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筋が通らない意見を押し切るための、最後の手段とは?「嘘泣き」

なんとしても自分の意見を通したい!そんなときは、なりふりかまわず相手に訴えかけるのもひとつの方法です。相手の情に訴えて、筋が通らない意見が通った例はたくさんあります。

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日本人は情と涙に弱い

選挙運動の時期になると、毎日毎日、候補者が選挙カーに乗って街中を走り回り、有権者にニコニコと手を振っていますね。最近では車を使わず自転車で選挙運動をする候補者もいますが、これも「わざわざ自転車で…御苦労さま」と思ってもらう効果を狙っているのでしょう。

実際、このような有権者の情に訴えかける戦術は効果が高く、過去にも「このままでは落選してしまいます。どうか、皆様の清き一票をお願いいたします!」と泣き落としに走り、見事当選した例がいくつもあるというのですから、日本人というのはとことん情と涙に弱い民族なんですね。

ビジネスにも使える

ビジネスの場においても、相手の情に訴えかける戦法は有効です。どうしても通したい企画や、取りたい契約があるときなど、「どうかお願いです!わたくしはこの企画に命を賭けております!」「お客様が買ってくれなければ、わたくしはもうおしまいです!」などと必死な形相で言われると、つい心を動かされて「そこまで言うならあなたに賭けてみようか」となることもあります。

傍から見ているとくさい芝居なのですが、当事者同士は盛り上がってしまって気がつかないんですね。また、ドラマにもよく出てくる辞表を取引のエサとして使う方法は、相手に「そこまでの覚悟で言っているのか」と思わせる効果があり、結果的に意見が通りやすくなります。

ただし、日頃からそりの合わない上司に対して「辞表を…」などとやってしまうと、「どうぞどうぞ」と言われてしまう可能性が高いので、使う相手は吟味するようにしましょう。

海外では通用しない

このような相手の情に訴えかける方法は、残念ながら個人主義の外国人には通用しません。そのため、外資系の会社で同じことをやってしまうと「あ、そう。じゃあ今すぐ辞めていいよ」となり、翌日出社したときにはもう自分の机はどこにもなかったとなりかねないので気をつけましょう。

※この記事は2013年10月20日に公開されたものです

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