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円満な結婚への第一歩! 「両家の顔合わせ」を成功させる秘訣

朝日絵美瑠

結婚は、2人だけの問題ではなく、家同士を結びつける一大イベント。「両家の顔合わせ」は、結婚が決まったらできるだけ早めに行うのがいいと言われていますね。両家の家族が初めて顔を合わせるのですから、とても緊張するものです。でも、円満に結婚を進めるためにも、きちんと顔合わせを行っておくことは大切。ここでは、両家の顔合わせを経験した既婚女性にアンケートを取り、準備のポイントや当日に心得ておきたいことなどをリサーチしました。

両家の顔合わせって、必ずするべき?

大切なこととはわかっていても、いざ顔合わせをしようとなると、緊張もあってなかなか気乗りしないのが本音ですよね。では、両家の顔合わせは、2人の結婚にどんな影響を与えるのでしょうか。両家の顔合わせをやる意味について、経験者の感想から考えてみましょう。

両家の顔合わせをして良かったことは?

おたがいの家族や育ってきた環境を知れた

・「相手の家族構成や人柄を把握できた」(26歳/その他/その他)

・「相手が他県の方だったので、県民性のちがいを結婚前に感じることができた」(31歳/その他/その他)

親が安心してくれた

・「相手がどのような家庭で育ったのかを見られる機会で、親を安心させることができました」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

・「父親は主人との結婚に納得していないようでしたが、主人の家族と会って、この家族となら結婚させてもいいと思ったそうです」(33歳/その他/その他)

家族の絆が深まる

・「両家同士が仲良くなって、結婚後の付き合いもしやすくなった」(34歳/自動車関連/技術職)
・「なかなか会えない弟も来てくれて、喜んでくれた」(32歳/その他/その他)

結婚までの流れがスムーズに

・「入籍時期、結婚式の日取りなど両家の意向が直接話せた」(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「おたがいの両親が仲良くなって、結納や結婚式の話もスムーズに」(28歳/商社・卸/その他)

おたがいにとって、両家の家族は一生付き合っていく人たちですから、結婚前に会って、じっくりと話す機会を設けるのは、結婚の意思を再確認するためにも貴重な場となります。結婚相手の育ってきた環境や家族を知れば、親も安心するはず。結婚式をはじめ、今後のさまざまな家族行事をスムーズに進めるためにも、しっかりと両家の仲を取り持っておきましょう。

両家の顔合わせに向けて準備すべきポイントは?

両家の顔合わせを行うことが決まったら、具体的にはどんな準備を進めればいいのでしょうか。まずは誰もが悩む場所選びから、そのほかの準備で気をつけておきたいポイントまで、トラブルを防ぐためにも経験者の話をぜひ参考にしてください。

場所はどこにすればいい?

女性側の地元で

・「私の地元にある日本料理店。母がもともと懇意にしていた店であり、遠方からくる新郎側へのおもてなしを兼ねて、地元の料理を中心に出してもらいました」(32歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「私の実家で行いました。レストランにすると緊張しそうだったので」(30歳/小売店/事務系専門職)

お互いの実家の中間で

・「両家がそれぞれ行きやすい中間地点の場所を選んだ。個人経営のレストランで、イタリアンメインの創作系の店。あらかじめ好みや苦手を伝えておいた」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

・「2人の実家の中間地点にあるレストランで。遠方だったのでおたがいに負担にならないようにと両家で話し合って決めた」(31歳/その他/その他)

男性側の地元で

・「主人側のご両親が高齢のため、ご両親が行きやすいレストランで。顔合わせにふさわしいコースのあるお店を探しました」(25歳/その他/その他)

・「男性側の地元の日本料理店。結婚後は男性側の地元へ引っ越すので、私がどんな場所で新生活をはじめるのかを私の両親に知ってもらえたらと、男性側の両親が提案してくれた」(32歳/その他/その他)

2人が住んでいる場所の近くで

・「2人の勤め先がある都道府県で。和食のコース料理が食べられる景色の良いお店にしました」(34歳/学校・教育関連/その他)

・「両家の両親がともに遠方なので、アクセスのいい私たちの住居地域にある日本料理店にしました。いろいろネットで調べて、個室でそういった場に合い、慣れていそうなところを選び、電話で問い合わせた時の対応も良かったので決めました」(30歳/その他/その他)

結婚式場のお店で

・「結婚式の会場で。ホテルが会場だったので、式場を見てもらいながら、食事ができていいと思ったから」(32歳/不動産/事務系専門職)

・「ちょうど式場での試食会があり、私たちも参加することにしていたので、そこに親たちも誘って、式場を見てもらい、試食もし、おたがいに顔を合わせることにした」(33歳/その他/その他)

