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レスを防ぐために学ぶ異性の身体『おとなの性教育』書評

#アラサー女子の人生参考書

ミクニシオリ

仕事、結婚、からだのこと、趣味、お金……アラサーの女性には悩みがつきもの。人生の岐路に立つ今、全部をひとりじゃ決め切れない。誰かアドバイスをちょうだい! そんな時にそっと寄り添ってくれる「人生の参考書」を紹介。今回は、『人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育(瀧本いち華著・KADOKAWA)』を、ライターのミクニシオリさんが書評します。

飲み会や女子会など、複数人がいる場所で性に関するトピックが上がる時。性に大きなタブー意識を持つ人がいることに、驚くことがあります。たとえば、セックスレスの話題。「セックス」という単語そのものに嫌悪感を持つ人もいれば「そんなものなくても困らないよ」と、そそくさと話を終わらせようとする人も。

そもそも、誰かと性に関する話などしないという人もいるかもしれません。そのうちに、性そのものに対して苦手意識を感じるようになったり、周りと一緒に自分も「無関心であろう」と思うようになったり……。私たちが生きる社会では、やっぱりまだ性に関しておろそかでもいいじゃないかという空気が流れているように感じます。だからこそ、大人になっても「自分は性に関して知識がない」なんて、知るタイミングすらないのです。

『人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育(瀧本いち華著・KADOKAWA)』

【この本を読んで分かること】

・「生理の時は妊娠しない」など、性にまつわる都市伝説の真実
・知る機会のなかった「異性の身体」に関する正しい情報
・カップル間の性にまつわる問題の防ぎ方

「生理中は妊娠しない」、正しい知識で回答できる?

私はたまたま、仕事の中で性教育やフェムケアについて話を聞く機会が多く、セクシャルケアに興味を持つようになりました。だけど、身の回りには「自分にはそんな知識は必要ない」と思っている人もいますし「そんなに知識があるなんて、まさかそのスジの人?」と謎の疑いをかけられることもあります。そのくらい、日本では性に偏見を持つ人が多いのだな、と実感しています。

ですが、私は現代の大人には「性教育」が足りていないと思っています。だから、男性も女性も、性に関する間違った都市伝説のようなものを、未だに信じている人がいるのです。避妊の仕方、ピルの効果、膣のゆるみ……あげればキリがないですが、間違った認識を持っている人はたくさんいます。

たとえば私は、ピルを飲んでいるだけで行為が好きな人と思われたこともありましたし、友人から「膣がゆるいのは行為のしすぎなのではと疑われた」と相談を受けたこともあります。なんて嘆かわしいことでしょう!

これらの知識について正しく学びなおすのに、ぴったりな本があります。『人に言えない男女の悩みをすべて解決する おとな性教育(瀧本いち華著・KADOKAWA)』には、男女の身体に関する情報が盛りだくさん。著者の瀧本さんは、性に関する知識をYouTubeで発信しているインフルエンサーですが、日本性知識普及協会という正しい性教育を啓蒙する協会に所属している女性です。

本を開くと、序章には性に関するミニクイズが。

・コンドームをつけていれば性感染症にかかることはない
・胸は小さい方が感度がいい
・女性器が濡れているのは感じている証拠
・生理の時は妊娠しない

……どうでしょう。女性の身体に関する内容も多いですが、全てに胸をはって回答できますか? もちろん、本では回答もしっかり説明されているのですが、知らないうちに思い込んでいたこともきっとあるはず。それにこんなこと、学校の保健体育でも習った覚えはありません。知らないのは仕方のないことですが、知らないと困るのは、きっと自分。そう思うとおとなの性教育、学んでみたくなりませんか?

「異性」について学ぶことで得られるメリット

本編では「男性の性」「女性の性」に関する知識が、それぞれ語られていきます。自分の性に関する項目ももちろん役に立つのですが、異性に関することは、自分で思っていたよりも知らないことが多くてびっくりしました。

たとえば、女性が「本能的に惹かれる男性」がなんなのかや、男性ホルモンや男性の更年期に関する情報、EDが起こる原因など……。あえて調べてみたことはありませんでしたが、知っておけばパートナーとなる男性のことを、さらに理解してあげられるはず。

月経に関する知識を男性に正しくつけてほしい、と女性が思うように、男性も「自分の身体について理解されたい」と思っています。特にEDや早漏・遅漏といった課題は、女性には理解されづらい問題です。これらはこれまで、カップルの中でも“身体の相性”として扱われ、諦められがちだったもの。私の周りにも「彼がED」「彼が遅い」という理由で破局したカップルもいますし、その時女性側は「男性の問題」として受け止めており、問題に向き合っていなかった人が多かったように思います。

あなたは、心から大好きになった人がEDになってしまったらどうしますか? 解決のために努力すべきかどうかも、知識がないと選択しづらいでしょう。自分の身体のことだけでなく、異性の身体についても知っておくことで、「ふたりで」解決できるようになっていくはず。

互いの「性」を知ることが、ED・セックスレス・浮気を防ぐ第一歩に

本の中には男女それぞれの登場人物が出てくるため、男女の「勘違いによるすれ違い」が起こる理由も分かります。言葉で好きと言われたい女性、女心は難しいと言う男性……物事の考え方・捉え方には、性格だけでなく性差もあるため、異性に寄り添った伝え方をすることで問題が解決しやすくなるようです。性に関することもカップル間で話し合うことができれば、セックスレスや浮気・不倫、妻だけEDなど、巷で聞くカップル問題も未然に防ぎやすくなります。

それに、カップルの間では言葉でコミュニケーションするだけでなく、身体でのコミュニケーションだってやっぱり大切。「交際期間が長くなるとセックスレスになるのは当たり前」と思っている人は私の身の回りにも多いですが、問題を放置したことが浮気や不倫につながり、破局したカップルを何組も見てきました。

「そもそも性行為が好きではない」という女性もよくいますが、それも性に強いタブー意識を感じていることや、知識のなさから満足する性体験ができていないことが原因になっていることもあります。

だから、まずは本を手に取り、自分と相手のことを知ることが大切なのです。私も、レスに悩む友人の相談に乗っていた時、口で何を言っても受け入れてもらえませんでしたが、性に関する本を貸したところ、問題が解決したことがありました。もしも、身の回りに自分や異性の性で悩んでいる人がいたら、その人にもこの本を貸してあげてくださいね。

(ミクニシオリ)

※この記事は2023年11月25日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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