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「結婚できない」と不安を覚えたら。解決策と心の持ち方

にらさわあきこ(文筆家、美容研究家)

ひとりになったときにふと、「このまま結婚できないのかな?」と不安になることってありますよね。

なんとなく、いつかは結婚するものだと思い続けて来たけれど、彼もいないし、好きな人もいない……。

「もしかして、私、一生結婚できないのかな?」と不安に思ったら、どうすればいいのでしょうか。

数多くの結婚や婚活に関する取材を行ってきた私、にらさわあきこと一緒に考えていきましょう。

「結婚できない」と不安なのはあなただけじゃない

「結婚できないかもしれない……」。そんな不安を持つ女性は、世の中にどれくらいいるのでしょうか。まずは20~30代の女性に取ったアンケートから見ていきましょう。

結婚できるか不安な女性の割合

Q.結婚できるか不安を覚えたことがありますか? 自分の気持ちに近いほうをお選びください。

Q.結婚できるか不安を覚えたことがありますか? 自分の気持ちに近いほうをお選びください。

・ある(79.7%)
・ない(20.3%)
※有効回答数390件

 

アンケート結果では、不安を覚えたことのある女性は、全体の79.7%でした。およそ8割の女性が、「ずっと結婚できないかもしれない」という不安を覚えたことがあるようです。

未婚の女性なら誰しもが抱く悩みと考えてもさしつかえないでしょう。

女性が「結婚できないと不安」なこととは

なぜ結婚できないかもと思うと女性は不安になるのでしょうか? 不安の中身を分析してみましょう。

みんなと一緒でないことの不安

友だちがどんどん結婚、このままでいいの? 遊び仲間もいなくなって……。

結婚できないかもしれない不安は、友だちがどんどん結婚していくときに芽生えがちです。

毎週一緒に遊んでいたメンバーがひとり2人と結婚していき、気が付けばスケジュールに予定が入っていない……。

なんとなく時間を持てあましたときに、「そういえば最近、誘われていない」「誘える人がいなくなっている」などの周囲の変化に気がついて、自分だけが取り残されてしまったように感じることはあるでしょう。

経済的な不安

ずっと働けるとは限らない。ぎりぎりの生活をあとどれだけ続ければいいの? 誰かと支え合いたい。

今の暮らしは楽しいけれども、この先も今と同じようにずっと働き続けられるとは限らない。そんなふうに思う女性は多いです。

体力的には続けられたとしても、同じ仕事をずっと続けたいかといわれると「それはつらい」という場合も。

だからといって、仕事をやめるほどの金銭的な余裕もないし、貯金もない。

経済的な理由から、「このままひとりで生きていけるのだろうか」と不安に感じる女性は多いです。

結婚すること=解消、とは限りませんが、不安の中身はこれであったりします。

孤独への不安

ずっとひとりはつらい。かといって、親もどんどん年を取る、頼れる人がいない。

経済的な不安は少なくても、単純に「ひとりは嫌だ」「孤独には耐えられない」と思う女性も多いです。

なんだかんだいっても、誰かと支えあって一緒に暮らしたいと思うのは、人としての本能だと思います。

親だって、いつまでも元気でいてくれるわけでもないし、何かあったときに頼れる人がほしいと思うと、結婚したい気持ちになります。

逆に、結婚できなかった場合には、誰を頼ればいいのかと心配になってしまうのです。

人生設計ができない不安

これまでは「いつかは結婚したいし、子どもも産みたい」と漠然と考えていただけに、できない可能性があるとなると、不安が芽生えてくるものです。

子どもも家族も持たない人生を考えたことがないだけに、では、何を目指して生きればいいのか行動の指針が取れなくなる女性は多いです。

参考記事はこちら▼

自分が結婚できる確率ってどのくらいなんだろう。そもそも結婚に向いているのか。この診断ではあなたの結婚適性度を診断します。

「一生結婚できない」と不安に思ったらするべきこと

「一生結婚できないかもしれない」という不安が芽生えてしまったら、まずは何をすればいいのでしょうか。不安を解消する方法を考えていきましょう。

不安の中身を整理しよう

まずしたいのは、不安の中身を整理することです。そもそも自分が、なぜ不安に思うのかを考えるのが最初です。

漠然と不安な気持ちでいたままではなにも解決しません。

上述した、多くの女性が抱える不安の中身で挙げたもので、自分に当てはまるものはないですか?

