“隠れ水虫女子”が急増中!? 夏の足のにおいを予防する3つの方法
身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪
水虫や足のにおいって、オジサン特有のものだと思っていませんか? しかし、20~30代の若い女子たちの間でも、水虫や足のにおいに悩んでいる人は少なくありません。そこで今回は、これからの季節に役立つ足まわりの対策について、専門家の先生に教えていただきました!
今回のお悩み
夏は足が蒸れてにおいがきつくなります。臭くなったらどうしたらいいのか、また臭くならないようにするにはどうしたらいいのか、教えてください!
(29歳/金属・鉄鋼・化学/女性)
夏の足のにおいがキツい理由は?
足の裏は汗腺が多く、身体のほかの部位に比べて汗の分泌量が多いのが特徴です。その上、1日中靴下や靴で覆われているため、年間を通して細菌にとって、非常に居心地のいい環境となっています。
そもそも、細菌は高温多湿かつ、皮脂や角質などのタンパク質の多い、栄養豊富な環境で繁殖します。そして、その皮膚常在菌が、皮脂や角質を分解することにより体臭が発生します。そのため、菌が多ければ多いほど、においは強くなるのです。
ちなみに、足の裏はほかの部位の皮膚よりも表皮が厚く、細胞のターンオーバーが遅くなるため、細菌がとどまり繁殖しやすくなっています。
それに追い打ちをかけるのが、夏場のストッキング+パンプス。実は、ストッキングは靴下よりも吸湿性が悪いため蒸れやすく、体温がこもって細菌が繁殖し、においが強くなりがちなのです。1日中ストッキングを履いている女性は要注意です。
また、すでににおいが強い方は、高確率で水虫にかかっています。水虫は「白癬菌」という真菌(かび)が原因の皮膚病ですが、白癬菌も高温多湿の栄養豊富な環境で、繁殖しやすい特徴があります。
そんな水虫にもさまざまな症状がありますが、よく知られているのはかゆみが強く、水疱ができるタイプのもの。そのほかにも、かかとの角質が固くなって肥厚し、めくれてくるタイプもあります。
あまりかゆみを感じないタイプの水虫もあるため、気づかないうちに症状が進行しやすく注意が必要です。このように、においがキツく、足に上記のような症状が見られる場合は、水虫の可能性が高いので、一度専門医に診てもらうことをオススメします。
では、水虫や足のにおいを予防するには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
足のにおいを防ぐ3つの対策
1.足は常に乾燥した状態にしておく
足を清潔にして、常に乾燥した状態にしておきましょう。指や爪の間まで、ていねいに洗ってください。菌は古い角質から栄養を取り尽くすと、新しい角質に侵入しやすいのが特徴です。軽石などで古い角質をこすり落としたあとは、菌の侵入を予防するために、古い角質の下にある新しい角質も石鹸で念入りに洗っておきましょう。指の間の水分もとるように、しっかり拭いて乾かしてください。爪は短く切っておくのがオススメです。家族に足のにおいの強い人や水虫の人がいたら、バスマットやタオルは共用しないようにしてくださいね。
2.1日履いた靴は2~3日乾燥させる
1日中履いた靴は、中敷きをアルコールなどで拭き取って、2~3日乾燥させましょう。素足で履くサンダルも、中敷きは必ず拭いてください。同じ靴を何日も続けて履くのではなく、3足くらいの靴を順番に履くようにすることが大事です。
3.靴下を工夫する
5本指の綿や絹のソックスを履きましょう。足のにおいの予防になります。ストッキングを履く場合も、吸湿性のいい中敷きを靴に入れておくとよいでしょう。
万一、足のにおいを感じるようになった場合は、においの移った靴や靴下は捨てましょう。基本的には通気性のいい靴を選び、ストッキングなどは抗菌作用のある洗剤で洗濯するのがよいでしょう。においを発する状態で履いた靴や靴下は「雑菌の温床」と化しているため、使っているといつまでもにおいが消えることはありません。
これらのことに気をつけて、水虫や足のにおいを予防し、きれいな素足を手に入れましょう!
※『マイナビウーマン』にて2013年5月にWebアンケート。有効回答数326件(マイナビウーマン会員:22歳~34歳の働く女性)。
南青山メディカルエステティック(http://www.ma-me.jp/)に勤務する女性医師。2001年に京都府立医科大学を卒業後、自由が丘クリニック千葉分院クリニックソフィア、成城メディカルクリニックなどを経て現職。
(取材協力:田宮エリー、文:池田園子)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.28)
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