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言い訳ばかりする人の心理とは? 特徴と対処法も紹介

井口藍

あなたの周りにも言い訳ばかりする人はいませんか? 職場や友人に言い訳がましい人がいると、どう上手に付き合えばいいか悩むこともありますよね。今回は言い訳が多い人の心理や特徴、上手に接する方法を紹介します。

職場や友人関係などで言い訳ばかりする人が気になったことはありませんか?

たった一言「すみません」と言ってくれればよいのに、一向に謝ろうとせず言い訳ばかり並べられるとイライラしてしまうことも……。良いことは1つもないはずなのに、なぜ言い訳ばかりするのでしょうか?

この記事では、言い訳ばかりする人の心理や言い訳ばかりする人の言動の特徴、対処法について解説します。

言い訳ばかりする人の心理とは

言い訳ばかりする人は、周囲の人から良い印象を持たれにくいはずです。

人間関係がギクシャクしたり、相手をさらに怒らせたりと、デメリットしかないように見える「言い訳」をするのは、一体どのような理由からなのでしょうか?

ここでは、言い訳ばかりする人の心理状態について、5つの観点で解説します。

(1)自分の非を認めたくない

言い訳ばかりする人は、問題の原因が自分の行動にあると認めることを避けようとします。

自分は間違っていない、原因は他の人にある、避けようがない状況にあったなど、自分以外に原因を求めがちになります。

本当は自分に非があることに薄々気づいていたとしても、「同じ状況なら他の人でも同じことが起こったはず」と、心の中で論点をずらして捉え直していることすらあるでしょう。

(2)状況を正しく理解していない

自分の非を認められない人とは正反対のタイプです。問題が起こった原因について、周囲の人たちとの認識にずれがあります。

本人は真剣に事情を説明しているつもりですが、周りから見るとピントが合わない話をくり返しているように感じられます。回りくどい表現や、筋の通らない点が目立ち、「言い訳をしている」と映るのです。

(3)相手の立場に立って考えられない

明らかに自分の確認や配慮不足があった時、多くの人はまず自分の非を認めて謝ることに集中するでしょう。相手に謝罪の気持ちを伝え終わってから、原因を説明します。言い訳がましくならないか注意を払い、表現や態度にも慎重になるのではないでしょうか?

言い訳ばかりする人はこのような考え方がなく、自分の都合を優先して会話を進める傾向があります。

(4)人から嫌われたくない

人から好かれたい、嫌われたくないという気持ちが強すぎると、言い訳の形で相手に一方的に自分の都合を押し付けてしまうことがあります。

数々の言い訳の背景にある心理は、「どうか嫌わないでください」です。好きな人に昼夜かまわず連絡を入れたりするのと同じような状態といえるでしょう。執着心が強くなるほど、言い訳がましさも増していきます。

(5)トラブルが起こるとパニックになる

誰が見てもパニックになっている人はもちろん、冷静なように見えて内心大きく動揺していることもあります。

自信満々に持論を主張している姿が開き直っているように見えるかもしれません。実際には、脳内はパニック状態です。自分でも何を言っているか分からず、頭に浮かんだ言葉を発しているだけなのです。

言い訳ばかりする人の言動の特徴とは

相手の主張が言い訳なのか正当なものなのか、自分の判断が不安になることがあるかもしれません。

言い訳ばかりする人にはどんな特徴があるのでしょうか? ここでは言い訳ばかりする人の特徴を5つ挙げて解説します。普段の言動にも注目してみてください。

(1)感情的になりやすい

感情を優先して行動するタイプの人は、行動や発言が主観的になりやすい傾向があります。物事の判断基準が自分の好き嫌いだったり、モチベーション次第で仕事内容に差が出やすかったりすることが多いでしょう。

客観的な説明が苦手で、状況説明をする時の主語に「私は」「思う」などが多く、他者や事実を示すことが少ないことも挙げられます。

(2)プライドが高い

過去に失敗した経験がそれほどなかったり、周囲の人と比べて自分は優れていると思うことが多かったりした人は、プライドが高くなりがちです。

プライドの高さが分かりやすい人もいますが、表面的には隠して振る舞う人もいるでしょう。仕事や勉強で努力を隠したり、周りが誰かを褒めている時に否定的な発言をしたりするのが特徴です。

