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先生教えて! 乾燥肌の原因と対策

友利新

石部千晶/六識

乾燥肌で悩んでいる女性は多いもの。カサカサしてかゆくなったり、化粧ノリが悪かったりと、乾燥肌で困ることはたくさんありますよね。いったい、どうして乾燥肌になってしまうのでしょうか? そこで今回は、皮膚科医の友利新先生に、乾燥肌の原因と対策についておうかがいしました!

<目次>

乾燥肌の大きな原因は、「体質」と「間違ったスキンケア」にあった!

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乾燥肌とは、皮膚の表面の水分が少なくなっている状態をいいます。皮脂分泌が十分でなかったり保湿能力が低下してしまったりして、肌のうるおいがなくなり、ガサガサと肌が乾いてしまうんです。

乾燥肌を起こす原因としてまず一番にあげられるのは、アレルギーやもともとの皮脂の分泌量が少ないという「体質」的なこと。これは持って生まれたものなので、残念ながら完全に治すことは難しいのが現状です。

もうひとつの大きな原因は、まちがえたスキンケア。たとえばオイルクレンジングなどの洗浄力が強いものは、必要な皮脂まで一緒に流してしまい、結果的に乾燥肌につながります。ほかにも、若いころにニキビが多く、それ以来“さっぱり系”のスキンケアアイテムを使い続けているという人も要注意。それだけでは保湿効果が足りずに、逆に肌を乾燥させてしまう場合があります。

さらに、エアコンによる乾燥にも注意したいところ。そのほか、水分摂取量が少ない、オメガ3脂肪酸などを含む良質な油が摂れていないというのも、多少は乾燥の原因になってくるかと思います。

乾燥肌の対策にはとにかく「保湿」が大事!

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乾燥の対策は「保湿」につきます。とにかく保湿をしっかりして、肌にうるおいを与えてあげましょう。そこでまずは、いま使用している化粧品の見直しをしてみてください。長年同じものを使い続けるのではなく、年齢に応じたアイテムを選ぶことが重要です。

アイテム選びのポイントとしては、「保湿」や「乾燥肌対策」など、そのアイテムがうたっている効果に注目すること。高い保湿効果がある成分として“セラミドや“ヒアルロン酸”が有名ですが、メーカーごとに持っている保湿成分はさまざまです。一概にこの成分がいいというわけではないので、成分よりも“保湿”や“乾燥肌対策”というワードに着目しましょう。

先ほど、オイルクレンジングやさっぱり系の化粧水について触れましたが、いずれも絶対に使用してはいけないというわけではありません。使うのならば、その後のケアをよりていねいにする必要があります。化粧水と乳液だけで済まさずに、保湿クリームまで使ってしっかり肌を保湿してあげてくださいね。

また、水分補給が十分でないと体の中から乾燥します。普段水分補給が足りていないという自覚がある人は、意識的に水を飲む量を増やしてみてください。最低でも、食事以外に1日水1リットル以上を飲むといいでしょう。あとは、エアコンで乾燥してしまうこともありますので、乾燥させない環境作りというのが大切ですね。加湿器を使って、ほどよい湿度を保つようにしてくださいね。

症状が出てしまったらクリニックへ

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クリニックでは、肌トラブルの予防のための治療はできません。かゆみや赤みなど症状が出てからの対応になるので、予防としてはセルフケアで保湿をするしかないのです。なので、まずは保湿をしっかりして、乾燥しない強い肌を手に入れてください。体質が原因の場合や、症状が出てしまった場合は、医師に相談するようにしましょう。

まとめ

乾燥肌に負けない肌を作るためには、とにかく「保湿」が大事! また、一度自分の肌に合うと思ったスキンケア用品を長年使ってしまいがちですが、これをきっかけに見直してみるのがよさそうですね。

(取材協力:友利新、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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