情けない男性の特徴と情けない男性のことを好きになる理由
意思が弱かったり、人前でスマートな立ち居振る舞いができなかったり、女性から見て「情けないなあ」と思う男性っていますよね。
でも、なぜかそんな人に惹かれてしまう。放っておけなくてつい構ってしまう。
それは、「私が彼を変えてあげたい」「尽くしてあげたい」と思うような女性側の弱さにあるのかもしれません。
情けない男性ばかり好きになる女性の気持ちについて、恋愛コラムニストのひろたかおりがお話します。
情けない男性の特徴
女性から見た「情けない男性」には、どんな特徴があるのでしょうか。
(1)自分に自信がなく、引っ込み思案
情けない男性は、まず自分に自信がありません。
「こんな俺じゃ、どうせ受け入れてもらえない」と人と積極的に関わる気持ちがなく、孤独になりがちです。
体型やファッション、性格などでコンプレックスを抱えやすく、ほかの男性と自分を比べては「俺はダメだ」と心が引っ込んでしまいます。
自分の価値がわからないので、他人との交流を前向きに楽しめないのですね。
(2)意思が弱い
たとえば、本当はAがいいと思っていたのに、まわりにBを勧められたらそちらを選んでしまう。
また、「最近飲み過ぎだから、お酒を控えよう」と思っても、飲みたい自分を抑えきれなくてやっぱり手を伸ばしてしまう。
こんな意思の弱さが見えるのも、情けない男性の特徴です。
決めたことを貫けないのはやはり自分に自信がないせいですが、情けない男性は失敗しても「どうせ誰にも迷惑かけないし」など言い訳して、自分を許してしまいます。
心の芯が弱く人や状況に流されやすいので、あとで後悔することが多く、それがさらに自信をなくしていくことにつながります。
(3)何事もすぐに諦めがち
転職を考えていても、「こんな俺じゃどうせ雇ってもらえない」と応募する前から諦めたり、好きで始めた習い事も少しつまずけば「俺には無理だ」とやめてしまったり、何事もすぐに諦めがちなのも、情けない男性の特徴。
困難を乗り越えようとする気持ちが弱く、またそんな自分を認めることからも目をそらします。
「場所が悪かった」「合わない人が多かった」など、やめてしまったことを自分以外の責任にするので、まわりの人から見れば「また?」と思われることが多々あります。
(4)恋愛しても奥手でアプローチできない
情けない男性は、好きな女性ができてもアプローチする勇気が持てません。
でも、自分の存在は知ってほしいから、その女性の近くにいようとします。
「声をかけても無視されたらどうしよう」など、行動する前に不安ばかり抱えてしまうので、先に女性から気づいてもらうのをじっと待つこともあります。
相手からも好意を持たれているという確信がないと動けないのは、傷つきたくないからです。
奥手で積極的に関わっていくことができないので、恋愛してもスムーズに進めることが難しくなります。
(5)失恋をいつまでも引きずる
失恋すると長い期間引きずるのも、情けない男性の特徴。
気持ちの切り替えが苦手で、かなわなかった思いをずっと手放せずにいることがあります。
振られた痛みに耐えられず、その女性の前から姿を消すことはできても、いつまでも未練を持っているので、なかなか次の恋愛に進めないのですね。
また、「次はこうしよう」など自分の行動を振り返るのも苦手なので、同じパターンの繰り返しで失恋ばかり経験していることがあります。
情けない男性はモテる? 情けない男性を好きになる心理
では、こんな情けない男性ばかりを好きになってしまう女性には、どんな特徴があるのでしょうか?
