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【新連載】後輩から突然の告白! 私って意外にモテるのかも?

恋人の隆也とは社会人になりたてのころ、
先輩に誘われたホームパーティで知り合った。
わたしはその頃、仕事に慣れずに悩み、
彼もまた上司との関係に悩んでいた。
初対面だけれど妙にウマがあったわたしたちは、
会う度に惹かれ合うようになり、
おたがいの思いやりだけを支えにして、
辛い時期を何とか乗り越えてきた。
峠を超えた今も、わたしにはそんな隆也が必要だ。

古いパンフレットの処分が終わると、
わたしは自席で素知らぬ顔で仕事を始めた。
こんなことで動揺する、菜乃子様ではない。
今夜は隆也にも会うんだし、大丈夫大丈夫……。

そして、心地よい風を頬に受け出勤する月曜日。
駅のホームへエスカレーターを下るわたしは、
だいぶ、自分を取り戻していた。
そう。だいたい年下の男性に恋愛感情は湧かない。
今まで通り普通の先輩として彼に接して……
うわっ、駅のホームに陽介くん、いる!

こっち見ないで……気がつかないで……。
そう思った時、彼がこちらを見上げて
にっこりと笑顔を見せた。
「先輩、おはようございます!」

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