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【新連載】元彼と友人の結婚式。懐かしいあのころの思い出が蘇ってきて……

披露宴が終わり、集合写真とブーケトスの後、
わたしは響子と宏太に、
チラッとだけ会って話をした。
と言ってもふたりから出席のお礼を言われたのと、
また今度、新婚旅行から帰ったら会おう、
というあわただしい予定の確認だけで、
他の話はまったくできていない。

残念だけれど、でもこれで約束通り、
新婚旅行から帰ってきたら、
ふたりの愛の巣へ押し掛けて、
交際から結婚までの経緯を、
根掘り葉掘り質問ぜめにしてやろうと思う。
楽しみだ。
そしてさらに15分後。

「え、二次会出ないの?」
と樹から驚かれた。

「うん。だって遥希をいつまでも、
お義母さんに任せてはおけないもの」
「そうだったね。お子さん、いくつになった?」
「2歳。年配の人が半日面倒みていたら、
翌日、寝込みかねないくらい元気よ。
わたし、もう帰らなくっちゃ」

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