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【新連載】後輩から突然の告白! 私って意外にモテるのかも?

「でしょ。谷山陽介くんっていって、
わたしより3歳年下なんだけど、
女子行員からものすごく人気あるんだ」

心臓の鼓動が不自然に早まる。
絶対にバレてはいけない、
と思うからこそ余計に、動悸が収まらない。
「だろうなー。
ここまでカッコよかったら当然だよね」

そう言うと隆也は「他も見ていい?」といって、
タブレットを指でスルリと撫でる。
陽介くんの笑顔が流れて消えると、
ホッとしたような寂しいような、
微妙な気分になった。

「この人もきれいだね」
「あ、木村先輩ね。この方は残念ながら、
今回の送別会の主役なの。
ひとつ役職が上がって、センター支店に転勤。
画像より生で見た方がきれいだよ。すごい美人。
おまけに性格もすごくいいの。
お客様にファンが多くてねー」

よかった。隆也にはわたしの動揺は、
まったくバレてないみたい。
あいかわらず笑顔で、タブレットを覗いている。

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