「およそ」と「おおよそ」の違いとは? 意味や使い方を解説
「およそ」「おおよそ」の類語
では「およそ」「おおよそ」にはどのような言い換え表現があるのでしょうか。ここでは、この2つの単語の類語をご紹介します。
微妙なニュアンスの差がありますので、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
(1)「ざっと」
「ざっと」は「おおまかに物事を行うこと」や「だいたい」のような意味で使われます。「およそ」や「おおよそ」とほとんど同じ意味です。何らかの数字に対して「正確ではないがこのくらい」とニュアンス的に使うことが多いフレーズ。
カジュアルな言い回しなので、状況によっては使用するのに注意する必要があります。
(2)「約」
「約」は、数量を大まかに伝える時に使う言葉。「およそ」「おおよそ」には「約」という意味もあることから、類語と言えるのではないでしょうか。
しかし基本的に「約」は数値に関して使うものですので、少し使い方が違うので注意。どちらを使うか悩んだら、どのような内容を話すのかをしっかり分析するようにしてください。
(3)「概ね」
まず「概ね」を辞書で調べてみると以下のような意味が掲載されています。
大旨/概ね(おおむね) の意味・使い方
[名]だいたいの趣旨。あらまし。「―は了承した」
[副](概ね)その状態が大部分を占めるさま。だいたい。おおよそ。「会員は―女性だ」出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
「おおよそ」という意味が載っていますので、類似表現だということが分かりますね。
「概ね」は少し堅い表現です。そのため、日常会話で使用することはあまりなく、ビジネスシーンの中でもフォーマルな場面で使われることが多いです。
「およそ」は口語的、「おおよそ」は文語的
同じ意味を持つ「およそ」と「おおよそ」ですが、2つの違いは「使う場面」にあります。
「およそ」はビジネス上でも比較的カジュアルな会話や日常会話など、口語で使われることが多く、「おおよそ」はメールや手紙など、フォーマルな場面で文語的に使われるものです。
同じ意味ですが、しっかりと使う場面を把握することで、相手とのコミュニケーションが円滑に進みます。ぜひマスターしてワンランク上のビジネスパーソンを目指してください。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年07月04日に公開されたものです