(1)「自分が変えてあげたい」と思ってしまう
情けない男性を見ると、「いいところがあるのにもったいない」と関心を引かれる女性がいます。
何度も接していくうちに、「私がこの人の良さを引き出してあげよう」という気持ちになり、彼を変えることができると思うのですね。
でも、それはいわゆる女性側の自己満足であり、男性の意思を無視した行動で逆に苦しめてしまうと、自分を変えようとする態度に抵抗を覚える男性から拒絶されることも。
結局、「何を言っても心を開いてくれなかった」と、あとでがっかりする終わりになるでしょう。
(2)尽くすことに満足する
情けない男性に母性本能をくすぐられる、という女性は珍しくありません。
それは、「私がいないとこの人はダメになる」など、自分を必要とされたい気持ちがあるからです。
あれこれと尽くして喜ばれることに幸せを感じますが、反対に男性のほうは「何も言わなくても動いてくれる」ことで関係を良くする努力を忘れてしまいます。
愛情にあぐらをかける女性の存在は、最初はありがたいと思っても、そのうち要求することが当然となり、いつしか女性の側ばかり負担が大きくなることを避けられません。
対等に愛情のやり取りができないので、女性が疲れることの多い恋愛になります。
(3)たまに見える男らしさに惹かれる
情けない男性であっても、たまには男らしい一面を見せてくれるときがあります。
たとえば、デートでいつも女性が車を出しているときなど、「今日は俺が運転するよ」と提案してハンドルを握ってくれる姿は、普段ないからこそ新鮮に感じ、恋心を刺激されるもの。
その男らしさがいろいろな場面で発揮されれば良いのですが、情けない男性の場合は、うまくいかないことがあるとすぐに「やっぱりやめよう」と投げ出してしまうので、結局は女性が落胆することが多くなります。
いつもとちがう姿に惹かれても、盛り上がった気持ちは長続きしないのですね。
(4)「いいところ」にばかり集中してしまう
一緒にいると、いいところよりネガティブな面が目につきやすいのが情けない男性。
だからこそ、たまに感じる長所はほかの人よりいっそう魅力的に見えて、そればかり心に残ってしまうことがあります。
もちろん、短所より長所を見ることは幸せなお付き合いには欠かせない姿勢ですが、本当は目をそらしてはいけない場面でも「この人にはあんないいところもあるんだし」と受け入れてしまうのは、まちがった接し方。
責められないことで自信を持った男性は、いつまでも悪い面をなおすことが必要だと気がつきません。
それでは、本当にいい交際とはいえませんよね。
(5)愛されることで自信を得たい
情けない男性を好きになる女性は、依存を求めていることがあります。
同じように女性も自分に自信がないので、恋愛では対等な関係を築きたいと思う男性より情けない男性のほうに好かれやすく、「こんな自分でも愛される」と自信を得ようとするのですね。
愛情で男性を縛り、自分に依存させることで関係をコントロールしたいと思いますが、お互いに自立できていない心で恋愛しても本当に心が満たされることはありません。
依存した関係が苦しくなれば男性に逃げられることになり、最後はいつもひとりぼっちで終わってしまいます。
情けない男性との恋愛をうまくいかせるコツは?
情けない男性は、他人と上手に関われずに孤独を抱えがちなぶん、好かれたら自信のなさを相手に埋めてもらおうとします。
自分から行動せずに相手の出方を待つことが多く、それによって愛されている自分を確認したがるので、付き合っていると「いつも私ばかり動いている」と寂しさや物足りなさを感じるときがあるでしょう。
「依存されない距離感でいること」が大事
情けない男性を好きになったときは、相手から依存されない距離感でいることが大切です。
「いつも私が声をかけてばかりだから、たまには誘ってほしいな」「行きたいところがあったらたまには提案してほしいな」など、男性からの行動がうれしいことを伝え、受け身になりがちな男性の気持ちを動かしましょう。
情けない男性に足りないのは、自分で自分を愛する力です。
その力は他人によってではなく自ら持てるものだと、男性からの行動を受け止めてあげることで自信を持てる機会を増やしていくのが、情けない男性との恋愛をうまくいかせるコツです。
(ひろたかおり)
※画像はイメージです