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自分が臭いと感じたら……冬の汗のにおいを抑える「5つの方法」

身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪

まだまだ寒い日が続く毎日。外出時は厚着をしたり、カイロを貼ったりと、身体を温める努力が欠かせませんよね。でも、ひとたび室内に入ると暖房が効きすぎて暑かったり、外回りで一日中身体を動かしていると、冬なのに汗をかくなんてことも。しかも、何だか自分がにおってるような気がして、不安になってしまうこともしばしば……。どうして冬なのに、汗のにおいが気になるの? 今回は、冬場の汗のにおいのメカニズムと対策を専門家の先生に聞いてみました!

今回のお悩み

冬なのに、ワキのにおいに困ってます!

室内は暖かく、外は寒いのでワキや足裏が蒸れて、夏以上ににおいが気になります。におい対策は夏と同じでいいのでしょうか?
(25歳/公務員・団体職員/女性)

夏より汗をかかないのに、どうして気になるの?

汗にはエクリン腺から出るサラサラした汗とアポクリン腺から出る汗の2種類があります。においの原因となるのは、おもにアポクリン線から出る汗。汗そのものはにおいませんが、汗をそのままにしておくと細菌によって分解され、そのときに産生される分解産物が独特のニオイを発します。エクリン腺からの汗はニオイの直接の原因にはなりませんが、エクリン腺からの汗が増えて湿度が高くなると細菌が繁殖しやすくなり、においの原因になります。

しかし、一般的には冬より夏の方が汗の量が多く、においが気になりやすいものです。ではなぜ、夏以上に冬に、においが気になる人がいるのでしょうか?

そもそも、汗の分泌をコントロールしているのは自律神経です。汗をかいてあたりまえの夏に比べ、「冬に汗をかくなんて恥ずかしい」「におったらどうしよう……」など不安になる精神状態や、寒い室外から急に暖房の効いた室内に移動することなどが原因で自律神経のバランスが崩れ、汗が出ていることが考えられます。

また、最近は熱を閉じ込めるタイプの冬用肌着を着用されている人が多いですが、吸湿性が悪い素材の製品もあり、それがにおいの原因となっていることも考えられます。

冬の汗対策には、日常のケアと規則正しい生活が重要です。においにお悩みの人は、対策をチェックして、明日から早速実行してみてください!

冬の汗のにおい対策に効果的な「5つの方法」

1.制汗剤で汗を抑える

制汗剤は冬の汗にも効果的です。においが気になる人は殺菌効果のある製品を選ぶといいでしょう。汗が特に多い人は、汗取りパッドなどのアイテムを併用するのもオススメです。

2.汗をそのままにしない

かいてしまった汗はこまめに拭き取ることでニオイを予防することが可能です。

3.温度調整ができる服装にする

暑いと感じたら脱いですぐに体温調整ができるような服装がおススメです。厚手のニットより、重ね着がいいでしょう。

4.自律神経を鍛える

汗をコントロールしている自律神経を鍛えることも有効です。効果はすぐには出ませんが、早寝早起きして規則正しい生活を送る、ゆっくり深く呼吸する、食べ過ぎないなど、日々の地道な努力で交感神経と副交感神経のバランスを整えましょう。

5.肉食を控え、魚や豆類を多く摂取する

食生活の偏りも、においの原因のひとつで、特に極端な肉食は体臭を強めることに繋がります。肉を消化するには多くのエネルギーが必要で、消化器官が活発に活動します。その分、体温が上がり、汗もかきやすくなります。さらに、肉にはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質はアミノ酸に分解されて体内に吸収されますが、アミノ酸の一部からアンモニアなど、ニオイの原因物質が生成されます。これらは肝臓や腎臓などで代謝・排泄されて尿・便・おならとして排泄されるのですが、一部が汗腺や息から分泌されて体臭が強くなることはあります。体臭が気になる人は肉を少し控えめにして魚や大豆などからタンパクを摂取したり、お肉を食べるときは食物繊維をたくさん摂取してアンモニアやにおい物質を積極的に便で排泄するようにしてみるといいでしょう。

まとめ

 体臭は外のケアだけでなく、生活習慣を見直してみるのも大切。一年を通して応用できる対策なので、ぜひ覚えておいてください!

池上 彩子(いけがみ さいこ)

『マグノリア皮膚科クリニック』院長。医学博士。美容皮膚科医師。多汗症治療の他、シミ・しわ・たるみ治療、永久脱毛などの美容医療を行う。あらゆる治療を自らの肌で試し、本当によい治療だけを取り入れる、その積極的な向学心と高度な技術・美的センスであらゆる年齢層から人気が高い。特にヒアルロン酸注射、ボトックス治療には定評がある。

(取材協力:池上彩子、文:立原麻里)

※『マイナビウーマン』にて2012年12月にWebアンケート。有効回答数278件(マイナビウーマン会員:22歳-34歳の働く女性)。

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年02月25日に公開されたものです

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