恋愛の“嫌なこと”を上手に忘れる方法
好きな人がいると楽しいこともあるけれど、嫌なこともたくさんあるはず。恋人とのケンカや相手への不満、嫉妬、会えないつらさなど、挙げだしたらキリがないほど。
正直なところ、ただでさえ仕事でストレスフルな日々に恋愛でも嫌なことを抱えるのはつらいもの。いつまでも心のモヤモヤが晴れず、思わず叫びたい気持ちになってしまうこともあるはずです。
そんなつらい“恋愛での嫌なこと”を一時でも忘れるには、どうしたらよいのでしょうか。
“嫌なこと”を忘れにくいのはなぜ?
せっかく楽しい気分でいるときに嫌なことが起こると、楽しい気分が台なしになり、その“嫌なこと”に心が支配されがち。
逆に、嫌なことが起こって不安や不満がある状態だと、少しいいことがあってもいつまでも嫌なことをクヨクヨして思い出してしまうことも。
恋愛に限らず、 “嫌なこと”のほうが頭に残りやすいもの。人はネガティブな感情が記憶に強く刻まれる傾向があるので、どうしても気持ちをひきずったり長い時間忘れられなくなったりします。
しかし逆に言うと、ストレスになるのは“嫌な出来事を思い出す”から。自分でわざわざ嫌なことがあったときの記憶を呼び起こし、自らイライラやモヤモヤを引き出しているのです。
心に引っかかっていることを完全に忘れるのは難しいですが、自分で「思い出さない」と決めて記憶の引き出しを開けなければ、“嫌なこと”はストレスにしないで済むのです。
恋愛の“嫌なこと”を忘れる方法3つ
では、どうやって悪い記憶を思い出さないでいられるのでしょうか。すぐに実行できる、“嫌なこと”を忘れる方法をご紹介します。
考えても仕方がないとあきらめる
たいていの悩みは、考えたところですぐに解決できることではありません。むしろ、思い返せば返すほどイライラしたり、不安が募ったりしてしまうもの。ならばいっそのこと、「考えても仕方がない!」とあきらめてしまいましょう。
たとえば、恋人とケンカをしたとします。ケンカは価値観のちがいから発生しがち。自分と相手の考え方が合わないことから、口論になります。
しかし価値観というのは、そう簡単に変えられないもの。今まで“白”だと思っていたことを“黒”だと言われても、すぐに“白”だとは思えないのは当然です。
恋人との価値観のちがいは、どんなカップルにも少なからずあります。一緒の時間を過ごす間にすり合わせ、ときに妥協を重ねながら徐々になじんでいくものなので、一時だけ悶々と悩んでもどうにもなりません。
嫌なことを思い悩むことで仕事のパフォーマンスが落ちたり、周囲に不快な雰囲気を感づかれたりするのはもったいない! いったん「なるようになるさ!」とあきらめて、頭の中から嫌なことをシャットアウトしましょう。
気分転換をする
思いつめると、どんどん思考がネガティブな方向へ向かってしまいがちになります。もはや思考の流れが“嫌なこと”を思い出すように動いているので、いったんそのサイクルを遮断するための気分転換をしましょう。
たとえば会社帰りに買い物に行く、友だちと会って食事をする、マッサージに行くなど、自分がリラックスできることならなんでもOK。肩の力が抜けるだけで、少し気持ちにゆとりができるはずです。
思いつめて不安や不満を抱えたままだと意地悪なことを言ったり、感情をぶつけてしまったりします。嫌なことがあったあとに恋人と接するときは、いったん気分転換をしてから連絡をとるようにすると冷静な対応がしやすくなります。
ひとりで思いっきり感情を吐き出す
嫌なことを思い出し我慢を重ねていると、ときに爆発してしまうことも。突然ちょっとしたことで涙があふれたりイライラのスイッチが入って当たり散らしたりするなど、一度タガが外れると自分でも抑えがきかなくなってしまいます。
しかし、周囲に伝わる形で表れてしまうのはさすがに社会人としてNG。歯止めがきかなくなる前に、まずはひとりで気持ちを吐き出しましょう。
