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ハーバード卒の女性でも、「夫の仕事が優先」半数以上が「今の仕事に満足していない」女性の社会進出を阻むもの

最近のハーバード大学の調査で、25,000人以上の26際から67歳の卒業生男女を対象に行った調査によると、女性よりも男性の卒業生の方がより責任のある職務に就く傾向があり、女性の半数以上が現在の仕事に満足していないということが分かりました。

【「ハーバード大卒」なのに「専業主婦」をしている女性の理由】

世界最高峰の大学を出ていたとしても、社会進出における男女格差は明らかに存在するということになります。そして、自分の仕事も、夫の仕事と同様に大事にしたいと考えている女性が多い中、実際は理想通りにいかない、というケースが多数見られました。

特に32歳~67歳の女性卒業生の半数以上が、「自分より夫の仕事が優先されている」と答えました。出産をきっかけに育児に専念するために退職する女性が多いせいなのかと思えば案外そうでもないようです。出産を経て、子育てに専念するために退職したハーバード卒の女性は非常に少なく、彼女たちの殆どは職場復帰をしています。

が、復帰後にパートタイムにならざるを得ず、結果的に責任のある仕事をまわしてもらえなくなり、モチベーションが下がってしまい辞めることになった、という傾向が強いようです。
そして育児休暇をとるのはやはり男性よりも圧倒的に女性の方が多く、キャリアアップにブランクが生じてしまうこともやはり要因の一つとなっているようです。

男性の卒業生は50%~60%が「今の仕事に大変満足している」もしくは「満足している」と答える一方で、同世代の女性卒業生たちは40-50%に留まっています。ハーバード大学の調査によると、卒業生たちは男女問わず成功の定義とするものはあまりかわらないとしていますが、結婚後、配偶者によって狭められているのではと結論づけました。

実際現在32歳-67歳の男性の卒業生のうち、実に70%以上が妻の仕事より自分の仕事の方が大事だと回答していますし、育児休暇をとる男性の少なさを見ても、子供が生まれる時には、「妻には仕事よりも家庭を優先してほしい」という男性が多いよう。

キャリア志向が高い女性だからこそ、育児と両立しながらできる仕事の範囲に「不満」と感じる傾向が強くなるのかもしれません。

Are women still being held back by their husbands? Researchers claim female graduates increasingly put their partner?s career first after they graduate
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2840256/Are-women-held-husbands-Researchers-claim-female-graduates-increasingly-partner-s-career-graduate.html#ixzz3JVUxqvoO

Rethink What You “Know” About High-Achieving Women
https://hbr.org/2014/12/rethink-what-you-know-about-high-achieving-women

※この記事は2014年12月01日に公開されたものです

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