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彼をチェック! 「モラハラ男」の特徴と対処法~見分け方と別れ方~

小日向るり子

「モラハラ男」の心理と特徴

では、彼女に対してモラルハラスメントをはたらく男性には、どんな特徴があるのでしょうか? また、できればそんな男性の見抜き方を知っておきたいものです。ここでは、「モラハラ男」の心理と特徴について、小日向さんの解説を見ていきましょう。

原因は何? 「モラハラ男」の心理状態

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モラルハラスメントをする男性は、プライドが高いです。プライドは自己肯定感でもあるため悪いことではないのですが、行きすぎると「自己愛性パーソナリティ障害」という社会的に問題がある症状になります。モラハラ男性はこの「自己愛性パーソナリティ障害」を抱えているケースが多いのです。

自己愛が強すぎると外(職場など)ではいわゆる「いい人」になります。みっともない姿を見せたくないため、怒りや不安といった負の感情を押し殺し、表面上は穏やかな人格を作りあげます。しかし、常にそんな状態では鬱憤がたまるわけです。その鬱憤を自分に絶対に抵抗してこない人に対して、密室空間で吐き出すのです。

そもそも、男性がこうなる原因のひとつには過保護、もしくはその逆のネグレクト状態で“欲求を我慢することを教えられずに育った”という成育歴があります。異なる環境で育ってきた者同士が付き合うのですから、意見や価値観が違うのは当たり前のこと。ですが、モラハラ男性は成育歴でそれを経験していません。自分の思う通りの言動が常に許されてきたため、家族や恋人のような身近な存在に対して「我慢する」「譲歩する」という発想がそもそもないのです。

「モラハラ男」の特徴って? 4つの見分け方

モラハラ男性を見分けるには、以下の4つの特徴がないかチェックしてみてください。

(1)最初は優しい

モラハラ男性は、相手が自分の意のままに動く人間か、ということを判断できるまでは気を許しません。彼にとって「外部の人」でいるうちは優しいのです。

(2)外面がいい

自己愛が強いため「他人から見られる自分」というものを非常に気にします。つまり、わがまま放題をして、鬱憤を吐き散らかしている姿がみっともないということについては自覚があるのです。そのため、外ではそれを隠そうと必要以上に“いい人”を演じます。

(3)親からの愛情が過度に多い、もしくは過度に少ない

過保護に育てられ、なんでも自分の意のままになる環境で育った場合はもちろんですが、ネグレクト状態で愛を知らずに育ってもモラハラ男性になる可能性があります。幼少期に満たされなかった愛を求める欲求が、パートナーに過剰に向けられるためです。

(4)仕事で「常に」ストレスを抱えている

多くの働く男性にとって、仕事でのストレスはつきものです。困難な案件や難しい対応、上司からの叱責などでストレスを一時的に抱えることは自然なことですから問題ありません。問題となるのは「常に」抱えているという状態。これは、社会人としての日常がうまくまわっていないということ。こうした日常に対する破壊願望が、閉鎖された空間で爆発しやすいのです。

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