部屋で思いっきり泣くだけでも、スッキリするもの。また、ひとりカラオケで思いっきり叫んだりお笑いライブでお腹の底から笑ったりなど、直接の悩みにつながらない行動でも、感情の吐き出しはできます。
もし行動で吐き出すのが難しいなら、紙に自分の気持ちをつらつら書くのも効果的。頭の中でぐるぐる回っている悩みはただのモヤモヤした感情ですが、字に書いて形にしてみると意外とスッキリ整理されて、ときに解決方法が浮かぶことも。
きれいにまとめる必要はないので、ただ思っていることをどんどん書き出して自分の感情を吐き出しましょう。
恋愛の嫌なことを忘れるために「やってはいけない行動」3つ
“嫌なこと”というネガティブなものに対してうしろ向きな対処法を選んでしまうと、忘れるどころかよりモヤモヤを大きくしてしまうことも。
よりいっそう恋を遠ざけてしまう可能性のある「やってはいけない行動」も理解しておきましょう。
ヤケになって暴飲暴食をする
嫌なことがあるとついついヤケになって暴飲暴食などで現実逃避をしたくなります。一時の気分転換にはなりますが、ネガティブな感情で起こした無理のある行動は、あとで後悔することになります。
無鉄砲な現実逃避は何も解決にならないうえに、無理をすることで体調にも悪影響を与える可能性が。暴飲暴食は肌荒れやむくみにつながり美容にもよくなく、結果的に恋愛がうまくいかなくなってしまっては元も子もありません。
ストレス解消に飲んだり食べたりするとしても、「おいしい」「幸せ」とポジティブな感情のもとにおこなうようにしましょう。気分転換はあくまで前向きなものですることが大切です。
恋人・好きな人を執拗に責める
“嫌なこと”の当事者である恋人や好きな人を責めても、事態は解決しません。むしろ悪化する可能性があります。
どんなに理不尽なことでも、相手と自分の間で起こったことは変わりません。相手も考えておこなった行動のはずであり、それをひたすら感情的に責めたり怒ったりしても、答えは出てこないのです。
もし相手と話すことで解決させたいのであれば、冷静に議論をすること。事態を整理して、自分がどんな気持ちになっているか、どうしてほしいのかを明確にして、相手と話し合いましょう。
SNSを見る
なにげなく毎日見てしまうSNSですが、おいしそうな食べ物の写真や好きな芸能人のオフショットなどを見て楽しめる反面、友だちがアップした恋人との楽しそうな写真やエピソードも目に入ってしまいます。
普段はほほえましく見られるものでも、恋愛で嫌なことを抱えていると「なんで私はうまくいかないんだろう」「この子は彼に好かれていていいな……」などと、嫉妬や悲しみがふつふつと湧いてきやすくなります。
ただでさえイライラしているのに、また別の不満が発生してよりつらい気持ちになってしまう可能性が。また、他人の幸せに負の感情を抱くことにも自己嫌悪してしまい、何重にもモヤモヤが増えてしまいます。
普段からSNSに依存気味な人は、できるだけ見ないことをおすすめします。
過去と他人は変えられない! 嫌なことは自分で切り替えよう
恋愛で嫌なことがあると、ついつい「あの人が悪い」「そもそも〇〇さえしなければ……」と相手や出来事に対して苛立ちを覚えてしまいます。
しかし、過去と他人は変えられません。いくら変わってほしいと願っても、自分の思い通りにはならないのが現実です。
唯一変えられるのは“自分自身”。自分の気持ちを切り替えれば、問題に対する感情をコントロールしたり解決方法を見出したりすることができるのです。
感情には賞味期限があります。自分の気持ちを素早くコントロールして切り替えれば痛みが大きくならずに済みますが、長く振り回されるとその分ストレスになりますし、その後の恋愛も尻すぼみになってしまいます。
出会いがあってから、紆余曲折ありながらも幸せなときも経験しているはず。せっかくはじまった恋愛を少しでもストレスなく過ごすためにも、嫌なことと上手に付き合って、楽しい恋に変えていきましょう!
(凛音)
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