危険な兆候はコレ! 知っておきたい「めまい」のひみつ
身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪
朝起きた瞬間や、ふと立ち上がった瞬間などに、くらっとめまいを感じたことはありませんか? 実は女性に多いと言われているめまいですが、このめまいが起こる原因は一体何なのでしょうか。今回は、めまいに関するメカニズム、症状を中心に専門家の先生に教えていただきました!
【今回のお悩み】
低血圧なので、朝満員電車などの混雑した場所にいると気分が悪くなることがある。危険なめまい、たちくらみは通常のめまい、立ちくらみとどのようなちがいがあるのでしょうか?(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)
◆めまいのメカニズム
めまいは大きくわけると、自分や周囲がぐるぐる回っているように感じる「回転性めまい」、身体がフワフワした感覚でふらついたり真っ直ぐ歩けなくなったりする「浮動性めまい」、立ち上がるとクラッとする「立ちくらみのようなめまい」の3種類があります。
「回転性めまい」は、耳(内耳)にある三半規管に障害が発生し、平衡感覚を失って起こることが多いです。突然発症し、吐き気や嘔吐、耳が聴こえづらくなるなどの症状を伴い、放っておくと難聴になる可能性もあります。
女子サッカーの澤穂希選手がかかって、一時休養したことで話題になった「良性発作性頭位めまい症」や耳が詰まったり耳鳴りがひどくなる「メニエール病」、歩行困難になることもある「前庭神経炎」なども、回転性めまいを起こします。
「浮遊性めまい」は、脳に異常が生じて起こることが多いです。突然または徐々に発症し、フワフワするような感覚に加え、頭痛や痺れを感じることも。
「立ちくらみのようなめまい」は、血圧の調節がうまくいかずに起こることが多いです。立ち上がると目の前が暗くなったり、失神したりするケースもあります。
女性に見られるめまいは、自律神経の乱れや貧血、低血圧によって起こるものが多いです。過度なストレスを感じたり、血流量が減ったり、血圧調節機能が正常に働かなくなったり、体内に酸素が十分に行き渡らず臓器や脳が酸欠状態に陥ったりすると、結果的にめまいが引き起こされてしまうのです。
また、季節の変わり目は自律神経の調節機能が天候の変化に追いつかず、めまいが現れやすくなると言われています。
危険なめまいは脳出血や脳梗塞など、脳の異常によって起こることが多く、上記の回転性めまいや浮遊性めまいの症状に加えて足元がおぼつかなくなったり、激しい頭痛を伴ったり、手足がまひしたり、ろれつが回らなくなったりするなどの症状が特徴です。
一方、上記のめまいや立ちくらみにおいて、身体がふらふらする感覚のみの場合は、低血圧や緊張、過労などを原因とする、通常のめまいです。危険なめまいほど心配する必要はありませんが、症状が頻繁に起きる場合は病院を受診してみてください。
では早速、あなたの今の状態から「めまいの危険度」をチェックしてみましょう!