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常識マナー講座「『お』と『ご』の使い分け方」編

近年、「正しい日本語、間違った日本語」に関する本がたくさん出ていますね。クイズ番組でも見かけることが多いかと思います。特に、敬語、丁寧語に関するものは、ビジネスシーンで必要な知識が多いですが、あなたはちゃんと知っていますか?

【日本人でも「日本語は難しい」と思うこと1位「敬語」】

私の日本語、本当に正しい!?

テレビや電車のつり下げ広告で、「あなたはこの敬語、どちらが正しいか分かりますが!?」などという文句を見かけると、「そんなの普通に仕事で使ってれば分かるでしょう?」と思っていませんか? そう思っている人ほど、間違った敬語を使っている場合が多いのです。

数ある敬語のマナーの中で、基本の「き」でともいえる、言葉の頭に着く接頭語「お」と「ご」の違いを紹介します。

「お」と「ご」の使いどころ

まず、「お」や「ご」というのは、自分の動作、行為に関して付け加えることはしません。つまり、目上の相手や、客へ問い掛ける際には「ご依頼はございませんか?」という言い方をしますが、「ご依頼がございます」とは言いません。

しかし、この動作、行為が相手のための行為である場合は、付け加える必要があります。「ご説明申し上げます」「ご連絡致します」などというように、行為の先に相手がいる場合は、接頭語を付けましょう。

「お」は訓読みに

次に、「お」は主に「和語」と呼ばれる日本が特有の読み方をする言葉に付けます。「訓読み」とカテゴライズされる言葉がそれにあたります。「お手紙」「お花」などがそれに該当しますが、例外の言葉もあるので気を付けましょう。

和語はかしこまった場ではない、話し言葉の中でも接頭語を付けて使われることが多くあります。

「ご」は音読みに

それに対し「ご」は漢語という中国から伝わってきた読み方をする熟語に使われることが多いとされています。「音読み」の言葉がこれに該当します。「ご質問」「ご説明」といったように使います。この接頭語と漢語の組み合わせは、ビジネスシーン、かしこまった場で使うことが多いので、慣れない言葉に良い間違えをしないように気をつけましょう。

基本的のこと過ぎて「そんなこと知ってる!」という意見もあるでしょうが、基本だからこそ、常に意識して正しい使い方を心がけることが大切です。ちょっとした油断で、間違った日本語を使わないように気を付けましょう。

※この記事は2014年12月24日に公開されたものです

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