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円安で行きづらい海外旅行。おすすめの場所と現地で節約する方法とは?

#令和のマネーハック

小浜みゆ

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、小浜みゆさん。

今回のお悩み「円安で行きづらい海外旅行。おすすめの場所は?」

コロナ禍が明けて旅行しやすくなったので、海外旅行をしたいと思っています。しかし、円安の影響でヨーロッパやアメリカは航空券もホテル代も高騰していて、とてもじゃないけど行きたいと思えませんでした。あまり円安を感じずにお得に楽しめるおすすめの国はありますか?(30代前半/医療関連)

今、働く女子におすすめの国は「ベトナム」!

世界的に円が弱い状況で、円安の影響をあまり受けていない国はトルコやアルゼンチンなど。お得という観点では惹かれるところですが、現在両国とも外務省海外安全情報で危険情報が出ているエリアがあり、渡航の際は十分な注意が必要となります。

そこでチェックしたいのは、円安だけど物価が安い国。日本から行きやすいアジアなら短い日数で行くことができるため旅費も安く抑えられます。特に今注目したい国は「ベトナム」! 円安等の影響はあるものの物価が安く、宿泊や食事の時に日本よりもお得に感じながら旅を楽しめます。

ホテルやリゾートにもお得に泊まれるので、「せっかく旅行に行くなら贅沢な気分を味わいたい」という人にも一押し。1万円以下で泊まれるプール付きヴィラなど、旅行予約サイトをチェックするだけで夢が膨らみます。ダナンやホイアンにあるトリートメントが受けられるスパ付きリゾートで、ホテルステイを楽しむのも良い過ごし方です。

また、フランス統治時代の建物が残っているホーチミンやハノイは、ちょこっと「ヨーロッパに行きたい欲」を満たしてくれるのもポイント。ホーチミンでは「サイゴン中央郵便局」など、パリの面影を感じる美しい建築めぐりを楽しめます。

ただし2024年1月4日現在は円高が進んでおり、アメリカやヨーロッパへの旅行も行きやすくなることが期待できます。コロナ禍で行きたくても海外へと渡航できなかったことを考えると、「行きたい場所」がある人は行ける時に行くことをおすすめします。

現地で節約するためには事前準備が大切!

海外旅行に行く時には、日本でしっかり準備すれば旅費を節約できます。私が2023年に「持っていけばよかった」と失敗したものや、準備してよかったものがこちらです。

①「水筒」を忘れずに

プラスチック削減の取り組みは日本以上に海外で進行している国が多く、500mlのペットボトルの水が想像以上に高く販売されていることがあります。オーストラリアとドイツへ訪れたとき、500mlの水のペットボトルが2Lのペットボトルより高値という、日本人にはまだ理解が難しい現象が起きていました。ドイツでは泣く泣く、1本400円の水(500ml)を購入したことも……。そのため、大きなペットボトルの水やホテルのウォーターサーバーなどから手持ちの水筒に詰め替えると、節約できます。もちろん、環境への配慮という観点からもおすすめですよ。

②現地で買えるものでも、日本から持って行く

海外旅行の準備をしていると「必要なら、現地で買えるからいいや」と思いたくなるのですが、日本で購入するよりも安いものを、短い旅行期間に見つけるのは大変です。私はハワイでSDカードの追加が必要になり、一番近かったお店で購入したところ、日本で購入する約3倍の値段でした。傘、海外用変換プラグ、歯ブラシ、スリッパなど必要なものは、日本で安いものを調べて購入した方が無駄なお金を使わずに済みます。

③追加料金なしで海外でも使える携帯キャリア

海外旅行で必須のスマホ。SIMカードを購入したり、モバイルWi-Fiルーターをレンタルしたり、さまざまな方法がありますが、海外でも追加料金なしで使える携帯キャリアと契約している人は、それだけで節約できます。例えばahamoは海外91の国・地域で月間20GBまでデータ量が追加料金なく利用でき、楽天モバイルは海外72の国・地域で月間2GBまでデータ量が無料で利用可能(詳細はHPでご確認下さい)。私は楽天モバイルを利用していて、自分の携帯がそのまま手続きなしで使えるのはとても便利&お得と感じました。そのほか携帯キャリアによっては海外旅行向けのオプションでお得に申し込める場合もあるので、SIMカードやWi-Fiルーターの費用と比べてみましょう。

④チップ込みのミールクーポンを活用

滞在中1回はすてきなレストランでディナーをしたいところですが、特定の国で日本人を悩ませるのが「チップ」です。例えばアメリカ、ハワイのレストランのチップ相場は15〜20%で、州税も加わると想像以上の金額になることもしばしば。そんな時に役立つのが「ミールクーポン」です。日本の旅行会社で予約ができ、税金・サービス料・チップなどが含まれているため明確で、レストランで普通に食べて支払うよりもお得になることもあります。さらに予約必須の人気レストランの手配をしてくれるメリットも。ただし、ミールクーポンに含まれていない料理や飲み物を注文した場合はチップが必要になったり、コース内容が変更できなかったりするので、注意事項をご確認ください。

旅行は行ける時が、行きどき。昨年より各観光局や航空会社は旅行者を促進させるためのキャンペーンを行っており、今年もさまざまなお得なキャンペーンが実施されることが予測されます。そういったお得情報もチェックしつつ、まずは日本から行きやすい国へ今年こそ飛び立ってみてくださいね!

令和のマネーハック90

旅行は行ける時に「行きたい場所」へ行くのがおすすめ! 現地で節約するためにも、事前準備をしっかり行いましょう。

(文:小浜みゆ、イラスト:itabamoe)

※この記事は2024年01月08日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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