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【マナー講師監修】会社へ結婚報告する方法~時期、タイミング、好印象な伝え方~

松本繁美(マナーアドバイザー)

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結婚が決まったら、会社勤めの人なら、会社へ報告する必要がありますね。でも一体どのタイミングで報告すればいいのでしょうか? 適切な時期や伝える人の順番、好印象な伝え方などを、マナー講師・松本繁美先生にお聞きしました!

<目次>

職場へ結婚報告する時期

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結婚は人生の中で幸福至極な出来事。自分たちの都合で決めるのは当然の権利ですが、報告はタイミングが大切です。新婚旅行での長期休暇が必要だったり、その間の担当業務は誰がしてくれるのか。結婚で寿退社などする場合は、なおのこと。後任のことも考えねばなりません。それらを考慮すると、少なくとも3カ月前~4カ月前までには、結婚報告を行なうことが望ましいでしょう。ただ職場によってはいろいろと状況があるようなので、かならず就業規則を確認しておくことが必要です。

●入籍に伴う会社への手続き

・扶養家族手当や住宅手当など、福利厚生の手続き
・公的書類の手続き

会社で手続や処理を行う担当者に知らせる必要があります。時期を確認しましょう。

●結婚、出産による休職・退職 (できちゃった婚)の場合

・妊娠による休職
・出産による休職
・結婚や妊娠・出産に伴う退職

就業規則と照らし合わせて、報告が必要となります。

●職場結婚をした新郎新婦の場合

・どちらか一方の異動や配置転換
・どちらか一方の転勤
・どちらか一方の退職

などが考えられます。

結婚報告する順番

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報告する順番は、以下の通りが望ましいです。

1.直属の上司
2.指示によっては上長への報告(上司が行なう場合もある)
3.指示によっては職場への一斉報告(先輩から順番に報告してまわる場合もある)
4.職場の同僚・友人への報告

絶対に避けなくてはならないのは、つい幸せな中で、仲の良い同僚や友人に話してしまったことが、自分が報告する前にうわさで上司の耳に入ってしまうことです。上司は部下のことを知る義務がありますから、上司自身が後で知ったとなれば、問題になります。結婚報告はまず上司に伝えるのがお約束です。

伝えるポイント

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結婚の報告の仕方は、伝える相手や結婚式に招待するかどうかによっても、伝え方が変わります。

●職場の上司への伝え方

職場の上司は忙しいもの。必要な内容をビジネスライクに伝えることが好まれます。また、相手を結婚式に招待するかどうかでも伝え方が変わります。

◆伝えるべき内容

結婚の報告で、職場の上司が最も知りたいことは、「(結婚する)本人は結婚後も働く意思があるかどうか」という点でしょう。女性が結婚する場合は、将来的に出産をともなうのかどうか、なども上司は確認したいかもしれません。結婚の報告をする際には、自分から、結婚後の就業の意思と妊娠・出産への希望などをできるだけ具体的に伝えるようにしたいものです。

また、結婚相手の職業によっては転勤の可能性が高く、転居の可能性も出てきます。パートナーの業務内容によって、自分の異動・転勤、または退職を申し出なければならない可能性があることを、結婚相手の紹介をすると同時に予告した方がよいでしょう。

タイミングとしては、忙しい時間を避け「少しお時間をいただけますか?」と確認したうえで報告をします。個人面談の予定がある場合は、その時に、伝えれば合理的です。もちろん、職場や雇用形態によって様々な対応となるので、社員規則や契約状況などをしっかり調べ、誰に報告することが最もよいのかをよく考えたうえ、的確に伝えることが大切です。

◆結婚式に招待する場合

結婚式に招待する上司には、予定をあけておいてもらう必要があります。結婚の報告とともに、式場と日時をあわせて伝えることできるとベストです。さらに、スピーチなどを頼みたいと考えている上司には、結婚する相手のプロフィールを伝えるとよいでしょう。予めプロフィールを作成して提示してもよいかもしれません。そして、同じ職場から他に誰を招待するか、ということも相談しておくとよいでしょう。

絶対NGな結婚報告の仕方

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以下のような結婚報告の仕方は避けましょう。

*業務時間内に突然の報告はNG。タイミングを計るために「お時間をいただきたい」と予告しましょう。
*業務用のメールでの報告。
*直前すぎる報告

おめでたいことで、ポジティブに物事を進めなくてはならないのが結婚。変に隠さず、余計にしゃべらず、賢く報告しましょう。

上司への結婚報告の文例

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上司への結婚報告の文例をお伝えします。

●基本文例

私事で恐縮ですが、この度、ご縁があり結婚することとなりました。

●結婚式に招待する場合

(基本文例に加えて)
結婚式は○月○日に○○ホテル○○の間でとり行います。○○部長(役職名)には是非、ご列席をお願いできますでしょうか。
改めて、招待状をお渡しいたしますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

●結婚式でスピーチをお願いする場合

(基本文例、結婚式に招待する場合の文例に加えて)
誠に恐れ入りますが、当日、ひと言、お言葉を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

●結婚式に招待しない場合

(基本文例に加えて)
結婚式はごく身内のみで行うことになりました。

●結婚退職する場合

(基本文例に加えて)
結婚を期に退職をと考えております。
専業主婦になることを決意し……退職を希望しております。
結婚にともない○○へ引っ越すことになりました。つきましては、退職……
(などと、理由を述べ、最後に)
退職までの期間を精一杯、頑張って、務めるつもりですので、宜しくお願い申し上げます。

同僚への結婚報告の文例

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続いて、同僚への結婚報告の文例をお伝えします。

●結婚式に招待する場合

今年の○月に結婚することになりました。
お相手は、みなさんご存じの、かねてよりお付き合いしていた○○△△さんです。
そして、結婚式の予定が決まって、○月△日になりました。
ぜひ出席していただきたいと思っています。
後日、正式に招待状をお送りします。
お忙しいとは思いますが、予定をあけてぜひ出席してくださいね。

●結婚式に招待しない場合

今年の○月に結婚することになりました。
お相手は、○○で知り合った●●会社の○○△△さんという方です。
結婚式は○月△日の予定ですが、ごく身近な親族だけで行なうことになったので、みなさんをお呼びできなくて残念です。
でも、あらためて二次会を行なおうと考えています。
ただいま計画中ですので、詳しいことは近くあらためてお知らせいたしますね。
今後とも よろしくお願いします!

まとめ

結婚はあまりにもプライベートなことなので、報告の仕方や、微妙なニュアンスで、相手への伝わり方に温度差や誤解を生じかねません。だからと言って、ビクビクする必要は決してありません。HAPPYなことなのですから、みんなに祝福してもらうにはどうしたらよいのだろうと、常に前向きに考えてほしいと思います。前向きなカップルには、必ず、周りから、心からの祝福があるものです。今回お伝えしたマナーを参考に、周囲に祝福される結婚報告をぜひしてくださいね。

(監修・文:松本繁美)

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