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【筆跡診断】クセの強い人に見られる「要注意筆跡」

#性格丸わかり筆跡診断

関由佳

文字の書き方の癖は、その人の心理や性格を読み解くヒントになります。文字の大きさや筆圧、はね、はらいなど、あなたはどんな文字を書くでしょうか? この連載では、心理カウンセラーで筆跡アナリストの関由佳さんが、筆跡心理学の観点で性格分析のポイントを解説します。

筆跡心理学を用いれば、文字を見るだけで性格や心理を読み取ることが可能です。

中には、ちょっぴり困った性格を表す筆跡があるのも事実。だからこそ、筆跡を見ることトラブルが起こる前に適度な距離を取れるでしょう。

そこで今回は、クセの強い「要注意人物」に見られがちな筆跡を紹介します。

クセ強な性格を見抜く筆跡のポイント

コミュニケーションに関してやや注意が必要な人には、どんな筆跡が見られるのでしょうか?

(1)ひっかける線がある人は「神経質」

線の最後にひっかくような小さい線が入る人は、神経質なタイプ。細かいことが気になる性格で、重箱の隅をつつくように指摘したり、自分の意に反することがあると小言を言ったりするところがありそうです。

ただし、こだわりが強いことと細かい部分に目がいくところは、見方を変えれば強みになることもあります。その性格を適した場面で使えば、良い方向に生かすこともできるでしょう。

もしこの筆跡がある人と仕事などで関わる場合は、相手のこだわりポイントを先につかんでおくと良いでしょう。気になるところが分かっていれば、事前に対応することもできます。

ちなみに、行書のように線が次の線につながる文字は「連綿型」というもので、上記の筆跡とは異なります。連綿型の字を書く人は、情緒的で世話好きな人が多いです。

(2)右下がりの文字を書く人は「あまのじゃく」

筆跡心理学は、日本ではまだ歴史の浅い学問であり、基本的に右利きの筆跡を対象としています。そして、右利きの8~9割は、右上がりの文字を書く傾向があります。

そんな中、数少ない右下がりの文字を書く人は、あまのじゃくな批評家タイプ。人と違う意見を持ちやすく、他人と意見が食い違った場合に相手のことを「間違っている」と強く非難する傾向があります。

もし同僚の中に右下がり筆跡の人がいる場合、会議がうまく進まなかったり、なかなか意見がまとまらなかったりするかもしれません。

ただしこのタイプは、ブレストの時など多くのアイデアが必要な時に、斬新な案を出してくれる可能性があります。もし反論されても「面倒くさいな」と思わずに、その人の斬新な視点で参考にできるところがないか探してみると良いでしょう。

なおこの右下がり筆跡は、学者や評論家といった肩書きの人にも見られやすい傾向も。あえて一般的ではない、斬新な考え方が必要な職業に適した筆跡なのかもしれません。

ちなみに右上がり筆跡の人は、ルールを重んじ団体行動が得意なタイプ。保守的な性格で、組織において誠実なふるまいをする人が多いです。

ただし極度に右上がりの文字を書く人は、押しに弱く他人の影響を強く受けてしまう傾向が。「人の言いなりになってしまう」「自分の意見が言えず我慢している」という方は、傾きを少し下げてみましょう。

(3)極度に崩れた文字を書く人は「自分の都合の良いように解釈する」

何となく読めるけれど、学校で習ったものとは少し違う崩した文字を見たことはありませんか? やや無理がある奇妙な文字を書く人は、クセが強い性格の持ち主といえそうです。

正式な文字を自分の書きやすい形に変えるというのは、自分の都合の良いように物事を解釈する性格を表しています。また、他人から見て読みにくい文字を書くという点でも、周囲への配慮が欠けてしまっているといえそう。

このような文字を書く人と接する場合は、まず相手の主張を先に聞いてから返答を考えましょう。

とはいえ、この筆跡を持つ人は珍しい特技や非凡な才能を持っている傾向もあり、一風変わっていながらも優秀な人である可能性があります。学べるところは学び、適度な距離感を保って接すると良いでしょう。

(4)異常接筆がある人は「トラブルメーカー」

通常は伸ばさない線を長く書き、隣にあるへんやつくりを突き刺すような文字は「異常接筆」と呼ばれ、クセの強い性格を表します。

この文字を書く人はトラブルメーカーになりやすく、いわゆる「空気が読めない」行動をしやすいといえます。怖いもの知らずで、どこまでも自分の信念を貫くタイプ。そのため、思わぬところで強硬手段に出るなど、組織の輪を乱す可能性があるでしょう。

この筆跡は、ラグビー選手やプロレス選手など、敵に立ち向かう勇気と精神力のある人にも見られるものです。つまり、そのくらい強いメンタルを持っている人ともいえます。

この筆跡を持つ人とは、適度な距離感で付き合うのが吉。どうしても深く関わる必要がある場合、こちらで指揮をとれる状態で仕事を任せるのが良いでしょう。

筆跡をコミュニケーションに役立ててみよう

今回紹介した文字の特徴が自分自身に当てはまった場合は、筆跡を改善してみましょう。筆跡を変えることで、徐々に性格も変わっていきます。

以前、筆者が筆跡分析をした人で、周囲とのトラブルが増えて悩んでいた方がいました。トラブルの原因となっていた性格を表わす筆跡を改善したところ、徐々に考え方が変わり、人間関係の衝突がなくなったというケースもあります。

筆跡は、自分と相手の良好な距離感と関係性を築くヒントになるのです。ぜひご自身や周囲の人の筆跡に注目してみましょう。

(関由佳)

※画像はイメージです

※この記事は2024年03月06日に公開されたものです

関由佳 (心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリスト)

心理カウンセラーでカラーセラピスト、筆跡アナリスト。前向きな女性の生き方を提案するコラムを執筆し、最近は筆跡心理学セミナーやテレビ出演も。多面的な角度から人の心理を読み解きます。

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