お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
専門家 マネープラン

アベノミクスで資産が目減りする!? 今、投資は本当に必要?

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は最近、投資に興味を持ちはじめたという、もちもっちーさん(仮名・28歳)。「投資をするとインフレで資産が目減りするのを回避できる」と聞いて投資をはじめたいと思った矢先、株価が急落するのを目の当たりにして、不安も感じているそう。初心者が投資をはじめるにあたって気をつけるべきポイントを、FP花輪陽子さんに聞きました。(取材・文/島影真奈美)
※もちもっちーさん後編はこちら

資産の目減りを防ぐには、投資が必須?

消費税アップや金利の上昇などのニュースを見て、将来のお金に不安を感じています。とくに気になっているのが、インフレによる資産の目減りです。「投資をすれば、インフレになっても資産を目減りさせずにすむ」と聞いたんですが、実際のところはどうなんでしょう? 資産の目減りを防ぎたいし、できれば少額で構わないので利益を出したいです。家賃7万円程度を稼ぐのは難しいことなのでしょうか? あまりリスクがある投資だと、株価の暴落が怖いです。新しくはじまるという「NISA」という制度についてもよく耳にするのですが、よい制度かどうなのか……。わからないことだらけで、何から手をつければいいのかわからずにいます。(もちもっちー/食品・飲料/事務職/28歳)

【もちもっちーさんprofile】2歳年上の夫と2人暮らし。手取り年収220万円、手取り月収18万円。夫の手取り年収350万円、手取り月収23万円。自分名義の貯金額400万円以上~500万円未満。夫名義の貯金額1,200万円。休日は夫と登山をしたり、一緒に家で料理をしたりするなど、お金のかからない過ごし方をするのが好き。友人との飲み会や外食はさほど多くなく、夫婦ともにどちらかというとムダ遣いはしないタイプだが、親類へのプレゼントでいいものを見つけたときなどに、貯金を崩してしまうことがある。子どもができるまでは、生活費に余裕があるぶんを習いごとやレジャーにまわしたいという想いもある。

編集部 今回は「投資をはじめてみたいけれど、何から手をつけたらいいかがわからない」という、もちもっちーさんからの相談です。投資をしたいと考えた背景には、将来インフレになったら、せっかくの資産が目減りしてしまうのでは……という不安があるとか。

花輪陽子(以下、花輪) 「アベノミクスで資産が目減りする」「インフレ対策として投資をしておいたほうがいい」などとよく言われますが、資産の目減りを防ぐことだけが目的なのであれば、必ずしも投資をする必要はありません。というのも、銀行預金の場合、インフレになれば普通預金や定期預金の金利も上がります。きちんと連動しているので、さほど大きく目減りする心配はないんです。

編集部 資産の目減りが心配なケースにはどのようなものがありますか。

花輪 まず、現金のまま、手元に置いておく“タンス預金”です。遠くない将来、金利が上がるだろうと予測されている場合は、長期間にわたって現在の金利が固定される金融商品も選ばないほうがいいですね。たとえば、定期預金なら10年ものではなく1年もの、個人向け国債は固定金利タイプではなく、変動金利タイプを選ぶのがオススメです。

編集部 投資をしてみたいという場合、どんな点に注意すればいいのでしょうか。

花輪 まず、投資は「余裕資金」で行うのが鉄則です。儲かる可能性もあれば、損をする可能性もありますから、万が一のことを考え、使い道が具体的に決まっているお金や日々の生活費など、最低限必要な現金は投資にまわさず、手元に残しておきましょう。また、投資先は1箇所に集中させず、いろいろな株や債券などにまんべんなく投資する「分散投資」を心がけることも大切です。

編集部 「最低限必要な現金」の目安はどのくらいでしょうか?

【次ページ】万一の退職に備え、当面の生活費を確保しておく

お役立ち情報[PR]