専門家に聞く! 彼が自信を失っている時に、女性がやってはいけないNG言動
こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
今回は番外編として、ずばり「男女差」についての話をお届けしたいと思います。
いつまでたっても分かり合えない、でもとっても分かり合いたい男と女。
これは永遠の課題でることは間違いないのですが、最新の脳科学により少しずつ男女の差についてわかりつつあります。
男性と女性の脳を比べると、重さは男性の脳のほうが8パーセントほど重く、右脳と左脳をつなぐ「脳梁」が、女性のほうが男性と比べて太くなっているのが大きな特徴です。
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しかし見た目にはさして変わらない男女の脳ですが、神経の使われ方がまったく違っていた、ということが最近の研究でわかっています。
人はとかく「自分がしてもらいたいこと」を相手にもしてあげたいと考えます。でもそれが男女でまったく違っていたら、せっかくの好意も余計なお世話になってしまうでしょう。男女の違いを把握して相手への対応を考えてあげることでコミュニケーションが円滑になります。
今回は「彼が自信を失っている時、あなたはどのようにサポートしてあげれればいいのか」を考えていきます。
私はカウンセラーですので日々さまざまな方とお話していますが、やはり男女とでは求めていることに違いがあると感じています。
例外はもちろんありますが、女性が落ち込んでいる場合、考えがまとまらないからこそ話したい、話して発散したい、共感してもらいたい気持ちが強く、根底にあるのは「寂しさ」という傾向があります。ですからまずは共感し、感情の発散を先に十分行い、それから論理的に解決していく。
一方男性の場合、感情を脇に置いて、考えをある程度まとめてからカウンセリングに来る方が多く、こちらに情報を求めたり結論を急ぐ傾向があり、覆い隠してはいるものの根底に「怒り」が強くみられます。大抵の男性は、プライドもあり話して発散しようとは思っていません。
ですから、共感はもちろんですが、まずは論理的にカウンセリングの進め方、目標設定や解決策を決め、情報交換を十分行い、のちに感情についてとりかかります。
さて、脳には扁桃体という場所があり、それは脳の左右にあります。
女性はストレスと感じると、感情に反応する言語をつかさどる左脳の扁桃体が活発になるので、「話すこと」自体が発散になることを意味します。
左右両方を活発に使う女性の脳はおしゃべりの中から問題に向き合い解決していくことが多いことが特徴です。
一方、男性はストレスを感じると、怒りに反応しやすい右側の扁桃体が活発になります。
ですから、運動などである程度発散してから問題に取り掛かったり、あるいは怒りで脳がフリーズしたまま引きこもり、静かに回復を待つという傾向が強いのです。
女性はとかく「何でも話してほしい、それが愛だ」と思いがちですが、彼が自信喪失して殻に閉じこもっているうちは是非そっとしておきましょう。
「何もいってくれないなんて私のこと好きじゃないの?」などといって彼を責めてはいけません。彼が何も言ってくれないことは愛情と直接関係ありません。
そして殻から出てきてやっと普通に会話ができるようになっても、「で? 何があったの?」などと詰め寄らないこと。
あちらが話したら、やっと静かに聞いてあげましょう。
そして求められないのに意見などはしないこと。
女性が「孤独感」に弱い一方、男性が一番もっていたくない感情の多くは、「敗北感」でしょう。そこを刺激されると彼らは怒り狂います。だから彼らが欲しいのは、「あなたは負けじゃない」というメッセージ。
「あなたのこういう所がすごい」などなるべく具体的に褒めたり、あえて今更言うことはないのでは? と思ってもおだてて持ち上げて、どんな小さな功績でも感謝の意を表明しましょう。
幸いなことに、男性の脳は「前後」の結合が強く、女性のように神経信号があちこち飛びません。つまり、「単純」ということ。
女性の声援ほど、男性の自信回復の特効薬はないのです。
では、またね!
(心理カウンセラー中野とも子)
※この記事は2014年09月15日に公開されたものです