お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

条件で選ぶのはアリ? 「彼氏の条件」に挙げていいもの・悪いもの

にらさわあきこ(文筆家、美容研究家)

彼氏を選ぶ際に、自分の中での「条件」ってありますよね。その条件が年齢とともに増えてきて、出会うのが奇跡レベルになっている人も……。彼氏を条件で選ぶのはいいことなのでしょうか? また、挙げていい条件と悪い条件とはどんなものなのでしょう。数々の結婚や婚活について取材してきた、にらさわあきこさんにお話を伺いました。

彼氏がほしいのになかなかできない状態が続いていると、「条件を洗い出しましょう」とか、「その条件は厳しすぎるのでは?」などと言われたりしますよね。

実際のところ、彼氏選びに条件は必要なのでしょうか? また、必要だとしたら条件通りの彼を見つけるコツってあるのでしょうか?

今回は、そのあたりのことについて、一緒に考えていきましょう。

女性なら「彼氏の条件」を誰でも持っている

女性なら誰でも彼氏にしたい男性の条件を持っていますよね。実際によく挙げられる条件にはどういうものがあるのでしょうか。

女性が挙げがちな「彼氏の条件」ランキング

彼氏のほしい未婚女性たちに取材すると、以下の5つを挙げる人が多いです。多い順に並べると以下のようになります。

1位 性格
2位 収入
3位 学歴
4位 身長・ルックス
5位 社交性(まわりとの付き合い方)

「彼氏の条件」を持つことは悪くない

恋をしたい女性というたちに「彼氏にしたい男性の条件」を聞いていると、みなさんがいろんな理想を持っているのがよくわかります。

女性同士で理想を語り合うのも、とても楽しいですよね。

理想を口にすることで「そういうタイプの男友だちいるよ」と紹介につながることもあるでしょう。

何をはじめるにしてもそうですが、自分の理想をイメージするのが最初です。条件を考えて自分の将来の理想像をイメージするのは大事だと思います。

彼氏の条件に挙げていいもの悪いもの

では、どんな条件を挙げると実際に彼氏ができやすいのでしょうか。挙げていいと思える条件3つと、意味がない条件を3つ、紹介していきましょう。

彼氏の条件に挙げていいもの

1)収入(借金)

収入を聞くのはどうかという考えもあるでしょうが、収入は生活スタイルに直接影響するので、彼と「合うか」「合わないか」を見るためにも、把握するといい条件です。

ただし、「年収いくら以上がいい」という見方ではなくて、「どういう使い方をしているのか」「ケチかどうか」「借金はあるのか」を見て自分の価値観とすり合わせるのがより重要です。

お金の使い方は、あまり自分とかけ離れていないほうがうまく行くケースが多いです。

2)職業

生きる上での価値観を知る意味で、職業は大事です。

今後付き合う相手なら結婚の可能性もあるでしょうから、「この人と付き合ったら転勤の可能性もあるのね」「帰りは23時以降になるのか」などの情報を知る意味もあります。

実際、5時に仕事を必ず終える女性からしたら、激務であることの多いIT勤務、マスコミ勤務、医師などは覚悟がないとうまく行きづらいかもしれません。

生活時間帯もあまりかけ離れた職業でないほうが、やっぱりうまくいきやすいです。

3)人間関係(友だちの有無など)

条件を挙げるときに意外と忘れがちなのが、彼の人間関係です。人間関係とは、友人関係や家族関係のこと。

たとえば友だちが多いタイプなら、わいわいと過ごすことになるでしょうし、ひとりも友だちがいないなら、「一緒に過ごす時間が増えそう」「人と過ごすのが嫌いな人なら、自分とも大変になるかもしれない」などの状態が想像できます。

親子関係が良好かどうか、兄弟仲はどうなのかなどの家族関係も、その後に大きく影響するので、見ておくべき条件かもしれません。

彼氏の条件に挙げないほうがいいもの

1)身長

「背の高い男性が好き」「身長は何センチ以上でなければ」などという女性は多くいますよね。

でも、実際に彼氏や夫がいる女性に聞いた「一番どうでもよかった条件」は身長です。

「ヒールを履くと並べない」程度の理由なら、挙げる必要はないんじゃないか、というのが私の見解です。

日本人男性の平均身長は170cm少々。平均身長の女性がヒールの高い靴を履いて到達する「160cm台後半」という身長は、男性ではとても一般的なのです。

「身長170センチ以上」にこだわると、半分の男性が条件から外れてしまうので、挙げるとかなりもったいないです。

2)学歴

学歴も微妙なところです。女性はよく「自分が大学を出ているから相手も大卒がいい」などと言いますが、大卒でなくても頭がいい人は多くいますよね。

少なくとも「〇〇大卒がいい」などと大学名までを指定するのは、同窓でもない限りは、意味が少ないような気がします。

ちなみにお見合い界では、「本人同士の学歴よりも、親同士の学歴が近いほうがうまく行く」という声がよく聞かれます。これは「どういう風に育ったか」が生活スタイルや価値観に大きく影響するからです。