アクセス重視で

・「アクセスのいい駅近のホテル内にある和食料理店で。両親から、あまりかしこまった感じにしてほしくないと要望があったので、かしこまりすぎず、カジュアルすぎないお店を選んだ」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「おたがいの実家や家族がバラバラの場所に住んでいたので、東京駅から近いホテルの日本料理屋さんで顔合わせをした。顔合わせ終了後はそれぞれの家へすぐ帰れるようにと考えて」(33歳/その他/その他)

昔ながらの考えでは、男性側が女性側の家に出向き、嫁にもらう挨拶をする、といった慣習もあるようですが、最近は、両者の負担を平等にするためにも、おたがいの実家の中間地点にあるお店で顔合わせを行うことが多いようです。そのほかにも、家族の都合や環境を考えて柔軟に対応している人が多いようなので、2人だけで勝手に決めず、まずは両家の意見をきちんと聞いて決めることが大切ですね。

顔合わせの準備で大変なことは?

費用の負担

・「誰が支払うかについて考えるのが大変だった」(30歳/その他/その他)

・「お店の値段が少し高かったので、予算をオーバーしてしまった」(31歳/医療・福祉/その他)

スケジュール調整

・「出席者のスケジュールを合わせるのが大変で、入籍の直前になってしまった」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「両家の都合がつく日が早めの日にちしかなく、予定より前倒しとなったので準備があわただしくなってしまった」(30歳/その他/その他)

お店選び

・「個室にするとお堅いイメージがあり、開放的な場所では会話がほかの方に聞こえてしまうため、場所を選ぶのは大変だった」(26歳/医療・福祉/専門職)

・「相手の親に食べ物の好き嫌いが多かったので、料理の内容に気をつかった」(33歳/医療・福祉/事務系専門職)

当日の服装

・「印象が悪くならないように、洋服選びや化粧が大変だった」(31歳/医療・福祉/専門職)

・「緊張して洋服をギリギリまで悩んだ」(27歳/情報・IT/事務系専門職)

両家の顔合わせにかかる費用を誰が支払うか、という問題については、とてもデリケートなことなので、事前にしっかりと決めておくことが重要なようです。また、両家の参加者全員が都合のいい日程を選ぶのもなかなか大変なよう。スケジュール調整を進めながら、お店選びや当日の服装についても両家の希望を聞いて同時に決めていけるといいですね。

両家の顔合わせ当日に心得ておくべきポイントは?

しっかりと準備をしたつもりでも、当日は思いがけないハプニングが起こるかもしれません。経験者のアンケートでも、さまざまな失敗談が寄せられました。さらに、親たちが初めて顔を合わせるわけですから、会話が噛み合うかどうかもとても不安ですよね。どんな話題を出せば場が和むのか、アンケートから調べてみました。

当日、気をつけておきたいことは?

思わぬ遅刻

・「2人して遅刻してしまい、両家の親同士が初めましてなのに先に顔を合わせてしまい、気まずかった」(31歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)

・「駅の出口がたくさんあったので困った」(27歳/その他/その他)

お酒の失敗

・「私の父がお酒を飲み過ぎてしまいまっすぐ歩けないほど酔っ払ってしまった」(28歳/その他/その他)

・「母はお酒が飲めないのですが、義両親は飲むのでその付き合いに少し疲れさせてしまいました」(32歳/小売店/販売職・サービス系)

メニュー選び

・「メニューを決めて予約しておかなかったのでモタモタした」(32歳/その他/その他)

・「お肉料理のコースにしましたが、正直あまり美味しくなかった。思いきって地元のブランド牛を出すお店にすればよかった」(31歳/その他/その他)

会話が弾まない

・「両家の父親が緊張して普段通りに話さず寡黙になり、主人も緊張で寡黙になり、話を回すのが大変でした」(25歳/その他/その他)

・「主人側の父は仕事の付き合いで飲み屋に行く機会が多く、飲み屋のお姉さんのおもしろかった体験話を笑いながらしてくれたが、私の父は行かないので、ちょっと温度差があった」(32歳/医療・福祉/専門職)

とにかく緊張

・「緊張してしまい噛み噛みに噛んで何十年と言ってきた自分の名前すらまともに言えず笑ってしまった。主人はずっと正座していて、くずしていいよ? と言われてもくずさず、案の定歩けなくなっていた」(31歳/その他/その他)

・「結婚相手が緊張しすぎて汗だくだった」(32歳/その他/その他)

マナー

・「時間の経過と共に雰囲気が良くなり、自分の母親を思わず ママと呼んでしまった」(26歳/その他/その他)

・「食事のマナーをもっと勉強しておけばよかったと思った」(32歳/その他/営業職)

参加者の服装

・「きれいめの格好で、と伝えていた兄の服装がジーパンだった」(34歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)

・「楽な服装でいいよと言われたので靴をサンダルにしたら、みんなきちんとした服装でした」(23歳/小売店/販売職・サービス系)

会場が想定外

・「部屋が思っていたより狭く、トイレに行くのにも気をつかう状況だった」(34歳/学校・教育関連/その他)

