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女性にうれしい効能が盛りだくさん! 医師に聞く、チョコレートの意外な健康効果

バレンタインデー目前! 本命チョコに義理チョコ、同性同士で贈りあう友チョコに、お世話になった人に贈る世話チョコなど、さまざまなチョコレートが飛び交うこの時期。普段はあまりチョコレートを食べないという人も、この時ばかりはつい食べてしまう……という話もよく耳にします。

このチョコレート、肥満やニキビの元凶になると懸念されることも少なくありませんが、じつは女性の健康をサポートする健康機能の宝庫だとか。最新医学を駆使し、チョコレートの健康効果を解明したエミリオ森口クリニック院長・板倉弘重先生にうかがいました。

チョコレートの理想量

女子の悩みを解消する、チョコレートの知られざる効能とは?

「チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールにはさまざまな効能がありますが、なかでも20代~30代女性が注目したい効能は、腸内をきれいにするデトックス効果です。カカオ成分には抗菌作用があり、腸内の腐敗菌や病原菌を抑えてくれます。また、カカオはリグニンという食物繊維を豊富に含みます。この食物繊維が便通を良くしてくれるんです」(板倉先生)

また、カカオ・ポリフェノールには血管拡張作用があり、冷え性改善にも役立つとか。
「チョコレートにはストレスを解消し、疲労回復や集中力を高める効果もあります。例えば、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、大脳皮質を刺激し、集中力や記憶力、思考力を高め、やる気を引き出してくれます。自律神経を調整する作用があり、リラックス効果もあります。また、チョコレート独特の甘い香りは脳の中枢神経に作用し、集中度を向上させる作用があります」(板倉先生)

チョコレートには、ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類、カルシウムや鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルもバランスよく含まれています。

「特に女性に不足しがちな鉄分も、チョコレートが補ってくれるのでおやつにぴったり。チョコレートを食べると太ってしまうので……と心配される方がよくいます。でも、カカオ豆に含まれるカカオバターの脂肪分は比較的吸収されにくく、普通の脂肪に比べて体にたまりにくいんです。もちろん、食べすぎは禁物。『チョコレートをたくさん食べた日は揚げ物は避ける』といった調整は必要です」(板倉先生)

カカオマスの含有量が多いチョコレートを1日約25g~50gとるのが理想

チョコレートの健康効果を最大限に引き出すには、どのように食べればいいのでしょうか。

「1日に食べるチョコレートの量は25g~50gが目安です。一般的な板チョコが50g前後ですから、1/2~1枚食べるイメージですね。ダイエットを考慮するなら、ミルクや砂糖の量が少なく、カカオマスの含有量が多いビターチョコレートがおすすめです。適度な糖分は疲労回復に役立つので、仕事で疲れたときはミルクチョコレートを選ぶといいでしょう」(板倉先生)

チョコレートによる抗酸化作用や集中力アップといった効果は食後1~2時間でピークを迎え、3時間過ぎると元に戻ってしまうとか。

「プレゼンテーションや面接試験など、集中力を高めたいイベントがあるときは、本番の時間から逆算してチョコレートを食べるのも効果的です」(板倉先生)

まとめ

知れば知るほど奥が深い、チョコレートの健康効果。バレンタインデーのチョコレート選びにも役立ちそうです。

取材協力 板倉弘重

1961年 東京大学医学部卒。同第三内科講師を経て、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長。この間、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所研究員として留学。1996年に国立健康・栄養研究所退官後、現職。 おもな研究分野は脂質代謝、動脈硬化。抗酸化物質、特に、赤ワイン、ココアなどの抗酸化作用を明らかにした研究が話題に。2001年 第33回日本動脈硬化学会会長。著書に『チョコレートの凄い効能』(かんき出版)、『赤ワイン健康法』(ごま書房)など。

(取材協力:板倉弘重、文:島影真奈美+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年02月12日に公開されたものです

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