話が苦手な人必見。職場の「飲み会を上手く乗り切る」立ち回り方
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「飲み会での立ち回りが苦手」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
飲み会での立ち回りが苦手
たまにチームの皆で飲みに行くことがあるのですが、その時の立ち回りが苦手すぎて悩んでいます。おもしろい話もできないですし、上司をうまくヨイショするようなことも苦手です。お酒もそこまで強いわけではないので、何をすればいいのか分からずいつも手持ち無沙汰になります。職場の飲み会で上手く立ち回るコツってありますか?(システム関係/30代)
手持ち無沙汰になる飲み会……分かります。
「なぜ私はここにいるのか」と哲学的自問自答が始まる飲み会……(虚無)。
昨今、職場の飲み会は減っていると言われるものの、ゼロにはなっていないですし、参加は任意と言われても全く参加しないのは気が引けるものだと思います。
というわけで、上手く立ち回るコツですが。
まず、面白い話やヨイショはムリにしなくていいと思います。お酒もしかり。得意な人に任せればいいかと。
その上で、次の2パターンのうちどちらかで行くのはいかがでしょう。
1.「これは仕事である」と割り切る
職場の飲み会は仕事の延長線上にあるもの。だからこそ放棄はできないとあなたは考えているのでしょうし、どう立ち回るべきかで悩んでしまうのだと思います。
ならばいっそのこと、「これは仕事」と割り切る! その方がモヤモヤは減るのではないかと。
上司の愚痴が延々続いても、総務のAさんと営業のBさんが夜の街に消えて行ったなど知らんがなと思ってしまう噂話を聞かされても、「これは仕事である」と自分に言い聞かせる。何なら「ここにいるだけで合格」と言い聞かせる!
人によっては、こういうスタンスに異論を唱えるかもしれません。例えば私の友人は「飲み会をすること自体が目的になっている飲み会は無駄なので行かない」と言っています。話を聞きたい人がいる時は参加するそうです。
ただそれって、友人が強メンタルかつ仕事で既に評価を得ているからできることなんですよね。“私もそのスタンスで行く!”と思える人はそれでいいとして、“ムリ!”と思う人は、割り切りモードに徹するのはアリではと個人的には思います。
ある意味、周りの人のガス抜きに貢献している、とも言えるので。
2.同僚の隠れた一面を知る時間だと考える
仕事仲間の好きなものや趣味を知って、「へぇーー!」と相手に親近感が湧いたり、自然と話が盛り上がったりした経験ありませんか?
飲み会は、そういう瞬間が生まれる場所でもあるんですよね。
私も仕事の飲み会で、お互いにK-POP好きだと分かった瞬間、会話が大いに弾んだ経験があります。こういうケースは一度や二度ではありません(笑)。私は色々な音楽を聴く雑食なんですが、長い歴史のあるジャンルだと人によって好きなものが全く違うため盛り上がる確率が低い。一方、K-POPは新しめのジャンルなので通じる話題が多く、盛り上がりやすいんですよね。
というわけで、同じテーブルになった人に質問を振ってみてください。「映画とか観ますか」「ライブとか行きますか」「最近ハマってる漫画とかドラマとかありますか」などなど。相手が答を考えていたら、「ちなみに自分は……」とまず話題を提供できるだけその場にいる人が興味を持ちそうなものを選んで。
「コンビニで何を買うか」なんて話題もいいですね。コンビニに行かない人は稀だと思うので。たとえば「最近グミの種類、多すぎませんか」と切り出し、おすすめを言い合う。詳しい人には好きなものを語る楽しさがあり、詳しくない人にも有益情報になりやすい。ゆえにどんなメンツでもそれなりに盛り上がるのが、食べ物ネタのいいところ。
これまで仕事の話しかしなかった相手と「あのグミ買いました?」「昨日買いました!(笑)」なんて雑談がすれ違いざまにできるようになったら、ちょっと気持ちがほぐれますよね。
職場の飲み会に何を求めるかは人それぞれ。でも、どうせ行くならストレスは少なめに、楽しい時間は多めにしていきたいですね!
Point.
・職場の飲み会でのモヤモヤを減らしたいなら、「これは仕事である」と割り切ろう
・有益な場にしたいなら、趣味や好きなものを質問し、共通の話題で盛り上がろう
・前者は皆のガス抜きに貢献することになり、後者は仕事仲間との関係性を良くする
・面白い話をする、上司にヨイショする、などは得意な人に任せれば良し
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2024年11月26日に公開されたものです