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恥ずかしくても放置はNG! 実は女性に多い「痔」のはなし

身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪

中年男性がかかる病気というイメージの強い「痔」。しかし、3人に1人の女性が痔にかかった経験がある、といったデータもあります。意外にも痔は女性に多い病気なのです。そこで今回は、痔に関するメカニズム、症状を中心に専門家の先生に教えていただきました!

【今回のお悩み】

●痔かもしれないと心配です!

気張ったときに痛みや出血があり痔なのか不安ですが、怖くて病院に行けません。痔にならないように適した食生活、生活態度を教えて欲しい。(31歳女性/自動車関連/事務系専門職)

◆痔のメカニズムって?

痔は大きく分けると3種類あります。

(1)硬い便が出るときに肛門周辺が切れてしまう「切れ痔」
(2)おしりの血流が悪くなって血管の一部がいぼ状になる「いぼ痔」
(3)肛門から入った細菌が炎症・化膿を引き起こし肛門周辺に穴が開く「痔ろう」

とくに20〜30代の女性に多いのは切れ痔です。

女性に痔が多い主な理由として「便秘になりやすいこと」が挙げられます。そもそも女性は男性に比べて腹筋が弱いため、便を押し出す力が弱いので、便秘症の人は無理に硬い便を排便しようとしていきむため、肛門が切れてしまうのです。

また、厳しい食事制限をもとにしたダイエットをしたり、1日3食食べない不規則な食生活をしたりする女性も十分な便が出ず、便秘になってしまいがちです。さらに、冷え性の女性はおしりや腰が冷えやすいという特徴もあります。カラダの血流が悪くなると、消化器官の働きが鈍って排便しにくくなるのです。

さらに、腹痛の症状をともなう「下痢」も痔を引き起こす原因になります。下痢の中でも食あたりのような激しい水下痢になると、排便時の勢いが痔核に直接負担をかけてしまいます。腹痛を伴う下痢になると腹圧がかかることと排便時の勢いとがあわさって、痔核に負荷がかかってしまうのです。

痔を治療せずに放っておいても、ほかの病気を引き起こすことはありませんが、痔の症状がひどくなり、痛みや出血がひどくなる可能性があります。また、その状態で妊娠・出産をしてしまうと、さらに症状がひどくなり、最悪の場合は手術などに至ってしまう可能性があります。

この背景には、妊娠してお腹が大きくなるにつれて、肛門辺りに圧がかかりやすくなること、妊娠中に便秘になりやすくなることが挙げられます。さらに出産の際には、便秘時の数倍〜数十倍の痛みをともなう「いきみ」があることから、痔がひどくなってしまうのです。

「痔かもしれない」と悩んでいる女性や、今後妊娠・出産を考えている女性は、まずは症状から状態をチェックしてみましょう!

⇒(次ページ)いくつ当てはまる? 「痔の危険度」をチェック!

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