猫なで声とはどんな声? 猫なで声の女性心理と効果的な使い方
女友達が男性の前で猫なで声を使う姿にモヤモヤした経験はないでしょうか。このように、甘えた声を出す女性心理とは? また、そんな猫なで声を男性はどう思っているのか、真相を浅田さん@令和の奇術師が解説します。猫なで声の効果的な使い方を分析します。
好きな人を前にすると反応が変わっちゃう人っていますよね。
例えば、猫なで声になるとか。
女友だちが男性の前で声色を変える姿を見て「あれ、この子……」とモヤモヤしたことはありませんか(「とはいえ、モテテクとして本当に通用するなら、自分もちょっと使ってみたい……」というしたたかさも歓迎します)。
猫なで声とは、甘えるような調子の声のことです。あえて猫なで声になる人もいれば、無意識に猫なで声になってしまう人もいるでしょう。
今回は、そんな猫なで声が「男性からどう思われているのか?」「モテテクとして通用するのか?」について解説します。
猫なで声ってどんな声?
まずは、猫なで声とはどんな声なのかを考えていきましょう。
猫なで声の意味と定義
猫なで声と書いて、読み方は「ねこなでごえ」。辞書でその意味を引いてみると、以下のように説明されています。
猫が人になでられたときに発するような、きげんを取るためのやさしくこびる声。「猫撫で声で頼み込む」
(『デジタル大辞泉』小学館)
つまり、ズバリ猫なで声とは「甘え」を含んだ声です。
それこそ猫が飼い主にすり寄るように、好きな人の前で甘えているわけです。
そして「女性が男性に甘えるときの猫なで声」の奥には「子どもが親に甘えるときの心理」が潜んでいると私は考えます。子どもが親に向かって「気に入ってほしい!」「かわいがってほしい!」と伝えるときの声というわけです。そう考えるとかわいいものですよね。
つまり、そもそも猫なで声は、親子のコミュニケーションに使われる声ともいえるのです。
猫なで声の語源や由来
先ほどの辞書の引用を見て分かる通り、猫なで声の語源や由来は、なでられている猫の様子。なでてくれる相手に媚びた、甘えてのどを鳴らすような声を例えているということです。
また、なでられている猫の声ではなく、なでている人間側の声とする説もあるそう。かわいい猫をなでる時に発する柔らかく甘い人の声を指して、猫なで声と表現するようになったというものです。
猫なで声は、何百年も昔から日本の書物で用いられていた表現で、その使われ方もこのように揺れていたのだとか。実は、猫なで声とは歴史ある表現なのです。
猫なで声の類義語は?
猫なで声の類義語を考えていけば、そのニュアンスが想像しやすくなるかもしれません。
類義語には、
・甘え声
・鼻声
・じゃれた声
などがあたるのだとか。「え? 鼻声!?」と思った人もいるかもしれませんね。ですが、確かに鼻にかかったような声色は相手に甘えた印象を与えるものです。
猫なで声で話す女性心理
そもそも異性の前で猫なで声を出す女性は、どんな性格や心理を持つのでしょうか。
1.甘えたがりな性格
先ほど解説したように、猫なで声には「甘えたい心理」が潜んでいます。
とにかく子どものようにかわいがられたいのです。だから半分本能的に、子猫のような声を出してしまうのです。
逆にいえば「甘えられる人が少ない」ことまで推測できるでしょう。
猫なで声は、どちらかというとストレートな感情表現です。
大人の駆け引きといったものではありません。もっと本能的な、心の奥から表れる欲求です。やや大げさにいうと、愛されたいという叫び声なのです。
ゆえに「愛情に飢えている」という心理が隠されています。
過去の家族関係や人間関係によるものかはわかりません。しかし恋愛がうまくいかない、愛されたい、安心できる男性を探している──という傾向はあります。保護者を求めているという解釈もできるかもしれません。
甘える人の心理が知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
2.相手をすごく好きになっている
相手をすごく好きになっていることもわかります。
そもそも人間は好きになった相手の前では、声の調子が上がってしまいます。猫なで声は、ある種、本能レベルでの好意サインだといえるでしょう。
とにかく好かれたい。相手の関心を自分に向けたい。というわけです。
