ヒールがはけなくなる! 女性に多い外反母趾。軽減するには、どんな方法がある?
■外反母趾の原因はハイヒール
足の親指が小指側に変形して「くの字」になってしまう、外反母趾に悩む女性は多いのではないでしょうか? 主な原因は、足に合わない靴を履いていること。なかでも、ハイヒールによって外反母趾を患う女性が急増しているのです。
その他、関節リウマチなどの病気でも外反母趾が生じることがあります。進行すると、どんな靴を履いても痛みが生じるようになります。
■外反母趾を軽減するには……
症状を軽減するためにはまず、外反母趾が起こる原因を見ていく必要があります。先ほども述べましたが、ハイヒールは外反母趾を起こす主な原因です。これは、ハイヒールを履くと、足の底にかかる体重が前足部に集中してしまうから(4cmヒールで約1.5倍、9cmヒールで約3倍)。その結果、足は横に広がろうとします。しかし、ハイヒールの先は細くなっているため、足の親指は、付け根で「くの字」に曲げられてしまい、変形してしまうのです。
もうひとつ、1日のうちで靴を履く時間が長くなり、裸足になる時間が減少していることも外反母趾の原因です。そのため、足の筋力がどんどん低下する傾向にあり、足のアーチの消失した「扁平足」や横幅の広い「開帳足」が増えてきて、これが外反母趾を生じやすくしています。
■外反母趾の3つの対策
1 ハイヒールを履かない
ハイヒールのような、カカトが高く先の細い靴を履かないことがポイントになります。普段履く靴は、縦横のサイズが合った、正しい靴を選ぶことが大切です。
2 裸足感覚を高める
時には裸足で歩いたり、下駄やサンダルなどの鼻緒のついた履物を履くことも効果的です
3 タオルを使ったエクササイズで足底筋を鍛える
床に置いたタオルを、片足の指5本でしっかり握り、持ち上げて、離す、という3つの動作をする簡単なエクササイズです。ひとつの動作を丁寧に行い、1動作につき5秒は止めるようにしましょう。最初は左右で10回ずつ、慣れてきたら、10回を3セット行います。
■まとめ
もし楽な靴を履いても痛みが生じるようなら、進行している証しです。その際は整形外科に相談してください。
(文:37歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)
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※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)
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