産休に入る人へのメッセージ例文。考える時のポイントや注意点とは【先輩・同僚・取引先】
産休に入る人へのメッセージを考える際、どのような内容にしたら良いのか悩んでしまいますよね。そこで今回は、マナー講師の三上ナナエさんに、メッセージ作成時に意識するポイントや、上司・同僚・部下など、贈る相手別での例文を紹介してもらいました。
産休に入る方に寄せ書きやメッセージを贈る際、どのような内容にしたら良いのだろう? と悩む方もいらっしゃるでしょう。
意図せず失礼なメッセージを書いてしまったなんてことは避けたいですね。せっかくならば、相手が喜んでくれる言葉を選びたいものです。
そこで今回は、相手が気持ちよく産休に入れるよう、もらったら嬉しいメッセージのポイントや例文をご紹介します。ぜひ活用してみてください。
産休に入る人へのメッセージを考える時のポイント
産休に入る方は、体調の変化が大きい中でお仕事を続けられてきたはずですので、まずはねぎらいの言葉を伝えましょう。
また、これから出産を迎えるにあたり、相手を不安にさせるような言葉は避けるよう意識してください。
(1)お祝いの気持ちを伝える
まずは「妊娠おめでとうございます」とお祝いの気持ちを伝えましょう。産休に入るまで職場で頑張ってくれたことに対するお礼の言葉を添えるのもすてきな心遣いです。
(2)体を気遣う気持ちを伝える
やることも多く、心身共に不安定になりやすい妊娠期間。
「くれぐれもご自愛ください」「この機会にゆっくりお過ごしください」など、体を気遣う言葉を贈るのもおすすめです。
(3)仕事から離れる不安を考慮する
長期で仕事を休むことに対して、不安を感じる人も多いでしょう。
ですから、「〇〇さんがいなくても私たちは大丈夫」といった内容ではなく、「復帰を心待ちにしていますね」など、戻る場所があるということを伝え、安心して産休に入れるようにしてあげてください。
上司・先輩が産休に入る時のメッセージ例文
上司や先輩には、普段の感謝を伝えつつ、復帰するのを心待ちにしているといった内容がおすすめです。
例文
・このたびはご懐妊おめでとうございます。いつもメンバーのサポートをしてくださり感謝しております。〇〇さんにまたお目にかかる日を楽しみに頑張ります。
・このたびはご懐妊、誠におめでとうございます。〇〇さんに教えていただいたことを生かし、成長した姿をお見せできるようにいたします。お体を大切にお過ごしくださいませ。
同僚が産休に入る時のメッセージ例文
仲の良い同僚の場合は、かしこまりすぎず、少し砕けた文章でお祝いの気持ちを伝えると良いでしょう。
例文
・妊娠おめでとう! 〇〇さんとしばらく会えないのは寂しいけど、マタニティライフを楽しんでね!
・妊娠おめでとうございます! 今は〇〇さんと赤ちゃんが大事な時期。くれぐれも体に気を付けながらゆっくり過ごしてね。
部下や後輩が産休に入る時のメッセージ例文
部下や後輩には、これまでの頑張りを認めながら、ゆっくり休むことができるよういたわるメッセージを贈ってあげると良いでしょう。
例文
・〇〇さんご懐妊おめでとう。体がきつい時期でも頑張ってくれていたので、とても感謝しています。仕事のことは気にしないでゆっくり休んでくださいね。
・このたびはご懐妊おめでとうございます。大変な中、しっかりと引き継ぎをしてくれて感謝しています。しばらくは仕事のことを忘れてのんびり過ごしてくださいね。
取引先の方やお客様が産休に入る時のメッセージ例文
取引先の方やお客様から産休に入る旨の連絡をもらった時は、丁寧な文章で失礼のないお祝いメッセージを贈りましょう。
例文
・このたびはご懐妊のご連絡、誠にありがとうございます。日頃は多大なるご尽力を賜り感謝しております。
どうぞお体にお気を付けてお過ごしくださいませ。
・いつもお世話になっております。このたびはご懐妊おめでとうございます。〇〇様のご復帰を心よりお待ちしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
友達が産休に入る時のメッセージ例文
友達には、産休に入った後もサポートする旨を伝えてあげると喜ばれるでしょう。
例文
・妊娠おめでとう! 自分のことのように嬉しいよ! 何か役に立てることがあればいつでも連絡ちょうだいね!