・「鉄板をはさんでの顔合わせのため、話がよく聞こえなかった」(32歳/医療・福祉/その他)

手土産のハプニング

・「用意しておいたお菓子と、持ってきていただいたものが同じだった」(34歳/医療・福祉/専門職)

・「一生よろしくお願いします、の意味で、主人のお父さんが一升瓶を渡したが、私の父が禁酒中だった」(34歳/自動車関連/技術職)

お会計

・「お金は2人でもつと決めていたが、会計の際にお互いの両親も出してくれようとしてわちゃわちゃしたので、前払いなどもっとスマートな支払い方を考えておくべきだったなと思った」(27歳/その他/その他)

・「支払いの割合を決めてなかったので終わり際がダラダラしてしまった」(25歳/食品・飲料/その他)

交通トラブル

・「東北と九州に住んでおり、場所と日時の調整が大変だったのに大雪で飛行機が飛ばなくてさらに日程変更になった」(33歳/その他/その他)

・「私側の親は当日新幹線で上京して、私たちと少し観光して顔合わせに向かう予定でした。しかし当日まさかの新幹線がトラブルでかなりの運休や遅れがありました。予約した顔合わせの店に予約時間をずらせるか聞いたところ、ほかの予約があるのでできないとのこと。ハラハラしましたが、顔合わせの時間には何とか間に合いました。親は予定していた観光ができなくて少し残念そうでした」(30歳/その他/その他)

第一印象は重要ですから、まず気をつけたいのは遅刻ですね。初めて行く場所なら、事前に念入りに道順を下調べをして、当日は早めの出発を心がけておきましょう。食事の内容や参加者の服装、手土産、お会計の方法などは、事前に決めておいたほうがスムーズです。両家の好みや意向をしっかり聞いて、当日、両家に温度差が出ないように気をつけたいですね。

両家でどんな話をすればいいの?

子どもの頃の思い出話

・「主人の両親は離婚しており義母のみの参加でした。私の両親と義母とは少し歳が離れていたので話が合うか不安でしたが、やはり『親』という共通点があり、2人の子どもの頃の話で盛り上がって、とてもなごやかな時間を過ごすことができました」(31歳/その他/その他)

・「小さい頃の話などそれぞれの生い立ちを話して両親も懐かしがり、思い出話で盛り上がりました」(30歳/その他/その他)

親が中心の会話

・「おたがいの両親の年が近かったので昔流行ったものの話とかで盛り上がっていました」(28歳/その他/その他)

・「おたがい子どもの自慢話ばっかりしてたように思います」(34歳/医療・福祉/専門職)

趣味の話

・「NHKの連続ドラマの話題が盛り上がっていた」(34歳/医療・福祉/専門職)

・「プロフィールブックに記載していた、趣味の話で盛り上がった。プロフィールブックが会話のとっかかりになってよかった」(29歳/情報・IT/技術職)

料理の話題

・「義実家で用意していただいた料理がおいしくて盛り上がりました」(29歳/その他/その他)

・「おたがいの地元の美味しいお店の話など」(33歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

仕事について

・「おたがいの仕事の話や父親同士で会社の話で盛り上がった」(34歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「どのような仕事をしているのかなどの自己紹介の延長の話題」(31歳/その他/その他)

地元の話題

・「出身県がおたがいちがうため出身地の名物などのことを話しました」(34歳/その他/事務系専門職)

・「みんな地元が近く、案外共通の知り合いが多くて笑いました」(27歳/運輸・倉庫/その他)

今後の話

・「そのまま結婚式の日取りを決めて、式場の予約をした」(32歳/その他/その他)

・「デキ婚だったので、いつ入籍するか、いつ部屋を借りるか、いつ家具などを買って引っ越しをするかなど具体的な話し合いでした」(33歳/その他/その他)

当日は緊張してまともに話ができなかった、という経験談も多く聞かれました。両家が集まる貴重な場ですから、無駄にしないためにも楽しく会話したいですよね。相手に失礼のない範囲でどんな話題を出せばいいか、事前に2人で決めておくのもオススメです。特におたがいの子どもの頃の話は、育ってきた環境を紹介するという意味でも喜ばれそう。話題に困ったら、ぜひ試してみてください。

2人が両家の橋渡し役になって、念入りな準備を

家によって考え方や価値観にちがいがあるのは当たり前のこと。両家の意向に差が出て、顔合わせの準備がうまく進まないこともあるでしょう。そんなときにも、結婚する2人がうまく両家の間を取り持って、バランスを取りながら意見をまとめていくのがポイントです。ハプニングも想定し、事前の準備は細かなことまで念入りに。当日は緊張してしまうかもしれませんが、自分からも相手側の家族に話題を投げかけて、なごやかなムードを作れるように心得ておきたいですね。

(朝日絵美瑠)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年6月22日~6月23日
調査人数:393人(22~34歳の結婚前に両家顔合わせを行った既婚女性)

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