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東京で見つけた“夢”をかなえたい。Style Works代表・三輪詩織さんの素顔

#リーダーの素顔

瑞姫

経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でも、リーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて……そして仕事をしている普通の人。そんなリーダーの素顔を探るべく、「子どもの頃はどんな子だった?」「毎日どれくらい働いている?」「やっぱりタワマン住みですか?」など、素朴な疑問をぶつけます。

取材・文:瑞姫
撮影:三浦晃一
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でも、リーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて……そして仕事をしているビジネスウーマンの一人です。

そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。第6回の「リーダー」は、日本パーソナルカラー協会認定のカラーアナリストとして活動する傍ら、 東京・名古屋・大阪でサロンを運営し、産後ママへの栄養ポタージュギフトサービス「momwell」も展開する株式会社Style Worksの代表取締役・三輪詩織さん

プライベートでは2児の男の子のママとして、毎日家事・育児・仕事と分刻みのスケジュールで動いている彼女ですが、インタビューをしていると“大変そう”ではあるものの、仕事にやりがいを感じ、楽しんでいる姿にこちらが鼓舞され、元気をもらえるほど。

「働ける限界ギリギリまで仕事がしたい」と話す三輪さんが起業したきっかけから今後の展望、そしてプライベートの悩みや一日をどううまくスケジューリングして過ごしているのかまで、色々と質問させていただきました。

三輪詩織さん

大手人材広告会社での営業、IT企業の広報を経て、一部上場PR会社の子会社にて取締役に従事。2017年、株式会社Style Worksを設立。パーソナルカラーや骨格診断を軸にした「似合う」が分かるパーソナルビューティサロンを東京・名古屋・大阪に展開。化粧品・アパレル・ブライダルなど多岐に渡る企業のコンテンツ監修やイベント企画も行う。またAIを活用したパーソナルカラー判定サービス「irofit」の共同開発や、パーソナルカラーマスク「irodori」の自社企画販売など、診断理論を活用したサービス開発にも注力。2022年「ママの心身の健康」をテーマに、産後ケアポタージュスープギフト「momwelll」をリリース。

引っ込み思案な性格から、中学受験を機に一転

Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?

おとなしいというか、多分根暗キャラだったと思います(笑)。園のお迎えの時、みんなが遊んでいる中で、一人で砂遊びをしていたり、絵本を読んだりしていたと親から聞きました。

Q.2 どのようなご家庭で育ちましたか?

負けず嫌いで、勉強も勝手に自分でやるタイプだったからか、父から「お前ならできる」と褒めて伸ばすような声掛けをされて育ちました。ただ、その父の言葉は自分を肯定してくれるものでもあり、逆にプレッシャーでもありましたね。

期待に応えられなかった時に父が残念そうな顔をしていたのが印象的で……。「親の期待に応えたい」という気持ちが小さい頃から割と強くあったと思います。

それもあって、元々引っ込み思案で「できない」と思い込んでいる自分から、「できるかもしれない」「できるようになりたい」「できるはずだ」と自分を武装するようになっていった気がします。今も、根幹では不安な気持ちがあっても、“私できる、やる、できる!”と自分を鼓舞していることが多いです(笑)。

Q.3 思春期は学校でどんな存在でしたか?

クラスでワイワイしているメンバーの一人だったと思います。幼少期は引っ込み思案だったのですが、中学受験をしたことによって振り切れちゃって。

小学校高学年の後半は本当に勉強しかしていなくて、まさにガリ勉キャラだったんです。勉強が好きだったので苦ではなかったのですが、元々視力が悪くて極厚メガネをかけていたところから、中学生になってコンタクトに変えてみたら新しい世界が開けた気がして……。

進学校だったので、自分よりも圧倒的に賢い子たちも多く、勉強面でいい意味で諦めの気持ちが芽生えて、遊ぶことに楽しさを見出してハジけちゃったんだと思います。

Q.4 学生時代にアルバイトはしていましたか?

大学生の頃に美容室の受付をしていました。時給が高かったというのも選んだ理由の一つなのですが、「オシャレそう!」「髪の毛をタダで切ってもらえたらラッキーだな」という気持ちで始めました。仲の良い友達に誘われて、イベント運営のお手伝いもしていました。

Q.5 大学時代はどのようなことを学んでいましたか?

英米学科で英語漬けでした身内の介護などの事情で制限があり、実家から通える中で一番良い大学・学部に行こうと思って選んだのですが、「将来は海外で働けたらかっこいいな」とか「映画を字幕無しで、ネイティブな表現で理解できたらいいな」と思ったことも理由です。

イメージコンサルティングに興味を持った意外なきっかけ

Q.6 なぜ起業しようと思ったのですか?

