「あけすけな女性」ってどんな意味？　男性にはどう思われる？

「あけすけな女性」に対する男性の本音

バラエティー番組で、あけすけな発言をする女性タレントは、重宝されています。反対に、男性であけすけキャラな人はいません。これはあけすけな女性に需要があるということなのでしょうか？

あけすけな女性の男性評価は悪くない!?

男性はあけすけな女性を、実際どう感じているのか、見てみましょう。

肯定と否定が同じくらいの数字となりました。あけすけをどう判断したらいいのか、ちょっと悩むところですね。

あけすけな女性に対する男性の本音

ひと言で「あけすけ」と言っても、男性によってイメージするものはちがうようです。

肯定的な男性の本音

・「それだけ自分が信頼されていると思えるから」（24歳／団体・公益法人・官公庁／技術職）

・「オープンな感じがいい」（37歳／団体・公益法人・官公庁／営業職）

・「あけすけなのは悪いことじゃないから。仕事以外のことも話してくれた方が、仲がいい感じがするから」（34歳／建設・土木／技術職）

肯定的にとらえている男性は、「何でも話してくれる」「隠し事がない」「プライベートについて教えてくれる」ことを「あけすけ」と解釈し、好感を持っているようです。

否定的な男性の本音

・「女性は恥じらいも大事なので喋りすぎはよくない」（32歳／機械・精密機器／技術職）

・「多少は秘密の部分もないと品がないと思うから」（30歳／情報・IT／技術職）

・「私私、という会話の中心になるような女性とは長時間話しているとしんどい」（35歳／機械・精密機器／営業職）

否定派の発言から考えると、「恥じらいが必要な分野の話はしないでほしい」「品を大事にしてほしい」「自分の話ばかりしている女性はキツい」と思っていることが伺えます。

つまり、男性によってイメージする「あけすけ」は大分ちがうということになります。ですから、「男性はあけすけな女性が好き（もしくは嫌い）」と結論付けることはできません。

ここでみなさんに知っておいていただきたいことがあります。それは、私たちの誰もが何かを見たり聞いたりするとき、先入観でもって判断していることが多いのです。

たとえば、AIの台頭で人間の仕事が奪われるという話をみなさんも聞いたことがあると思います。そういう時代に生き抜くコツとして、実業家の堀江貴文氏は今あるスタイルの高校に行く必要はないと各メディアの取材に答えています。実際、堀江氏は座学ではなく、行動する高校を開校させています。

堀江氏の意見を聞いて、みなさんはどうお感じになるでしょうか。「さすがホリエモン、いいことを言う」と思う人も多いでしょう。それでは、堀江氏とまったく同じ意見を、新橋で飲んでいる普通のサラリーマンが言ったら、「そのとおりだ！」と言えますか？　「何言ってんだ、酔っ払い」という人もいると思います。

堀江氏は中退こそしていますが、東大の文学部に合格しています。起業家として成功していることは説明するまでもないでしょう。学歴のある成功者が「高校はいらない」と言うと妙に説得力がありますが、フツウの人が言ったのでは、世間は歯牙にもかけない。これが「先入観」です。私たちは目の前にいる人の行動や発言で相手を判断していると思いがちですが、実はその前の段階で、評価を決めてしまっていることが多々あるのです。

先入観の持ち方は人によってそれぞれですが、男性ならではの先入観があると私は感じています。それは「性的メリット」による先入観です。

身近な例で考えてみましょう。AさんとBさんという女性がいたとします。男性がAさんのルックスが好みだった場合、自分の話ばかりしていても、品のない行動を取ったとしても、男性は「親しみやすい」「明るい」というふうに好意的に解釈してくれます。しかし、まったく同じ行動をBさんがとっても、Bさんのルックスが好みでなければ、男性は「品がない」と判断するのです。つまり、男性が「性格がいい」と女性をほめた場合、それは「外見がいい」ことを示しているということです。

「あけすけ」に限らず、男性から一般的なほめ言葉ではないと思われる言葉を投げかけられると、みなさんは「自分の行動のどこが悪かったのか」と悩んでしまうでしょう。しかし、上述したとおり、評価というものは、先入観によってなされている部分が大きいので、あまり深く考えても意味はありません。ネガティブな表現をしてくる男性がいたら、挽回しようと考えずに、そっと距離を置きましょう。