お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

声が大事!言いたいことが伝わる声の作り方「表情を豊かにする」「正しい姿勢でしゃべる」

自分の言いたいことが相手になかなか伝わらず、人間関係で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。もしかすると、その原因は声にあるのかもしれません。

【あなたは大丈夫? 「頼りなく感じてしまう話し方」の特徴】

生まれつきの声は変えられませんが、声の出し方をちょっと意識するだけで、言いたいことがきちんと伝えられる話し方に改善されることも。そのポイントについて、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生にお話をうかがいました。

●豊かな表情が声をよくする

「話下手で悩んでいる人に多いのは、どんな話をするときも無表情だということ。激しく喜怒哀楽を表現する必要はありませんが、誰かと会話をするときには、ぜひほほ笑みを心がけてみてください。

見た目の印象が良くなるだけではなく、ほおが上に持ち上がって口の中が広くなるため、声の質も良くなります」

無表情で「あー」と言ったあと、笑顔を作ってもう一度「あー」と言ってみてください。不思議なもので、笑顔で言ったときの方が、少し高音の明るい声が出ます。口角を上げるように意識すれば良いだけですから、すぐに実践できそうですね。

●良い声は正しい姿勢から

「発声には姿勢が大きく影響します。良い声を出すためには、まず背筋をしっかり伸ばして、猫背にならないこと。

そして、頭が前に出ないように気をつけてください。猫背になっていると呼吸が浅くなり、声が出にくくなってしまいます」

人間の頭は重いので、頭が身体の真上に乗っていないと、その重さを支えようとして首や肩に余計な力が入ってしまうそうです。そのため、良い声が出ないだけではなく、肩こりの原因になることも。

パソコンやスマホなどを操作していると、どうしても頭が前に出て、猫背になりがちです。仕事中に話しかけられたら、背筋を伸ばして返事をしてみましょう。

●口の形を見てみよう

「聞き取りやすい発声・発音には、口の形が深く関わっています。鏡の前で、何か話してみてください。ほとんど口の形に変化がないという人は、少し聞き取りにくい話し方になっているかもしれません。聞き手としては、『口の中でモゴモゴ』といった印象を受ける話し方です。

一つ一つの音には、それに適した口の形があります。鏡を見て、あ、い、う、え、お、とゆっくり言ってみてください。意識しながら言えば、口の形はしっかり変化しているはずです。これを普段の会話でも意識すると、聞き取りやすい話し方になっていきます」

アナウンサーの口元を見てみると、しっかり動いていますよね。自分の言っていることが、何となく相手に伝わっていないと感じる人は、もしかしたら『口の中でモゴモゴ』になっているのかもしれません。一度鏡の前でチェックしてみましょう。

●話す前には深呼吸

「聞き取りにくい話し方の人は、浅い呼吸になっていることが多いです。呼吸が浅いと、大きく、聞き取りやすい声は出ません。

日常生活の中では、多くの人が胸で呼吸をしています。しかし、良い発声に適しているのは腹式呼吸です。

いきなり腹式呼吸をマスターするのは少し難しいですが、『息をしっかり吸って、しっかり吐く』だけでも効果があります。会話の前や途中に深呼吸をしてみると、声の通りがよくなりますよ」

声が震えてしまう人、か細い人などは、ぜひ試してみてください。

●声をどこに届けたいのかを意識する

「声を出すとき、どこにその声を届けたいのか意識してみましょう。目の前に相手がいるのに、何となく話していませんか? それでは、聞いている人に届きません。

相手に声を届けるように意識すると、自然と発声がよくなるはずです。そのためには、しっかりと相手を見ることも重要ですね」

発声・発音と聞くとなんだか難しそうですが、今回教えていただいたポイントなら、すぐにでも実践できそうですね。

職場だけではなく、合コンなどの異性との出会いでも、話下手で損をすることは多いもの。少し努力は必要ですが、声を磨いて、言いたいことをしっかり伝えられる、輝く女性を目指しましょう!

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2013年09月01日に公開されたものです

SHARE