在宅ワークで最大限「効率的」に働くための6つの方法 #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回は「在宅で効率よく仕事したい」という女性のお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。
在宅で効率よく作業するコツを知りたい
緊急事態宣言が出てから会社が在宅勤務制度を導入したので、私もリモートで働くことが増えました。とはいえ、自宅だと気が緩んでしまうためか、作業効率が下がっているような気がします。どうしたら会社で働くのと同じように効率的に作業することができますか? 在宅勤務ハックを教えてください!
コロナの流行が吹き荒れ、遂に先日「緊急事態宣言」が出ましたね。
私はこの状態になる前からリモート制度は利用していましたが、「半強制的に毎日家」となると話が違うなぁ……と思っています。
コロナウイルスによる強制的な在宅要請によって、「リモートに適した仕事」「リモートに適さない仕事」が切り分けされず、全てリモートワークで処理しなくてはならない状況だからです。うう、難しい。
会社と同じように働くのは無理と割り切ろう
いきなり「会社と同じように効率的に作業するにはどうすればいいか?」という質問をぶち壊す回答ですが、無理なもんは無理です。
リモートワークは本来「仕事の種類や活用の仕方によっては効率的」という立ち位置です。
元々、外資系テクノロジー企業で多く導入されていたのは、それらの企業内で大多数を占めるソフトウェアエンジニアの仕事が成果物ベース、かつ個人の裁量が大きいからです。
リモートワーク向き・不向きの仕事がある
リモートワークに向き・不向きの仕事の形態を確認してみるとはっきりします。
リモートワークに向く仕事
個人で完結する仕事
例:ソフトウェア開発、ドキュメント作成、翻訳作業、データ分析
リモートワークに向かない仕事
人とコミュニケーションし、協調しながら進める仕事
例:新規事業開発、営業、社内調整やコラボレーション、機密秘匿性が高い仕事
「個人で完結する仕事」はリモートに向くが、「多くの人間との確認・調整が必要な仕事」は向きません。ブレストするのであれば「全員で一カ所に集って決める」方が効率的です。
そのため、「業務をどう切り出すか」を考えずにまるっと在宅で処理しようとすると、ぶっちゃけて言うと会社より効率は落ちます。
まずはここをしっかり心にとどめ「会社と同じような効率で働く」ことを諦めましょう。
最大限「効率的」に働くための6つの方法
とはいえ、今はリモートでどうにかやっていかねばなりません。なので「会社と同じように効率的に」は無理でも、「リモートで最大限うまくやる」ための方法を考えましょう。
(1)仕事スペースの確保
ベッドの上で一日中PCを見る……などは絶対やめましょう。家の中の机&椅子を仕事場と決めたら、そこで仕事をする。とにかく「仕事」と「プライベート」を意識的に分けることが重要です。
(2)適度な外出&運動(散歩)
会社にいるとランチや他社との打ち合わせなどで外に出るのですが、リモートだと気が付くと家から一歩も出ないなんてことがあります。
「外に出る」を意識しないと、リフレッシュのタイミングが失われて効率が落ちます。食品や日用品の買い出し、散歩などで適度に外出するようにしましょう。
(3)寝間着のまま過ごさない
寝て起きてそのまま仕事……をすると、寝巻きのままで過ごすなんてことも発生するのがリモート勤務です。家にいてリラックスできる服装は重要ですが、メリハリをつけましょう。
(4)同僚や友人との「雑談」の時間を取る
リモートで失われるものは「雑談」です。会話のハードルが上がるので、これまた意識的にチャットやビデオ通話などで「雑談」をすることをおすすめします。
(5)「休憩」時間の確保
ずっと家にいることでどんどん曖昧になるのが「仕事」と「休憩」の境目です。ランチや合間の休憩時間はきちんと取りましょう。
(6)業務時間を決める
自分の集中力のピークが夜だと、「昼起きて夜まで働く」など生活時間が壊れがちです。なので、鉄の意志で業務時間を決めましょう。
結論:家だからこそ「仕事」と「プライベート」の切り分けを死守!
家から仕事ができるというのは、総合的に見ると自分の可処分時間が増えるため喜ばしいことです。
しかし、「会社」と「家」で物理的に分かれていた境界線が「家」に包括されてしまうために、仕事とプライベートの切り替えが難しくなる点が難点です。
そのため、会社にいる時以上に「この時間はこの場所で仕事をする」と、はっきり切り分けするのが重要になります。
結果、これが効率化にもつながるので頑張りましょう。
POINT.
・家と会社で同じレベルで効率的に働くのは無理
・リモートワーク向きの仕事とそうではない仕事がある
・家だからこそ仕事の時間や場所をきっちり線引きしよう
(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)