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左からの応対が印象を悪くするワケ「心臓に近いため防衛本能が働く」

男子と並んで歩く際、左横を歩くとソワソワ落ち着かない様子に気づいたことはありませんか?また、販売系のお仕事の研修で、初めて接客するお客さまの場合は左横からの接客がよくないって教わったこともありませんか?共通しているのは左横からのコミュニケーション。そこには身体構造による、人間の心理が働いているんです。

人間の左胸はデリケートゾーン

当然ですが、心臓は左胸にあり、他者からの攻撃に対して左胸をかばおうとする自己防衛本能が常に働いています。この防衛本能により自分の左側から接近する他人に対して心理的なバリアーを張り、身構えてしまうのでコミュニケーションがうまくはかれないと言われています。

陸上競技のトラックも、半時計回りに左胸をかばえるよう左半身をトラックの内向きに向けて走行するよう設計されています。これも、人の精神構造に配慮された設計で、逆回りに心臓を外敵から守れないスタイルで走ると、緊張感から疲労度が増してしまうと言われています。

正面からの接近もタブー

真正面から一直線に近づいてきた相手に対しても同様で、多くの人が右利きのため、対面する相手からとっさに左胸をガードしようとする心理が働いてしまい、神経質な人ならばかすかな違和感を抱いてしまうそうです。特に、男性は防衛本能が女性よりも発達しているので、来客の際はこうしたちょっとした気遣いも応対をスムーズに運ぶコツ。

ハートステップカレッジ 心理カウンセラーの中居先生にお聴きしたところによると、来客を迎える際にも、正面からではなく、少し位置をずらし、お客さまの斜め右前から近づき応対するのが「節度ある印象」を与える所作ということです。応接室などで対面して接見する場合も、神経質そうなお客さまならば真正面に座るのではなく、来客者の右斜め前の席に座ると落ち着いて会話ができるそう。

お茶だしの際にも、来客者の右後ろからお茶をお出しするのがマナーです。レストランなどでも、座席の右後ろからサーブされたりします。さまざまなシチュエーションにこの心理的なメカニズムが応用されているんですね。

(安藤のり子)

情報提供

・ハートステップカレッジ 中居成子
・全心連 全国統一資格 上級プロフェッショナル心理カウンセラー
・シニア産業カウンセラー・キャリア・コンサルタント
・NPO法人IATH(日本心理療法士協会・日本フラワーハートセラピスト協会)理事長

※この記事は2013年07月03日に公開されたものです

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