「もうやだ」と思う時の心理とは? 助けてのサイン?
人生において、自分の思う通りに事が運ばないときもありますよね。
仕事や人生に行き詰まり「もうやだ」と口にしたくなったことは、誰もが1回くらいはあるのではないでしょうか。
嫌なことが多くて「もうやだ」が口癖になっちゃったという人もいるかもしれません。
「もうやだ」が口癖の人の心理とは? 口癖を直す方法、「もうやだ」と思ったときの対処法などを紹介。あなたの心が少しでも楽になるよう、参考にしてみてください。
「もうやだ」と思う状況とは?
「もうやだ」と感じやすい環境とは? このような壁にぶちあたったことのある人間は、きっとあなただけではないはずです。
(1)仕事がハード
毎日のように残業するなどハードワークで、しかも難易度の高い仕事をしていると、この先やっていけるのか見通しが立ちません。
これからよくなるという兆しが見えない上に、一緒に仕事をしているメンバーと折り合いが悪い場合は、余計に「もうやだ」と思う要因になります。
(2)恋愛・婚活がうまくいかない
街コンやお見合いなど、積極的に婚活をしているけれどいい出会いがなく、「このままうまくいかなかったらどうしよう」「私だからダメなのかな」と自信がなくなってくると「もうやだ」と感じることがあります。
付き合っている彼氏とうまくいかないときや失恋したときにも、うんざりすることがあるでしょう。
(3)子育てに疲れている
子育てをしている場合、子どものイヤイヤ期など、子どもが何をするにも言うことを聞いてくれない、思う通りに動いてくれないことが重なると疲れるものです。
特に家事や仕事に追われているときは、イライラして「もうやだ」と思うことが多いでしょう。
(4)人生に疲れている
仕事や恋愛・結婚生活、子育て、人間関係など、複数の問題が次々に出てきたときなどは、イライラを越えてやる気を失ってしまうものです。
ネガティブなスパイラルに入ると、悪いことが重なり、精神的に追い詰められていきます。
「もうやだ」が口癖になる心理とは?
何かと「もうやだ」と言ってしまう人は、どんな心理なのでしょうか。ふとこの言葉を口にしがちな人は、自分自身の心理状態と向き合ってみましょう。
(1)余裕がない
「もうやだ」が口癖の人は、疲れがたまっていて、精神的に追い詰められている可能性があります。
心の余裕がないため、ちょっとしたことでも精神的に負担になります。
(2)物事を悪く捉えやすい
起こった出来事を悪く捉えやすい人は、ネガティブなスパイラルに入りやすいです。
たとえば、一緒にお茶していた友だちが不機嫌そうだったのを見て「もしかして、私といるのが嫌なのかな」と悪く捉えてしまいます。
でも実際は、親知らずを抜いたばかりで痛いだけかもしれませんし、彼氏と喧嘩したのかもしれません。自分とは関係がない理由も多いものです。
(3)不安になりやすい
まだ何も起こっていないのに、将来こんなことが起こったらどうしようと、悪い想像ばかりをします。
地に足をつけて解決策を考えることが苦手で、嫌なことの責任から逃れたいという心理が働いています。
(4)大変さをわかってほしい
口癖のように「もうやだ」と言う人は、自分の大変さをまわりの人にわかってほしいと思っています。かまってほしい、助けてほしいという気持ちをアピールしています。
口癖を直すには?
辛い気持ちからつい発してしまうネガティブな言葉。
とはいえ、あまりに言いすぎているとマイナスな気分になるだけでなく、周囲のことも暗い気持ちにさせてしまいますよね。
そんなときは、次の口癖を直す方法を実践してみましょう。
(1)ゲーム感覚でできるペナルティをつくる
「もうやだ」と言ってしまったら、100円を貯金箱に入れる、コンビニの募金箱に入れるなど、ルールをつくります。気軽に楽しめるようなものがいいです。
(2)話すときにひと呼吸おく
思ったことをポンポンしゃべっていると、口癖が出てしまいます。話すときにはひと呼吸おいて、何を話すかをまとめてから話しましょう。
(3)まわりの人に教えてもらう
口癖は自分でも気づかないうちに言っていることが多いもの。
まわりの人に協力を仰いで、「私が『もうやだ』って言ったら、教えてね。直したいと思っているから」とあらかじめ伝えておきましょう。
(4)「もうやだ」のあとにプラスの言葉をつけ加える
思わず言ってしまったときには、「もうやだ……と思うほど、私はよくがんばっているよね」「もうやだ……と思ったけど、もう少しがんばってみよう」など、プラスの言葉をつけ加えてみます。聞いているほうも、言った自分も、感覚が変わるはずです。
仕事も人生も「もうやだ」と感じたときの対処法
仕事も人生も「もうやだ」と感じたとき、私たちの心は余裕をなくしています。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか。すぐできる対処法と、口癖を直す方法について考えてみました。
(1)「大丈夫、大丈夫」と言う
精神的に余裕がないときは、ポジティブに考えようと思っても気持ちを切り替えることができません。
そこでまずは「大丈夫、大丈夫」と声に出して、気持ちを落ち着かせることを優先しましょう。
(2)たっぷり寝る
「もうやだ」と思ったときにあれこれ考え続けるのは、さらに精神的に追い詰められてしまうのでおすすめできません。
自分を余裕のある状態にしたあとで考えるほうが効果的です。睡眠時間が短いとイライラしてしまいやすいので、まずはたっぷり8時間くらい寝ましょう。
(3)紙に今の気持ちを書く
紙を1枚用意して、今の自分の気持ちを思いつくままに書き出します。
書いた紙はあとで読み返さずに破って捨てます。誰にも読まれることはないので、ポイントは綺麗に書こうとか、整理して書こうなどは考えずに、思いつくままに書くこと。
すると、何が嫌だと思っているのかがより明確に理解できるようになります。
(4)運動する
「もうやだ」と思うときは、気持ちが内にこもってネガティブなことに支配されています。
運動などに没頭して意識を外に向けると、気持ちが楽になります。できればジョギングや筋トレなど、何も考えられなくなるくらいの激しめの運動が向いています。
まずは心の余裕をつくることからはじめてみよう
「もうやだ」と思うときは、仕事や人間関係などにおいて複数の問題が起きていて、自分が精神的に追い詰められているときです。
心に余裕がないときは、前向きに考えることができなくなるため、まずは心に余裕をつくることを優先してみましょう。
対処法を参考にしながら、自分に合った気分転換の方法を見つけてみてください。
口癖は、次第に考え方の癖になります。余裕が出てきたら、「もうやだ」の口癖を直していくことで、物事の捉え方にポジティブな変化が生まれ、心が楽になってくるはずです。
(高見綾)
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