「およそ」と「おおよそ」の違いとは? 意味や使い方を解説
「およそ」「おおよそ」という言葉の使い分けに悩んだことはありませんか? 特にビジネスシーンでは、正しい言葉の使い方を心がけたいですよね。この記事では、「およそ」「おおよそ」の違いやそれぞれの意味、使い方を例文と共に解説します。
ビジネスシーンでよく耳にする「およそ」と「おおよそ」という言葉。ほとんど同じ言葉のようですが、この2つにはどのような意味や違いがあるのでしょうか。
ビジネス上では使い方に悩むことも多く「合っているか不安」という方も多いと思います。
この記事では「およそ」と「おおよそ」の意味や違いを解説。使い方や類語もご紹介しますので、ぜひ参考にしてビジネスシーンで役立ててくださいね。
「およそ」と「おおよそ」の違いとは
「およそ」と「おおよそ」は、「物事の大体のところ」「だいたい」といった言葉を指す、似た意味の単語です。
2つの違いは「どのような場面で使うか」というところにあります。
なぜ2つの似た言葉が存在するのか、どちらが正しいのかをチェックしていきましょう。
「およそ」「おおよそ」どちらが正しい?
まず「おおよそ」を辞書で調べてみると、以下のように記載されていました。
大凡/凡(おおよそ) の意味・使い方
[名・形動]
1 だいたいのところ。あらまし。
2 ひととおりであること。普通。
「ひととせはいたく―にこそおもしろしと見え給ひしか」〈宇津保・楼上上〉
[副]
1 細部にこだわらず概略を判断するさま。だいたい。大ざっぱに。およそ。
2 話を切り出すときの言葉。全体的にみて。一般に。いったい。そもそも。出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
「およそ」は「おおよそ」から変化した単語です。そのためより正しいのは「おおよそ」の方だと言えるでしょう。
しかし現在は「およそ」も辞書に掲載されている言葉です。そのため、こちらを使うことも問題ありません。
しかし「およそ」は「おおよそ」よりもカジュアルな印象であり、口語として使われることが多いです。ビジネスシーンで使用する場合は「おおよそ」の方が適切だと言えます。
なぜ「およそ」を使うことが増えたのか
ではなぜ同じ意味の「およそ」という言葉が生まれたのでしょうか。
まず「およそ」は「おおよそ」から、音変化したもの。音変化とは、発音しにくい音を発音しやすく変化させたものを指すのですが、「おおよそ」が言いにくいため、言いやすくした「およそ」が生まれました。
つまり「およそ」の方が言いやすいという観点から、使用される機会が増えたと考えられるのです。
▶次のページでは、「およそ」「おおよそ」の使い方をそれぞれ見ていきます。