【美容師監修】前髪の切り方とは? 失敗しない簡単セルフカット術
すぐに伸びてくる前髪を、自分できれいに切れたらいいですよね。そこで今回は、美容師ライターの向井智美さんが、前髪のセルフカット術をご紹介! 基本の切り方から、重めバングやシースルーバングなどの髪型別の切り方まで、イラスト付きで解説します。
「前髪を自分で切りたいけど、いつも失敗してしまう」「前髪をどうやって切ればいいか分からない」ということはありませんか。
前髪が伸びたら気軽に自分で切りたいのに、美容師さんのようにいい感じにならないという方も多いでしょう。
しかし前髪のセルフカットは、基本の切り方と失敗しないコツさえ押さえておけば、誰でも簡単に行うことができます。
今回は、前髪の基本的な切り方やなりたい前髪に合わせたカット方法、失敗したときの対処法をご紹介します。
前髪を切るときに必要な道具は?
前髪を切るときはまず、必要な道具4つをそろえましょう。道具を用意することで、失敗の少ない前髪カットができます。
(1)ハサミ
(2)すきバサミ
(3)コーム
(4)ヘアクリップ
それぞれどんなものを用意したらいいか、特徴を以下に挙げていきます。
(1)ハサミ
紙を切るハサミや眉毛カット用のハサミではなく、髪の毛専用のハサミを用意しましょう。
髪の毛専用のハサミは刃先が薄く先細りになっているので、細かい部分がカットしやすいのが特徴。また髪の毛に対する切れ味が良いので、毛先が傷みにくいのもメリットです。
(2)すきバサミ
すきバサミでは、前髪を軽くすることができます。またそれ以外にも、毛先がパツっとそろいすぎてしまったときや、ガタガタでふぞろいになってしまったときの修正に役立ちますよ。
ドラックストアやインターネットで購入できるので、1つ持っておくと便利です。
(3)コーム
ブラシや大きめのコームではなく、目の細かいコームを用意しましょう。その方が前髪をとかしやすく、カットもきれいにできます。
(4)ヘアクリップ
切らない部分を分け取るため、髪の毛を留めるヘアクリップが必要です。ピンなどは髪に跡がつきやすくなるので、軽く挟めるタイプのヘアクリップがおすすめ。
前髪の切り方とコツ【基本編】
前髪を失敗なくきれいにセルフカットするには、基本の切り方と上手に切るためのポイントを押さえることが大切です。
前髪を切るときの姿勢
前髪を切るときは、背筋を正して立ちましょう。
まっすぐ切れたように感じても、猫背になっていたり体が傾いていたりすると、姿勢を元に戻したときに長さがガタガタになってしまいます。
また、あごの位置も重要。あごを引きすぎたり上げすぎたりせずに、自然な状態で切るのがポイントです。
髪の状態
髪は完全に乾いた状態でカットしましょう。濡れた状態で切ると、乾いたときに思っていたより短くなったり、くせが出たりするからです。
また、いつも前髪にアイロンを入れたりブローをしたりする人は、いつも通りスタイリングしてから切ると、仕上がりがきれいになりますよ!
ハサミの入れ方
基本的には、前髪の毛先に対してハサミを斜め45度に入れて少しずつ切るのがポイントです。
そうすると前髪がパツっとそろいすぎず、毛先がバラバラになりすぎず、ナチュラルな仕上がりになりますよ。
また、ハサミをどのような入れ方にするかよって、前髪の仕上がりが異なります。なりたい前髪に合わせて、ハサミの入れ方も変えてみましょう。
重め前髪にしたいときのハサミの入れ方
ぱっつん前髪などの重めの前髪にするときは、ハサミを真横に入れると毛先が重く仕上がります。
また、前髪全てを一気に切ると斜めになりやすいので、少しずつ切るのがポイントです。
シースルーバングにしたいときのハサミの入れ方
軽い前髪にするときは、ハサミをなるべく縦に入れるのがポイントです。
そうすると前髪の長さを切りながら毛量も薄くしてくれるので、軽やかな前髪に仕上がります。
▶次のページでは、なりたい前髪別のセルフカット術をご紹介します。