できないが、逆に従来のタバコよりも悪影響が大きい可能性もある。燃えるタバコなら1日何本と意識するのだろうが、電子式では再現なく吸ってしまう恐れもある。

■有害物質入りの製品もある

日本でも販売されているが、安全なのだろうか? タバコの成分が含まれていなければ喫煙にはならないので、未成年が使用しても罰せられることはないが、成分が表示されていないものや、有害成分が検出された製品もあるので、製造元がはっきりとした製品を選ぶべきだろう。

ニコチンは、日本では医薬品成分に指定されているため、電子タバコに使用することができない。同じように火を使わない「無煙タバコ」も存在するが、こちらはれっきとしたタバコなのに対し、電子タバコはいわば「おもちゃ」あつかいのため、電気用品店や雑貨店でも購入できる。

ところが、ニコチンが検出された製品が、意外にも少なくないのだ。

独立行政法人・国民生活センターが調査したところ、

・25銘柄のうち11銘柄

・45製品のうち15製品

からニコチンが検出された。元祖・タバコ1本に含まれるニコチンは100マイクロg以上が一般的なのに対し、数マイクロgが検出された電子タバコが多く、なかには390~5,000マイクロgと、タバコをはるかに上回るものも存在するのだ。

2009年におこなわれたアメリカ食品医薬品局(FDA)の調査でも、同様に「ニコチンあり」の製品が多く見つけられ、なかには人体に悪影響をおよぼすジエチレングリコールが検出されたものもある。

ジエチレングリコールは自動車の冷却液にも使われ、触れたぐらいでは問題ない。だが、飲んだり吸入すると吐き気や下痢の原因となり、重度になると錯乱や意識喪失を引き起こすこともある。長期に渡ると腎臓や肝臓にダメージを与える危険な物質だ。

幸いにして、国民生活センターの調査では検出されなかったが、成分表示されていないものや、製造元がはっきりしない製品は要注意だ。

■まとめ

・本来の電子タバコは、ニコチンが含まれている

・バニラ/チョコレート味も存在し、未成年の喫煙が増えている

・日本ではニコチン禁止だが、含まれる製品も少なくない

・アメリカでは、ジエチレングリコールが検出された製品もある

煙が出ないので周りのひとに影響しないと考えられがちだが、はき出す息にも成分の多くが含まれているので、やはり離れた場所で使用するべきだ。

無煙タバコなら周囲を、電子タバコはまず含まれる成分を確認しよう。

(関口 寿/ガリレオワークス)

お役立ち情報[PR]