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ほうれい線を予防! ほうれい線マッサージの正しいやり方

福永麻紀

安倍川モチ子

見た目を老けさせてしまう「ほうれい線」……。できてしまったらショックですよね。では、どうすればほうれい線は予防できるのでしょうか? またできてしまったほうれい線を消す方法はあるのでしょうか? 今回はほうれい線ができる原因やほうれい線を目立たなくさせるマッサージについて、北青山Dクリニック福永麻紀先生の解説を元に紹介します。

叫ぶ

ほうれい線ができる原因

そもそも、「ほうれい線」は、なぜできてしまうのでしょうか? 同じ年齢なのにほうれい線が深く刻まれている女性やそうでない女性のちがいも気になりますよね。そこでまずは「ほうれい線」ができる原因やできやすい人の特徴について聞いてみました。

頬

「ほうれい線」とは

一般的に「ほうれい線」とは、鼻の両脇から口の両端に伸びる2本の線を指しますが、正式には「鼻唇溝(びしんこう)」といいます。また、正確にはシワではなく頬の境界線です。赤ちゃんから大人まで、すべての人にあり、笑うことで出てきます。

ほうれい線ができる原因

先ほどお伝えしましたが、ほうれい線は頬の境界線です。そのため「できる」というより生まれつき顔にあるものです。そこで、ここからはほうれい線ができる=ほうれい線が深く刻まれ目立つこと、と定義し解説をしていきます。

「ほうれい線」ができる原因は、大きく3つあります。

皮膚の弾力やハリの低下

1つめが皮膚の弾力やハリの低下です。通常は、コラーゲンやエラスチンなどで構成される真皮が土台となって、肌の弾力やハリをキープしています。しかし、加齢や紫外線などの影響から真皮が減ったり、変形してしまうことがあります。その際に、肌の弾力やハリが失われて頬がたるみ、頬の境界線であるほうれい線に肉が乗るため、ほうれい線が目立つようになります。

加齢による表情筋の衰え&皮下脂肪の減少

2つめの原因は、歳を重ねることで表情筋が衰えてしまうこと。そして3つめは、加齢によって皮下脂肪が減ることです。頬の筋肉の支えが弱まり、脂肪が下がってほうれい線が目立つようになるのです。

(3)ほうれい線ができやすい人の特徴

ほうれい線ができやすいかできにくいかという問題には骨格がかかわっていて、丸顔、顎の細い人はほうれい線ができやすいとされています。しかし、骨格以外にも日常生活の中でのさまざまな習慣が大きく関係しています。具体的にどんな習慣があるかは、以下になります。

・横向き・うつ伏せで寝るクセがある
・乾燥肌
・紫外線予防をしていない
・食べ物を片方だけで噛むクセがある
・やわらかい食べ物を好む
・姿勢が悪い、猫背など
・喫煙者
・スマホ・パソコンをよく使う
・ダイエットを繰り返している

これらはすべて、頬のたるみにつながる行動です。みなさん、当てはまるポイントがいくつかあるのではないでしょうか?

横向き・うつ伏せで寝るクセがある人は、顔の一方だけに重力がかかる(右頬を下にして寝た場合、重力により右頬にしわができやすくなる)ので、ほうれい線ができやすくなりますし、太ったり痩せたりと過度なダイエットを繰り返している人は、頬に限らず肌がたるむ原因になります。

また、食べ物を片方だけで噛むクセがある人は、噛まない方の頬の筋肉が衰えやすく、やわらかい食べ物を好む人は、あごの筋肉が衰えやすい傾向にあります。

喫煙は、血流を悪くして皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)を乱すため、肌が乾燥してシワが深くなりやすくなります。また、タバコを吸ったときに発生する「活性酸素」を除去しようと、体内のビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCはコラーゲン生成に欠かせない要素です。これが不足することで肌のたるみを促進させます。