父が会社の経営をしていて、昔からそれを見ていたので「自分で仕事をするって楽しそうだな」と思ったのが理由です。いつかは起業したいと、ずっと思っていました。

最初の起業がパーソナルカラーや骨格診断のサロンなのですが、私は元々そんなにメイクやファッションに深い興味は無いタイプだったんです。けれど、「かわいくなりたい」とか「自分に似合うものって何だろう」という思いはずっとありました。

そんな時にパーソナルカラーアナリストとして活動していた姉の仕事を見てイメージコンサルティングの魅力を知って、自分に似合うものが分かり、手早く最短距離できれいになれるこの便利なサービスをもっと広めていきたい! と思ったんです。

美容への関心の度合いは人それぞれだと思いますが、きっと誰でも一度は自分に似合うものに悩んだことがあって、今よりきれいになりたいと思っていますよね。 “モノや情報があふれる中で、似合うものを知り自分らしい美しさを後押ししてくれるサービス”なので、やりたいと思いました。

Q.7 創業当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。

ありがたいことに創業当初は順調な出だしで、平日は会社員として働いて、土日に副業としてサロンのお仕事をしていました。あえて大変だったとすると週7日の仕事と育児家事がセットだったことですね。

でも、熱中しているときって本当に時間の感覚なくずっと仕事をしていられるので、体力的には大変でもつらいと感じたことはありませんでした。
あとは、仕事と家事育児のバランスについて夫と当初はよく揉めていたので本当に面倒でしたね(笑)。

Q.8 創業してから一番うれしかったことは何ですか?

沢山あるので一番は決められないのですが、最初全く相手にしてもらえなかったとある企業の担当者さんから、少しずつ信頼関係を構築していった数年後に、「三輪さんをいつも頼りにしています。ありがとう」とお言葉を頂けた時がとてもうれしかったのを覚えています。また、診断を担当した個人のお客さまから感謝のお言葉を頂けた時もやっぱりうれしいです。

あとは、サロンで働いてくれている講師の子達から「仕事のやりがいを感じている」とか「三輪さんと働けて良かった」と言ってもらえた時もうれしいです。実は、LINEでそういったメッセージをもらった時は、スクリーンショットして全部残しています(笑)。

あと割と最近の出来事なのですが、長男が、momwellのスープを買ってくれた義母に「おばあちゃん、ママのスープをかってくれてありがとう」とメールを送っていたのを知った時は本当にうれしかったです。

Q.9 創業してから一番つらかったことは何ですか?

下の子が生まれた時は、少しハードワークだったのでつらかった記憶があります。

大きい会社さんと一緒に新規事業をやっていた時期なのですが、事業責任者として数字の責任もあって、毎週の報告はもちろん、朝方に営業の進捗確認のメッセージが飛んでくることもあったりで。それに加えて、自分の会社や、家事育児もあったので、なかなかハードだなと思いましたね。

多忙な中でも時間を上手に見つける

Q.10 毎日のタイムスケジュールを教えてください。

朝は基本的に急ぎのメール対応などが無い限り、子どもとの時間を優先しています。下の子を送ってからが仕事タイムで、日によってサロン勤務、打ち合わせ、営業、取材対応などをして、合間にメールチェックやSNS投稿をしていることが多いです。新しいサービスについて考える時間も作るようにしています。

お昼に一度仕事を中抜けして下の子を迎えにいってアフタースクールに送る日もあるので、ランチは基本的に時間があればその前後に買って食べたり、Uber Eatsで済ませたり。そこに割く時間や気持ちの余裕が無いので、おいしいと思ったらしばらく同じものばかり食べている気がします(笑)。

夜は子どもを寝かせてから仕事の残りを片付けて、大体22時からが自分時間。ネットコミックを読んだり、気になっていた映画を観たり、SNSで今どんな人が注目されていて、どんなサービスや商品が支持を得ているのかなど仕事のヒントを夜な夜な研究したりしています。

Q.11 週に何時間くらい働いていますか? お休みはありますか?

自分自身がプレイヤーでもあり経営者でもあるので、基本的には丸1日休みという日はあまり無いですね。疲れすぎた時は平日に休んだりもするのですが、その時でもサロンや各サービスは動いているので、結局はその報告を聞いたりしていて完全に休みモードにはならない感じです。

でも最近は、今日はなるべく携帯を見ずに仕事から離れるぞ! という日を意識的に作るようにしていて、子どもたちと思いっきり外で一日遊びに出かけたり、お買い物やカフェに行ったりして気分転換しています。

Q.12 どんなところに住んでいますか? やっぱり港区のタワマンだったりするのでしょうか?(笑)

(笑)。都内の一般的な低層マンションです。タワーマンションに憧れて住んでいた時期もあるのですが……階層が低い方が自分には合ってると感じました。外の声が聞こえたり緑が目に入ったりする方が心が休まるので良いなと思います。

Q.13 プライベートで悩みはありますか?

悩み……? ありすぎて何に悩んでいるのかもはや分からない時もあるのですが家事が終わらないことと、時短料理から抜け出せず料理のレパートリーが広がらないことでしょうか(笑)。

いつか本当の意味で自信を持てる日を目指して

Q.14 いくつまで仕事を続けたいですか?

働ける限界まで仕事がしたいです! サロンの話でいうと、国内だけでなく海外展開も狙っていきたいです。またmomwellの認知度を上げて……ママ向けのサービスを日本でもっと浸透させたいですね。

Q.15 将来の夢を教えてください。

就職活動をしている時に夜行バスで東京に行っていたのですが、首都高速で窓の外を見ると、いつもキラキラした東京の街並みが見えて、「いつかここで、胸を張って自分の仕事をできるようになりたい」と思っていたんです。

自分がやりたいことを見つけることはできたけど、実は今はまだ“胸を張って”とまではいけてないので、もっと自分が経営者としてしっかりと実績を積んで、本当の意味で自信を持てるようになりたいですね。

※この記事は2023年06月13日に公開されたものです

瑞姫

フリーランスの取材・インタビューライター、コラムニスト。主にエンタメ、トレンド、グルメ、ビジネスカテゴリで活動中。

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