最近とんと見かけない懐かしのアレ「ペナント」「宝石箱アイス」「喫茶店の占い器」
「歌は世につれ……」ではありませんが、物品も世の中の流れによって現れ、消えていきます。「そういえば最近見なくなったなあ」と思うものを集めてみました。
ファンシーケース
簡易な衣装入れとして「ファンシーケース」は一世を風靡(ふうび)した製品です。もともとは1963年(昭和38年)に株式会社村田合同の当時の社長が開発したものだそうです。現在では、株式会社村田合同以外の会社から、同じ機能の製品が他の名前で販売されています。
写真は株式会社山善さんの『ワードローブハンガー GSH-90』です。
なぜ収集がはやっていたのか? 三角形の観光ペナント
日本では、各観光地の土産店などで、三角形の地名入りペナントが販売されていました。小学生の時に収集していた人もいたのではないでしょうか。しかし、今ではあまり見かけなくなっています。
「もらっても仕方がない」などと言われたものですが、今見ると何ともいえない味わいがありますよ。
⇒写真を提供いただいた『ニッポン観光ペナント展示館』さんのサイト
http://homepage3.nifty.com/nipponpennant/index.html
宝石箱アイスクリーム
雪印乳業が1978年-1983年に販売していたアイスクリーム。高級感あるパッケージ、120円という高価な値段設定で子供たちの目をひきました。1978年には当時大人気だったピンク・レディーがテレビCMを担当していました。
赤チン
家庭の常備薬として使われていた「赤チン」。子供が膝小僧をすりむいたなどのちょっとしたけがの際には、赤チンが活躍したものです。この消毒液は、その色から通称「赤チン」と呼ばれますが、正確にはマーキュロクロム液(またはメルブロミン液)といいます。
ヨードチンキ(通称:ヨーチン)よりも傷に染みないので、赤チンは人気のある消毒液だったのですが、製造工程で水銀が出るということで、1973年ごろに日本では製造が中止されたとのこと。というわけで最近は見ないのですね。
●……販売自体は現在でも行われています。
水で輪投げ!
これは株式会社トミーから発売されていた「ウォーターゲーム」です。ボタンを押して水圧でひゅーっと輪っかを持ち上げ、うまく棒に引っ掛けます。これは輪投げバージョンのウォーターゲームですが、パチンコ台バージョンなどのバリエーションもありました。
現在でも株式会社タカラトミーでは「WaterGame」を販売しています。「コーラルガーデン」「ベアーズカフェ」「スイーツパラダイス」といったバリエーションがあります。
⇒写真を提供いただいた『カワサキ玩具堂』のサイト
http://www5d.biglobe.ne.jp/~ganngudo/
⇒タカラトミーの『WaterGame』の紹介ページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/watergame/
喫茶店にあった占い器
中華料理店や喫茶店などの各テーブルに置いてあった「占い機」です。100円を入れると、「運勢」を書いた紙の入った「占いボール」が出てきます。70年代にはいろんなお店にありましたが最近ではあまり見かけなくなりました。「Secret Ball」という商品名だそうです。
⇒写真を提供いただいた『波多利朗のFunkyGoods』
http://www.funkygoods.com
すずめが減っている!
商品ではありませんが、最近「すずめ」をあまり見かけなくなったと思いませんか? 『スズメの謎』の著者・三上修先生によれば「多く見積もっても1990年当時の50%程度の個体数しかいないと推測」できるのだそうです。
⇒三上 修先生のサイト
https://sites.google.com/site/osamukmikami/suzume_questions
いかがだったでしょうか。「そう言われてみると見ないなあ」と共感していただけたでしょうか?
(高橋モータース@dcp)
(C)株式会社山善
(C)カワサキ玩具堂
(C)波多利朗のFunkyGoods
※この記事は2013年07月19日に公開されたものです