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【ハーブセラピー】生理不順の悩みには、女性ホルモンに似た成分が入った“カレンデュラ”がいい!?

中澤小百合

毎日忙しく働いている女性なら、ストレスがたまってしまったり、体調が悪くなってしまうことってありますよね。健康でいるために、体にやさしい方法で不調を整えていきたいと思いませんか? そんな女性たちの気になる不調別に、ハーバルセラピスト・中澤小百合さんがオススメの「メディカルハーブ」を紹介してくれます。日々の生活に取り入れてみて♪

こんにちは。ハーバルセラピストの中澤小百合です。新年度がスタートして、新しい生活にも少し慣れたころかと思いますが、疲れなどは出ていませんか? 春は気持ちが浮き立つ一方で、体の不調を感じやすい季節でもあります。特に女性の体はデリケート。前回のテーマである「新生活のストレス」の影響が生理周期に出ることも……。ということで、オススメのハーブをご紹介している連載第4回のテーマは、「生理不順」です。

生理不順にオススメのハーブは?

生理不順は一般的に女性ホルモンの働きに問題が生じることで起こり、婦人科系の病気が原因になっていたり、過度なダイエットや食生活の乱れが原因になっていることもあります。常に生理不順の状態が続いていたり、生理がずっと来なかったりする場合は、原因を調べてきちんと対処することが大切です。その一方で、疲労による身体的なストレスが蓄積していたり、精神的なストレスを感じることによって、一時的に女性ホルモンのバランスが崩れて、生理不順につながってしまうのもよくあること。そんなときはハーブの力を借りて、女性ホルモンの働きを整えてあげるのもひとつの方法です。今回は以下の3つのハーブをご紹介します。

(1)カレンデュラ(別名:マリーゴールド)
(2)ローズ
(3)レディスマントル

カレンデュラ

あざやかなオレンジ色の花が特徴のカレンデュラ。別名をマリーゴールドと言い、ガーデニングなどでもよく見るかわいらしい花ですが、ハーブとして使用するのはポットマリーゴールドという品種のみ。ハーブティーにすると美しい黄金色が特徴です。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た働きを持つ成分を含み、生理のサイクルを整えるのに役立つと言われています。粘膜を保護する働きにもすぐれているので、胃腸の不調の緩和も期待できます。

香りを嗅いだだけで女性ホルモンを活性化させてくれるとも言われるローズは、落ち込んだ気分を盛りあげる作用にもすぐれているので、精神的なものが原因で生理周期が乱れてしまっているようなときには、特に試してみてほしいハーブです。

レディスマントルは古くから婦人科系疾患に効果のある薬草として使われてきたハーブです。葉の形が聖母マリアのマントに似ていることから名付けられたとも言われています。女性ホルモンのバランスを整え、生理の正常な周期を取り戻すことが期待できると言われています。

<生理不順にオススメのハーブまとめ>

カレンデュラ(別名:マリーゴールド)
科名:キク科
主要成分:カロチノイド、タラキサステロール、フラボノイドなど
主な作用:抗炎症、皮膚や粘膜の修復、収れん、解毒など
※秋の花粉症と呼ばれるブタクサやヨモギなど、キク科アレルギーの方は注意が必要。アレルギー症状が出る可能性があります。
※妊娠中の使用は避けましょう。

ローズ
科名:バラ科
主要成分:タンニン、ペクチン、有機酸など
主な作用:鎮静、強壮、収れん、解毒など
※妊娠中は使用量に注意。

レディスマントル
科名:バラ科
主要成分:タンニン、苦味質、精油など
主な作用:抗炎症、収れん、消化促進など
※妊娠中の使用は避けましょう。

(文:中澤小百合、イラスト:奈良恵)

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