自分では気づかなくとも、猫なで声になっていることもありえます。その場合、知らず知らずのうちに相手を気になりはじめていることになります。
理性より先に、本能が惹かれてしまっているのですね。
3.猫なで声を有効だと考えている
猫なで声になる以上、それが有効な方法だと考えているのもわかります。
いままで成功してきたのか、成功しなかったのかはわかりません。しかし、それが男性にアプローチするために役立つと考えているわけです。だからこそ猫なで声になるのです。
あるいは「ほかに好きな男性に接する方法を知らない」ということもあります。駆け引きを好むタイプでなく、あくまでストレートに感情表現する女性に多いでしょう。
このように、計算で猫なで声になる女性もいます。
経験上、その声が有効だと知っているのかもしれません。あえて甘える声を出すことで目の前の相手を落とそうというわけです。甘え上手と捉えるともできるでしょう。
効果的orイライラ? 猫なで声で話す女性に対する男性心理
では、猫なで声は本当に効果があるのか。ストレートにアプローチとして効くのか、はたまたやりすぎか、疑問に思って実践を戸惑っている女性も多いでしょう。
猫なで声で話す女性のことを、男性はこんなふうに思っています。
1.シンプルにうれしい(そもそも脈ありなら)
男は単純な生き物です。
やはり猫なで声で甘えられるとうれしいものです。頼られている気がして、プライドがくすぐられるのもあるでしょう。必要とされて悪い気はしません。
しかし「そもそも脈ありなら」という注意はつけさせてください。
つまり、もともと好きな女性から甘えられるとうれしいけれど、逆に、好きではない女性に猫なで声でこられてもうれしくないというわけです。下に続きます。
彼が脈ありかどうかは、こちらの記事でチェック!
2.シンプルにうれしくない(そもそも脈なしなら)
上の逆パターンです。
脈なしの相手からの猫なで声は「正直、微妙……」「気持ち悪いかも……」にもなりえます。
男女逆にしてみると、わかりやすいかもしれません。
女性も「いいな!」という男性からのアプローチはうれしいですが、正直、そうではない男性からのアプローチは苦手ですよね。それと同じわけです。
もし微妙な恋愛関係であれば、ひとまず猫なで声は封印して、その上で、おとなしいアプローチに移るべきかもしれません。
彼が脈なしかどうかは、こちらの記事でチェック!
3.俺のことを好きに違いない
要注意です。
女性が猫なで声で甘えることは「あなたのことが好きで仕方ありません」と告白しているのと同じことになります。
もともとラブラブな恋人同士なら問題ないかもしれません。
しかし、男性は「この女の心は手に入った」と考えると、とたんに興味をなくしてしまう生き物でもあります。軽く扱われるようになります。なので恋愛は「手に入った感」を与えすぎないことも大事です。
猫なで声になるのもいいですが、そのあとはLINEの返信を遅らせるなど、やや「引いてみる」のも必要な駆け引きかもしれませんね。
4.子どもっぽさを感じる
猫なで声はどうしても「子どもの甘え方」のニュアンスがつきまといます。
それが「年下っぽさ・あどけなさ」を感じさせます。もちろん良い悪いの話ではありません。相手の男性の好みにもよるでしょう。
もし「自立した女性がタイプ」という男性であれば、猫なで声だけでアプローチするのは避けるべきかもしれません。しっかり大人の女性アピールもしましょう。
そのあとに猫なで声を使うなどの「甘えたアピール」をすればギャップも演出できます。大人な一面を見たあとだからこそ余計に気になるというわけです。
子どもっぽいと思われがちな女性の特徴を解説します。
5.この子は……あざといかもしれない
これも男子の本音です。
なんだかんだ女性が男性の本音を見抜けるように、男性だって女性の下心を見抜いたりします。猫なで声に、あざとさや計算高さを感じることもあります。
すると、ちょっと冷めたりもします。
恋愛の駆け引きにしても、猫なで声というアプローチが、強く感情に訴えかけようとするものだからかもしれません。下心が見えると、ちょっとズルイ気がしてしまうのですね。
あざといと思われがちな女性の特徴を解説します。
猫なで声の出し方は?
