「ご厚意に甘えて」の意味は? 例文を交えた使い方と注意点を解説
「ご厚意に甘えて」を使う上での注意点
「ご厚意に甘えて」は相手や状況によって使わない方がいい場合もあります。正しく使うために、いくつか注意点があるので覚えておきましょう。
(1)目上の人にしか使わない言葉
「ご厚意に甘えて」はかしこまった言い方なので、目上の人に対して使うものとして覚えておくと良いでしょう。同僚や部下、後輩などに対して感謝を伝える時は、「遠慮なく」「遠慮なく〇〇します」と言うのがベターです。
また、親しい関係の友人には、シンプルに「ありがとう」と伝えるだけでも十分でしょう。
(2)場合によってはお詫びを添える
例えば、繁忙期に体調不良になってしまい、周囲に迷惑をかけてしまうことがあったとしましょう。その際に周囲があなたの仕事を代わりに請け負うことがあります。
この場合、いくら相手が親切にしてくれたとしても、負担をかけているのは事実です。この場合は、お詫びの言葉を添えて「厚意に甘えて」と伝えるとよいでしょう。申し訳ないと思っている気持ちも伝わるはずです。
(3)社交辞令かどうか判断する
相手が親切な申し出をしてきたとしても、時にそれが社交辞令であることがあります。まずは「ご厚意に甘えて」と言う前に、本当に甘えていいのか、社交辞令なのかを判断しましょう。
もし社交辞令なのに素直に甘えてしまうと、ずうずうしいと思われる可能性があります。判断が難しければ、相手からの申し出を受け入れないのも一つの手です。
「ご厚意に甘えて」の言い換え表現
それでは最後に、「ご厚意に甘えて」を言い換えるフレーズを紹介します。
(1)「お言葉に甘えて」
「お言葉に甘えて」は、「ご厚意に甘えて」と同じように、相手の親切や申し出を受け入れる、という意味を持つ言葉です。お茶やお菓子を勧められた時などに「お言葉に甘えていただきます」と言ったことがある人もいるのではないでしょうか。
(2)「お心遣いに甘えて」
お心遣いという言葉には、気配り、配慮という意味があります。「お心遣いに甘えて」は、「相手の気配りや配慮を受け取る」ことを表現しています。相手からの気持ちを受け取る際に使うのがよいでしょう。
(3)「ご親切に甘えて」
相手が親切にしてくれた時には「ご親切に甘えて」と言うこともあります。自分のために相手が何かしてくれた、困っている時に手を貸してくれた……など、何かしてもらった時にこの表現を使ってみてください。
「ご厚意に甘えて」は相手の気持ちや行動へのお礼を伝える言葉
「ご厚意に甘えて」は、相手の気持ちや親切な行動を受け入れる時に使う言葉です。丁寧な表現で、相手に感謝やお礼の気持ちを伝えることができます。
また、お詫びの言葉を添えることで、申し訳ない気持ちも伝えられるので、状況によって使い分けるとよいでしょう。
(神戸 梛来)
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※この記事は2024年01月09日に公開されたものです