スマホ・パソコンをよく使うという人は、前かがみの姿勢を長時間とりがち。重力によって肌がたるみやすくなります

このように、小さなことの積み重ねで頬はたるんでいき、最終的にクッキリと目立つほうれい線になります。

ほうれい線を予防するには

ほうれい線がまだできていない人は、先ほどお伝えした生活習慣に注意することで予防につながると福永先生はいいます。具体的にはどんなことに気をつければいいのでしょうか。

チェック

先ほど、「ほうれい線ができやすい人の特徴」で挙げたことと反対のことを行えばOKです。理由は重複になるので割愛しますが、具体的に気をつける点は以下です。

・横向き・うつ伏せで寝ない
・常に保湿をしっかりする
・日焼けをしないように工夫する
・噛むときに両方の歯でよく噛む
・正しい姿勢でいる
・タバコは吸わない
・あまりスマホ・パソコンを使わない
・無理のない健康的なダイエットをする

ほうれい線のたるみ予防は、普段の生活の中でできるとても簡単なことです。いきなりすべての項目をパーフェクトにこなそうとはせずに、自分にできることから始めましょう。

ほうれい線を目立たなく! ほうれい線マッサージのやり方&ツボ

最後はいよいよ実践編! ほうれい線を目立たなくするためのほうれい線マッサージのやり方を紹介します。現在ほうれい線に悩んでいる、という人は、簡単なのでぜひ今夜から試してみてくださいね。

悩む女性

ほうれい線マッサージ

ほうれい線ができる原因となる、むくみやたるみ予防につながる「血行をよくするマッサージ」がオススメです。血行をよくすることで、筋力の衰えが補われ、ハリを維持する助けとなります。

ほうれい線をピンポイントでケアすることは難しいので、顔全体のマッサージをしてリフトアップを狙いましょう。ただし、マッサージをやりすぎるとシワなどの原因になるので、やりすぎには注意です。また、マッサージを行うタイミングは、入浴中や入浴後などの身体が温まっているときがベスト。そして、肌へのこすり刺激を抑えるために、クリームやオイルを使ってマッサージをするようにしましょう。

(1)手のひらをこめかみのくぼんだ所にグーッと押し付けて、内側から外側に円を描くようにして数回まわす。

マッサージ

(2)頬骨の下のくぼみに人差し指・中指・薬指を押し込むように入れて、下から上へ持ち上げながら、筋肉をほぐしていく。

マッサージ

(3)エラの肉をつまむようにしてもみほぐしていく。
(4)アゴ先から耳の下に向かって、カギ型にした人差し指と親指で骨をつまみながらほぐしていく。マッサージ

(5)頬に手の平を当てて、アゴからこめかみに向かって少しずつ筋肉をもみほぐしていく。

ほうれい線を予防するツボ

フェイスマッサージと合わせて、顔のたるみやむくみの解消の効果が期待できるツボを押すのもオススメです。また、ツボ押しはマッサージとちがって、職場でのランチや休憩などのちょっとした時間の中でもできるので、顔のむくみが気になったり、顔が疲れてきたと思った時などに試してみてくださいね。

巨髎(こりょう)……小鼻の外側のくぼみにあるツボ。
地倉(ちそう)……口角の外側にあるツボ。
下関(げかん)……耳の少し前で頬骨とぶつかったところのくぼみにあるツボ。

これらのツボを1回につき5秒くらいゆっくりと押します。はじめは痛いかもしれませんが、筋肉がほぐれて血流がよくなると痛みがなくなっていくので、ぜひ、挑戦してみてくださいね。

まとめ

ほうれい線ができる原因やほうれい線をつくらないための予防について紹介してきました。いかがでしたか? ほうれい線は、老けて見られる大きなポイントとなるだけに、しっかり予防やケアをしていきたいですね。また、喫煙や姿勢の悪さもほうれい線を悪化させる原因となります。ケアと一緒に毎日の習慣も見直しましょう。

(取材協力:福永麻紀、文:安倍川モチ子)

※画像はイメージです

※この記事は総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックを行いました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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