(3)周囲の評価を気にする

価値基準が自分軸ではなく他人軸に寄りすぎていると、周囲からの評価を下げたくないために言い訳しがちになってしまうことがあります。

自分の評価が下がりそう、実際よりも低く見られていそうだと感じると、言動が不安定になります。発言や行動がころころ変わったり、自分の味方になってくれそうな人に極端なほど頼ったりするでしょう。

(4)話が長い

物事の本質を捉える力が弱かったり、論理的に順序立てて考えるのが苦手だったりすると、話が散らかって説明が長くなりやすいです。

不得意なテーマや自分に不利な状況になるほど、混乱が前面に出て急に口数が多くなります。話しているうちに自分でも何を伝えたいのか迷子になることもしばしばあるでしょう。

(5)責任を回避したがる

自分に自信がなかったり、自分を大きく見せたかったりして、責任を負うような状況を避けようと振る舞う場合もあります。

自分が任されていることを上司に判断を何度も確認したり、説明文がやたらに長いメールを送ったり、許可や確認を取った事実を必要以上に残そうとします。後で何かあった時、自分には責任がないようにしておきたいと考えるのです。

言い訳ばかりする人の対処法・付き合い方とは

言い訳ばかりする人とは、できる限り距離を置きたいと思う人もいるでしょう。

しかし同僚や部下のように避けられない人間関係の場合はそうはいきません。言い訳ばかりする人の心理状態や特徴を踏まえて、どうすれば上手に付き合うことができるのでしょうか?

(1)相手の言い分を受け止める

言い訳ばかりする人のすべてが悪いわけではありません。言い訳の中にも、正当な理由や事情も含まれているでしょう。

問題に対処して、今後同じようなことが起こらないようにするためには、言い訳ばかりする人が自分の非を認め、改善しようと思えるように導いていく必要があります。まず相手の言い分を聞くことから始めて、信頼関係を築くようにコミュニケーションを取ってみてください。

(2)責めずに冷静に説明する

誰でも責められると自分を守りたくなります。感じ方は人それぞれですが、言い訳ばかりする人は、人よりも周囲からの指摘や批判に敏感に反応する傾向があります。

重要なことであればあるほど、指摘する側も感情的になりやすいですよね。意識的に感情を排し、「誰かが悪い」ではなく、「何が問題を引き起こしたのか」、事実や現象を元に状況を説明するように心がけるとよいでしょう。

(3)まず謝ることの大切さを伝える

言い訳ばかりする人は、「怒られたくない」「誤解を解きたい」「嫌われたくない」などと思い、焦れば焦るほど理由を説明するために話が長くなります。それが周囲から見ると言い訳がましいのです。

理由を述べる前に、まず「ごめんなさい」と伝えることで、周りの受け止め方が変わり、後から話す理由が受け入れられやすくなることを教えてあげましょう。

(4)味方であると態度で示す

何か問題に直面した時、言い訳ばかりする人はその問題を1人で背負い込まなければならないことに不安を感じます。周りが敵に見えたり、自分が孤立していると思い込みやすかったりします。

責めているのではなく、解決するために指摘していること、一緒に取り組むことを言動で示すようにしましょう。周りが味方だと伝われば、言い訳も少しずつ減っていくはずです。

(5)原因ではなく対処方法に目を向ける

原因分析は対応方法を考える上でも、同じようなことをくり返さないためにも必要なことです。ただし、言い訳ばかりする人が「自分が責められている」「評価が下がっている」などと感じて思考停止してしまっている場合は、一旦原因から離れましょう。

まず問題に対してどのように対処するかを考え、実行することに専念します。解決してからゆっくり時間をかけて、少しずつ原因に触れ、理解を深めていく方が受け止めやすいのです。

言い訳ばかりする人の特徴に合わせた対処を

言い訳ばかりする人にとっては、言い訳は「正当な理由」であり、自分が損をする状況を避けるために必要な行動です。

相手を変えるよりは、彼らの性質を理解して適切な対処をする方が合理的かもしれません。

あなたの理性を総動員して、問題が大きくなったり、人間関係がこじれたりしないような工夫をしてみてはいかがでしょうか?

(井口 藍)

※画像はイメージです

※この記事は2023年07月31日に公開されたものです

井口藍

下町に暮らすライター。愛する人と同じくらい、柴犬が好き。30代を折り返した今、これまでひととおり経験してきた酸いも甘いもをまとめて発信中。平日は働き者、休日は一歩も部屋を出ない日多数。趣味の読書は図書館で借りる&映画はサービスデーの節約派。

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