一緒に暮らす上では、「本人の学歴」よりも、「価値観」や「生活スタイル」が大事ということだと考えられます。

3)収入

「挙げたほうがいい」ところにも書いていますが、実は収入は挙げないほうがいい面もあるのです。

たとえば、自分の生活とかけ離れた高い収入額を条件に挙げるとしたら、あまり意味がありません。

年収300万円程度で暮らしている女性なら、大した意味もなく「年収1千万円以上の人でなきゃダメ」などと条件をあげると、相手探しが難しくなるだけでなく、知り合ってもお付き合いに至らなかったり、付き合っても長続きしなかったりする可能性が高くなりやすいです。

つきあうことを考えると、今の自分とかけ離れすぎてないほうが、実際にはうまく行きやすいのです。

彼氏の条件は年齢とともにアップデートしよう

彼氏の条件は、年齢とともに変えたほうがいいのでしょうか? 詳しく考えていきましょう。

彼氏の条件をいつまでも変えないとうまくいかなくなる理由

そもそも「条件」というのは、あなたがフォーカスしているポイントです。つまり、「どういう人と一緒にいたいのか」は、「どういう生き方をしたいか」と密接にかかわっています。

若いころなら、そもそもの生活スタイルがまだ確立されていませんから、単純に「イケメンがいい」で男性を選んでも、うまくいくことが多かったでしょう。

しかし社会人になると、誰にでも生活や生き方に個性や自分の好み、スタイルが出てきます。そうなってくると、そこからあまり外れない相手とのほうが、結局はうまく行きます。

たとえば、イケメン好きだった女性でも「仕事を熱心にしない男性」はもう、好きになれないかもしれませんし、一度は好きだと思っても、一緒に過ごしていく中で、「尊敬できなくなってきて、嫌いになっていく」かもしれません。

そんな風に条件が実は変わっているはずなのに、以前と同じ条件で男性を探していると、「以前の条件A」にさらに、「今の条件B」を加えることになるので、該当する男性がどんどん少なくなっていくのです。

あなたの「彼氏の条件」をもう一度見つめ直そう

今、彼氏探しをするとしたら、「以前からの条件A」にさらに「今の条件B」を足すのでなく、「条件B」をより重要視する意識になるとスムーズです。

たとえばイケメン好きだった女性が「結婚してもバリバリ働き続けたい」と思うなら、イケメンという要素よりも、「(ちゃんと分担できる)家事能力」だったり、「女性が働き続けることに抵抗を感じないフラットな性格」を重視するといいかもしれません。

今から先の自分がどういう風に生きたいかをまずイメージしてみると、理想の男性像が見えてくる。そして未来のイメージは、都度都度変わるかもしれませんから、同時に理想の男性もブラッシュアップしたほうがいいのです。

まずは、今から先の未来をどんな風に過ごしたいかをリアルにイメージして、それに合わせて男性の条件を考えてみるといいでしょう。

新しい条件で、周囲の男性を見てみよう

新しく条件を洗いなおしたら、理想と思っていた条件が今の自分にはさほど重要でなく、むしろ別の条件こそが重要に思えてくるかもしれません。

先の例なら、家事能力が急に大事に思えてきたり……。すると、「同じフロアの○○さんは、イケメンじゃないからスルーしていたけど、一緒に生活をしていくなら、彼のような夫がいいのかも?」などと思えてくる可能性があります。

新しい条件で、周囲にいる男性を見直してみたり、新しい出会い方に挑戦してみると、予想以上に素敵な出会いが待っているかもしれません。

その条件、本当に必要ですか?

理想の彼氏の条件って、友人同士で話していても楽しいですし、妄想するときりがないですよね。

だけど、自分の未来をイメージしてそこにしっくりくる男性を考えると、妄想とはまたちがった魅力を持った人の姿が浮かび上がってくると思います。

妄想タイムの「いらない条件」を捨て、自分の未来にしっくりとする条件を意識して動いてみると、きっと新しい素敵な出会いがやってくるはずですよ。

(にらさわあきこ)

※画像はイメージです

SHARE