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アベノミクスで資産が目減りする!? 今、投資は本当に必要?

花輪陽子

花輪 最低4カ月ぶんの生活費、理想を言えば半年~2年ぶんの生活費は普通預金に確保しておくことをオススメします。万一、リストラや倒産によって失業した場合、失業保険を受けられますが、手続きから7日間の待機期間があります。また、自己都合で会社を辞める場合は待機期間の他に3カ月間の給付制限期間があり、すぐには失業保険をもらえません。こうしたことを考えると、備えておくに越したことはありません。

編集部 かなりの額を備えておく必要があるのですね! ちなみに、もちもっちーさんの質問に「投資で家賃7万円程度を稼ぐのは難しいでしょうか」という質問がありましたが……。

花輪 運用益だけで月々7万円を捻出するのは、かなりハードルが高いですね。運用に慣れている人なら、毎日株価を見張って売買すれば可能なのかもしれませんが、はじめての方が短期間で儲けようとすると、損をする可能性も高くなります。まず年3%の利まわりを目指して、長期投資でコツコツ続けていきましょう。

編集部 そのためには、どんなところに投資すればいいのでしょうか?

花輪 投資初心者の方にオススメなのは、なんといっても投資信託の積み立てです。はじめから個別銘柄を選んでしまうと、暴落したときに感情的に手放したくなるなど、株価の変動に一喜一憂して売りどきを逃してしまう可能性も。このため、慣れるまでは投資信託で少額を機械的に分散投資したほうが、損するリスクを減らせます。

多くの投資信託は月々1万円から購入でき、中には月々5,000円からスタートできるものもあります。まずは少額からはじめてみると、投資の実態がつかみやすくなりますし、「そもそも自分に合うか?」のジャッジもしやすくなりますよ。

編集部 ちなみに、投資信託はどんなところで買えますか?

花輪 銀行や証券会社などで買えます。日経225やTOPIXといった代表的な株価指標と連動している銘柄は情報が集めやすいですよ。買い方としては、今盛り上がっている高いものではなく、安くなっているものを選ぶのもコツです。

投資先を選ぶときは「換金のしやすさ」もチェック!

投資先を決めるにあたって、必ずチェックしておきたいのが「換金のしやすさ」です。たとえば、投資信託は原則としていつでも換金できますが、なかには一定期間、換金できないものもあります。また、金融商品によっては、満期が来る前に中途解約すると元本割れしてしまうことも。このように、換金しづらい条件が設定されているものはより慎重に選ぶ必要があります。(花輪陽子)

※この記事は2013年08月20日に公開されたものです

花輪陽子

ファイナンシャル・プランナー。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だったが、2009年に「夫婦同時失業」を経験し、ファイナンシャル・プランナーに転身。『夫婦で一生に必要なお金がしっかり貯まる本』(PHP研究所)、『大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術』(朝日新聞出版)、『貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88』(マガジンハウス)、『貯金ゼロ 借金200万円! ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など著書多数。 http://yokohanawa.com/

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