自分が何を不安に思うのか、どうすれば生き生きと楽しく暮らせるのか、ノートに書き出してじっくりと考えてみるのもオススメです。

参考記事はこちら▼

5年後のあなたの恋愛観を知って、今できることが何かを探ってみませんか? この診断では、5年後のあなたの恋愛観を診断します。

結婚できない=不幸、ではないと知ろう

不安の中身がわかったとして、「将来、老後、不安しかない。未来に希望が持てない」という思いが芽生えてくるかもしれません。

その結果、結婚したいという気持ちが強まり、婚活するなど、結婚に向けて行動するのは前向きでいいと思います。

しかし、結婚できないかもしれないという不安に押しつぶされて苦しくなったり、無気力になったりするのは避けたいところですよね。

思うに、結婚とは「できる」「できない」で考えるものではなく、「したいか」「(今は)したくないか」で考えるものではないでしょうか。

長年結婚や婚活について取材していて感じるのですが、婚活をはじめて実際結婚していく女性は、「本気で結婚したい」と思っている人たちです。

一方、「結婚できない不安」を感じること自体が人生のメインテーマになっている人が多いです。結婚したい気持ちよりも、不安について考えることに気持ちが向いているので、なかなか先に進まなくなっているようなのです。

もちろん、不安を感じたり、悩んだりするのが好きという人はそのままでいいのでしょう。

けれど、そうでないのなら、結婚を「できる」「できない」で考えるのをやめて、「したいか」「したくないか」で考えるようにするといいと思います。

「結婚すること=幸せ」「結婚しないこと=不幸せ」というイメージを見直してみるのもオススメです。

不安に思ったらしてほしい行動

「結婚できないかもしれない」と、ふと思ったときとは、もしかしたら人生のターニングポイントの時期なのかもしれません。

それまで考えないでいた問題が浮上したということは、人生の舵取りの方向を考え直す時期と捉えてみてもいいでしょう。

たとえば、今まで漠然と「いつかは結婚したい」と思っていて、今それを「不安に感じる」のなら、「いつか」の時期までに行うことを行えてきたからなのでしょう。

今までは勉強とか就職とか、仕事を覚えることなどに一生懸命注力してきて、今それがある程度完了できたのです。そのため、新しい課題が気になりはじめたのでしょう。

だから、今までの人生を後悔する必要はないですし、むしろこれまでやり切ったことを誇りに思いましょう。その上で、では今後どうしていきたいかを考えればいい。

若い時期に思っていた将来設計が漠然としていたのは、まだ何ひとつ手に入れてない状態で考えたから。

今は、仕事なり、ある程度の人間関係なりを手に入れたり、もしくは入れてなかったりする現状があるはずです。

その中で、「では、これからどうしたいのか」を以前より具体的に考えてみる。

自分の生き方を考える中で、結婚はどうしたいのか、年齢イメージも加味してより具体的に想像してみると、新しい行動の指針が生まれてくるのではないでしょうか。

不安なときこそ、新しい自分の未来に出会うチャンス

アンケートを見てもわかるように、「一生結婚できないかもしれない」という不安を抱いたことのない女性なんて、ほとんどいないと思います。

不安に思うということは、自分の生き方を仕切り直すチャンスです。

「以前、こう思っていたことができていない」と、今できていないことや過去の思いにフィーチャーするのではなく、今のこの時点で「したいこと」や「こうありたい」と思う将来を考える。

そうやって未来に目を向けてみると、新しい扉が開けていくのではないでしょうか。

(にらさわあきこ)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年3月7日~3月10日
調査人数:390人(22~34歳の働く未婚女性)

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