お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。
専門家 メンタル

実は迷惑をかけている!? 「仕事を抱え込む癖」を直す方法

小高千枝

忙しく働く女子たちにとって、人間関係のストレスや会社生活の悩みはつきもの。ちょっとしたことにイライラしたり、憂鬱な気持ちになって、「会社に行きたくない!」と感じたことがある人も多いはず。実は日々のちょっとしたストレスは、考え方ひとつで解消できるもの。ここでは、心理カウンセラーの小高千枝さんによる「こころのメンテナンス方法」をご紹介いたします!

職場での人間関係に問題はないものの、部下や後輩に任せるべき仕事をつい自分で抱え込んでしまう癖がついている人がいます。再確認をする手間や間違いを指示することにストレスを感じ、自分でなんでもやってしまう。信頼していないわけではないけれど、人に仕事を頼むことや、教えることを面倒だと感じる性格は、どうしたら直るの?

人に対して依頼をすることができない、だから自分で仕事を抱えてしまう人は、『抱え込みタイプ』である可能性が強いです。

『抱え込みタイプ』の人は、自分の成長とともに関わる分野・仕事量が増え、人に仕事を任せなくてはいけない立場になっても、人に仕事をふる術を知らないため、ひとりで抱え込んでしまう傾向があります。その結果、優先順位をつける判断能力が鈍り、重要な仕事をあとまわしにしてしまったり、仕事が遅れがちになってしまったりと、悪影響が出てきてしまう恐れがあります。

それでは、なぜ人に仕事を頼むことができず、仕事を抱え込んでしまうのか。それは、自分の存在価値を仕事を通して見出そうとしているためです。ひとりで成果を出し職場の人に認めてもらいたい欲求が隠れています。

こういったタイプの人は、対人関係における苦手意識や人に嫌われることを極端に恐れ、自分の欲求を抑え込んでしまう癖が身についてしまっているのです。『できない』と弱音を吐くことができなかったり、他人から仕事の依頼をされると断れず『できる自分』を演じてしまいます。そのため、一時までは良好な人間関係が築けますが、キャパシティを超えてしまったときに演じていた自分が明るみに出てしまい、自分なりにがんばっていたことが逆の結果を招いてしまうこともあります。

『抱え込みタイプ』の人が仕事の遅れや対人関係の問題が生じないようにするためには、何をすることが重要かを見極める意識を持ち、『優先』と『要請』のバランスを保つことが必要です。『優先』とは、自分にとって必要なことであり、「~したい」と思っていること。『要請』とは、会社にとって必要なことであり、自分が「~すべき」と思っていることです。

まずはこの2つのバランスをとるために、実際の仕事への取り組み方・行動・意識を具体的に書き出し2つに分類してみましょう。自分自身が何のために仕事に取り組んでいるのかを見出し、仕事を抱え込むことで発生する問題も具体的に洗い出してみましょう。

そして、しなくてもいい仕事や時間をかけすぎた仕事をピックアップし、自分の立場としてやるべきこと、任せるべきことを整理し、人に指摘・指示を出すことで感じる過度なプレッシャーを乗り越える勇気を養いましょう。はっきりと伝えることができない限り、対人関係は悪化する一方です。人に依頼することを積み重ねることで、教え方も必然的に身につくようになり、信頼度も増します。

対人関係が良好であることは、仕事の効率やよりよい成果を生み出すにあたり、必要不可欠なもの。希薄な人間関係により心が乏しくなると、職場における居心地の悪さを感じ、うつ状態にもなりかねません。また、人に嫌われる恐怖からくる仕事の抱え込みを防ぐために、利害関係のない素の自分でいられる、気のおけない、しがらみのない人間関係もあわせて築き上げるようにしてください。安心できる人間関係があることで対人コミュニケーションの在り方を認識することができます。

仕事を抱え込んでしまうあなたは……
  • 仕事への取り組み方・行動・意識を具体的に書き出し『優先』と『要請』にわける
  • 仕事を抱え込むことで発生する問題を具体的に洗い出す
  • 自分の立場としてやるべきこと、任せるべきことを整理する
  • 気のおけない、しがらみのない、安心できる人間関係を築き上げる


(監修:心理カウンセラー・小高千枝)

お役立ち情報[PR]