自分に対して好意を持ってくれる相手に使えばかなり効果的、反対に好意を持っていない相手に使えば「うざい!」と一蹴され、逆効果の大誤算……。
そんなリスキーな猫なで声ですが、「絶対彼は私のことが好き! 大丈夫!!」と自信いっぱいの貴女のため、男心をくすぐる猫なで声の出し方を考えていきましょう。
(1)ゆっくり話す
まずは、話すスピードをいつもよりゆっくり、抑え気味に。それだけで、貴女の声は好きな人の耳へ甘く響きます。
緊張すると人はどうしても早口になりがち。そこは、落ち着いて、一呼吸置くこと。ね? 意外と簡単に甘えた声は出せるでしょう。
(2)声を鼻にかける
声をしっかり前へ吐き出すのではなく、鼻の方に送るイメージで。少し鼻の息を止めながら発すると、鼻にかかった甘えた声が出しやすいかもしれません。
とはいえ極端に鼻にかけすぎると、ヘリウムガスを吸った後のようなお祭り帰りの少女になってしまうので要注意。
鼻にかけるのは少しだけ。何事もやりすぎないバランスが大事ですよ。
(3)語尾を上げる
話す時の語尾を、少しだけ上げてみましょう。彼と話す貴女の声が、うれしそうに聞こえるコツです。語尾が下がった暗い印象の話し方では、甘えた様子は伝わりません。
ほら、子猫が甘える姿を想像しながら、嬉々として彼に声をかけてみて。もう自然と語尾は上がっているはずですよ、その調子。
猫なで声を使う時の注意点
ちなみに、猫なで声はやりすぎ注意です。また、TPOでの使い分けが大事。いわゆるギャップっていうやつです。少しだけ、注意点も押さえておきましょう。
(1)大げさにしない
やりすぎた猫なで声は、とにかくうそっぽいです。「何か魂胆があるな……?」と彼も疑ってしまいます。なので、大げさ注意。
少し意識するだけでいいんです。それだけで、あなたの甘えたい気持ちは伝わります。
(2)職場や仕事中は控える
これ、当たり前ですね。仕事中は、はっきりとした声でテキパキと話す人が好印象です。「できないです~」「分かんないです~」と猫なで声で話されても、そりゃあ周囲はイライラするだろうし、うざったくも感じるはずです。
猫なで声を使うのは、仕事の場面以外で彼に会った時。特に、2人きりの空間が効果的かもしれません。普段はしっかり者の貴女が甘えた声を発したら、ドキドキしてくれるはずです。
TPOを制するものが恋を制す、ぜひ覚えておいてくださいね。
猫なで声の直し方
ここまで読んで、反対に「いや、彼はまだ脈ありとはほど遠い……」「まずい、猫なで声を直したい!」という人もいることでしょう。
普段から「甘い喋り方だね」と言われているなら、なおさら気になりますよね。最後に、直し方のコツも併せて押さえておきましょう。
(1)はっきり話す
猫なで声を直したいならば、単語や語尾をはっきり発する練習を。言葉を言い切る癖を作れば、言葉の甘さは消え、逆にしっかり者を想起させるような話し方になります。
尻すぼみに、最後はむにゃむにゃ、もごもごと話していたなら、まずは最後まで言葉を言い切ってみましょう。
(2)ワンテンポ速く話す
猫なで声を出すには、ゆっくり話すことがポイントと伝えました。従って、これを直したいなら少し早口に喋ってみましょう。
早口になりすぎる必要はありません。聞き取りにくいですからね。というよりも、「○○でぇ~、○○なのでぇ~」と伸ばすのをやめたり、無駄な言い回しを省いたりするだけで、言葉はすっきりし、自然とスピードアップします。
スマートな話し方を意識するといいかもしれませんね。
猫なで声はモテテクとして有効なのか?
猫なで声はモテテクになるのか?
結局のところ、大事なのは、これだと思います。
結論からいうと「すでに脈ありの相手には効果バツグンだけれど、ややリスキー」というところかと思います。場合によっては冷められる危険性がありますから。
もちろん、その上で、どうするかは貴女次第です。ただ猫なで声でいるにしろ、そのメリットとデメリットを「理解した上で使う」のが大事なのかもしれません。
どうせなら相手に惚れてしまって、無意識に声が上擦る猫なで声でなく、相手を惚れさせるための武器としてそれを使ってやりましょう。
あなたの恋が叶うことを祈っております。
(浅田さん@令和の奇術師)
※画像はイメージです