・妊娠おめでとう! 体を大事にのんびりと過ごしてね! 体調が良ければゆっくり話もしたいな!
あまり親しくない人が産休に入る時のメッセージ例文
あまり親しくない人にメッセージを贈る時は、お祝いの気持ちと相手の体を気遣う言葉を選ぶと良いでしょう。
例文
・〇〇さん、ご懐妊おめでとうございます。ゆっくりご家族との時間をお過ごしくださいませ。
・ご懐妊おめでとうございます。お体に気を付けてのんびりとされてくださいね。
【英語編】産休に入る人へのメッセージ例文
外国人の同僚や取引先の方へ贈る英語のメッセージもご紹介します。
例文
・Congratulations on your pregnancy! I’m looking forward to working with you again.(ご懐妊おめでとうございます。また一緒に仕事をするのを楽しみにしています)
・Many blessings for your growing family! Take very good care of yourself.(ご家族が増え、たくさんの祝福がありますように。お体を大事にされてください)
・Congratulations on your new addition to your family! Hope you enjoy your maternity leave.(新しいご家族が増えますね! すてきな産休になりますように)
【一言編】産休に入る人へのメッセージ例文
寄せ書きの場合は、短文でメッセージを書かなければなりません。相手との距離感に応じて、一番伝えたい言葉を選びましょう。
例文
・戻ってきた時、赤ちゃんの話を楽しみにしています。
・ご家族との時間、ゆっくり楽しまれてください。
・復帰された時、今度は私にフォローさせてください!
・〇〇さん、おめでとうございます! みんなで待ってますね!
産休に入る人へのメッセージを考える時の注意点
妊婦の方はホルモンバランスが安定せず、環境を含めさまざまなことが変化するナーバスな状態です。
メッセージを贈る側はマイナスな意図がなかったとしても、内容や言葉選びには慎重になりましょう。
(1)出産に対してネガティブなことを想像させない
激励のつもりで「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」と伝えてしまいたくなりますよね。しかし、妊娠中や出産は何が起きるか分からないもの。
「無事に出産できますように」というメッセージも、その逆を連想して敏感になってしまうことがあります。
不安にならないような言葉を選ぶ気遣いが大切です。
(2)赤ちゃんの性別に関することは避ける
産休に入る人が性別についてどう考えているか分からない場合が多いと思います。想像以上に気にしていることもあるでしょう。
性別が既に分かっていて本人が喜んでいる場合以外は、できるだけ避けた方が無難でしょう。
(3)戻ってこなくても良いと誤解されない内容にする
もういる必要がないと思わせてしまう恐れがあるメッセージには気を付けましょう。
例えば、以下のようなメッセージはここでお別れというように感じさせてしまうかもしれません。
・これまで本当にありがとうございました。お疲れさまでした。
・〇〇さんがいなくてもみんなで頑張りますので心配しないでください。
「復帰をお待ちしています」など、戻ってくる場所があるということを伝えられるようなメッセージを心掛けるようにしましょう。
産休に入る人へのメッセージは相手の気持ちを想像して作成を
産休に入る人へのメッセージを考える際、こんなこと書いたら失礼かな? といろいろ悩んでしまうかもしれませんが、お祝いする気持ちが何よりも大切です。
「おめでとう」という思いを言葉に託し、メッセージを贈りましょう。
また、産休に入る時は、職場をしばらく離れることに対して「職場に迷惑をかけちゃうな」「産休が明けたら職場に戻れるかな」といった不安を感じている方もいるかもしれません。
そんな気持ちを和らげられるよう、「自身と赤ちゃんのことを第一に考えてね」「復帰を待っているね」という温かいメッセージ作成を意識してくださいね。
(三上ナナエ)
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※この記事は2023年05月16日に公開されたものです