「ご希望に添えず申し訳ございません」の使い方は? 例文つきで解説
「ご希望に添えず申し訳ございません」の使い方(例文つき)
相手の依頼を断る時に「できません」などとはっきりした言い方をすると、相手に威圧的な印象を与えたり不快感を抱かせたりする可能性があります。
それを防ぐフレーズが「ご希望に添えず申し訳ございません」です。「相手の希望に応えられず残念だ」という気持ちが伝わるので、相手は断られたことを受け入れやすくなるでしょう。
以下に例文をいくつか紹介します。
・「ご購入いただいた商品ですが、発送作業が遅延しており、来週以降の発送となる見込みです。ご希望に添えず申し訳ございません」
・「当店は19時までの営業となっており、それ以降のご予約についてはお引き受けいたしかねます。ご希望に添えず申し訳ございません」
・「お問い合わせいただいた件ですが、調査中のため現時点での回答はいたしかねます。ご希望に添えず申し訳ございません」
「ご希望に添えず申し訳ございません」を使う時の注意点
「ご希望に添えず申し訳ございません」を使う際は、以下の点に注意しましょう。
(1)断る理由も説明する
「ご希望に添えず申し訳ございません」と断る時は、相手の要望に応えられない理由も添えましょう。
ただ断るだけでは相手が納得できず、不満をあおってしまう可能性もあります。以下の例文のように理由を添えて断ると、「それなら仕方がない」と納得してもらいやすいはずです。
悪い例:「お問い合わせいただいた件については回答いたしかねます。ご希望に添えず申し訳ございません」
良い例:「お問い合わせいただいた件ですが、詳細が未定となっており現時点では回答いたしかねます。ご希望に添えず申し訳ございません」
(2)多用しすぎない
どのような謝罪の言葉も同じですが、多用しすぎると相手から「本当に申し訳ないと思っているのか」「謝れば良いと思っているのではないか」と思われかねません。
「ご希望に添えず申し訳ございません」を多用するよりも、相手の希望に添えない理由や今後の対応方針を説明する方が、誠実な印象を与えられるでしょう。
▶次のページでは、「ご希望に添えず申し訳ございません」の言い換え表現を紹介します。