生理のキケン信号!? あなたの症状は将来の妊娠にセーフ?
避妊だけじゃない! 生理や病気予防に「ピル」を賢く活用
子宮内膜症や子宮筋腫は30歳以上に多いとされていますが、初産の平均年齢が30歳を超えていることから、子宮内膜症や子宮筋腫のリスクも増しています。もともと、子宮内膜症は10人に1人に、子宮筋腫にいたっては極小サイズまで含めれば実に30歳以上の半数があるのではないかといわれるくらいポピュラーなもの。まだ子どもを産む予定がない人の場合、こうした症状の予防には低用量ピルの服用がオススメです。
「早めのうちから低用量ピルを使うと予防効果があります。子宮内膜症が進行するのをくい止めたり再発防止にも使われている安全な方法です。症状によっては保険が効くものもあります。妊娠を希望する時期までピルを使用するのはカラダにいいことですよ」
毎月重い生理に悩まされている人は一石二鳥かもしれませんね。
妊娠に影響を及ぼす病気は?
ところで妊娠力(妊娠しにくい、妊娠の継続に差し障りがある、出産にかかわる)に影響を及ぼしそうな病気に、どのようなものがあるのでしょうか。
- 子宮筋腫……粘膜下筋腫(子宮内膜に飛び出た形の筋腫)だと不妊の原因になるため、積極的に手術するケースが多い。生理量が多くなるなど症状が出やすい
- 子宮内膜症、チョコレートのう腫……症状に応じてピルの服用または手術を選択。妊娠しづらくなるので、いますぐ妊娠を希望する人には手術を選択することも。妊娠によって改善するケースも
- 卵巣のう腫……6cm以上に腫れると、卵巣ごと捻じれたり破裂する恐れがあるため、手術をすることも
- 子宮頸がん……これから妊娠をしようとする若い世代に多いがん。初期ならば妊娠力を残したまま治療する手術法もあるので、進行していない早めのうちに検診を受けて発見したい
- 卵管炎……クラミジアなど細菌感染が原因に。腹痛や発熱、卵管に膿みが詰まることも
妊娠を考える日がくるまでカラダの負担を減らして、上手に快適に過ごしたいですね!
次回は婦人科検診について取り上げます。よく耳にするブライダル検診では、どんな検査をするのでしょうか?
『escala cafe』にて2012年9月にWebアンケート。有効回答数280件(escala cafe会員:22歳-34歳までの働く女性)。
(取材協力:永田順子、文:小池直穂、イラスト:macco)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2013年02月12日に公開されたものです