自分で考えない人の特徴や心理とは? 上手に接する対処法を紹介
自分で考えず、すぐに人に答えを聞く。あなたの周りにはそんな「考えない人」はいませんか? 今回は自分で考えない人の心理や特徴、上手な接し方のほか、自分が考えない人にならないための方法もあわせて紹介します。
同じ失敗をくり返したり、簡単なことをすぐ質問してきたりする、いわゆる「自分で考えない人」。
職場ではいつまで経っても仕事を任せられませんし、プライベートではその無神経さや無計画さに困惑することもあるでしょう。
自分で考えない人とうまく付き合う方法はあるのでしょうか?
この記事では、考えない人の特徴や心理、上手に接するための対処法のほか、自分が考えない人にならないためのポイントについてもあわせて解説します。
考えない人の特徴は?
考えない人はどのような行動を取ることが多いのでしょうか? ここではまず、考えない人の特徴をいくつかピックアップして紹介します。
(1)すぐ誰かに答えをもらおうとする
自分で考えたり調べたりせず、すぐ誰かに質問する。このタイプの人は、間違えたくない、早く正解にたどり着きたいという意識が強いのでしょう。
また、人からもらった答えを自分の中に落とし込まないまま、場当たり的に行動するので、なぜそうなるのかという理由や根拠までは理解していないこともあります。
(2)返事や行動が早すぎる
一見良いことにも思えますが、ポイントは「早すぎる」ことです。本当に最後まで聞いた(読んだ)のか、全体を理解したのか不安になるほど、返事や行動が早いのです。
きちんと理解しているかを確認しても、「大丈夫です!」と根拠は述べずに即答する傾向もあります。
(3)人の話を聞いていない
考えない人の特徴として、周りの人の話をちゃんと聞いていないということも挙げられます。
「話聞いてた?」と確認すると、まったく違う解釈で理解していたり、重要なポイントをどうでも良いことだと受け止めていたりすることも。
自分以外の物事に対する関心が薄いのでしょうか。考えない人の心理とは一体どうなっているのか、次のトピックスで説明していきます。
考えない人の心理は?
考えない人の心理について、いくつかピックアップして紹介します。
(1)自分に自信がなく心配性
「何かあったら怖い」「自分1人で考えたくない」と思う人は、考える力がないわけでも、何も考えていないわけでもありません。自分に自信が持てないのです。
だからこそ、自分1人では良い考えが生まれるとは思えず、また、失敗することへの恐怖心から、考えを口に出せなかったり、相手に判断を任せたりします。
プライベートでは意見を言うのに、仕事では慎重になるといったタイプの人もいるでしょう。
(2)物事への関心が薄い
このタイプは、「どちらでもいい」「なんでもいい」が口癖です。遠慮しているわけではなく、本心から言っています。そもそも物事の機微や小さな違いに関心がないのでしょう。
また、こだわりがあるものとないもので態度の差が激しい場合もあるでしょう。
(3)ポジティブすぎる
楽観的なタイプだと、もしトラブルに見舞われたとしても「どうにかなる」「どうにかならなかったら仕方ない」と割り切っている場合も。
「物事はなるようになる」と自己完結しているのでしょう。
考えない人への対処法は?
考えない人には何を言っても無駄だから関わりたくない、と思う人もいるでしょう。
しかし、同じ組織で働いていたりプライベートで深い仲だったりして、関係を断てないという場合もあります。
どうすれば考えない人と上手に付き合うことができるのでしょうか?
(1)手本を見せてから考えてもらう
考えるのが苦手な人に、最初から1人ですべて考えさせようとするとパニックになったり、時間がかかりすぎたりするのでおすすめできません。
効果的なのは、手本や事例を見せたり教えたりして、考える材料を与えてから、自分で考えてもらう方法です。ヒントがあることで、思考にブレーキがかかりにくくなるでしょう。
(2)意見を肯定する
自信のなさゆえに1人では考えきれない人の場合は、まず自信を育てる関わり方を意識しましょう。
あなたが先に自分の考えやアイデアを出してから、相手にも意見を求めます。相手の口から出てきたものをポジティブに受け止め、態度で示し続けてください。
「自分の考えを言ってもいいんだ」と思えるようになると、少しずつ意見を言うことに対する抵抗感も薄まり、自信も培われていくことでしょう。
(3)責任を与える
可能な範囲で本人に任せてみましょう。責任を与え、自分で判断する機会を増やしていきます。本人が求めればアドバイスは与えますが、最終的に判断するのは自分だと言い聞かせてください。
始めのうちは不安感をあらわにしたり、うまくこなせなかったりするかもしれませんが、経験を積み重ねることで成長していくはずです。
(4)理由を聞く
会話の中で、「なぜそう思うか」「なぜそうしたのか」など、すべての物事に対して理由を問うてみてください。
そもそも何も考えていないタイプなら、自分の頭で考える習慣が身に付きますし、考えを言葉で示せないタイプなら論理を組み立て、言葉で伝える力が育つでしょう。
(5)複数の方法を考えさせる
「答えは1つしかない」と思いやすい人に対しては、正解が1つではないことを理解させる必要があります。
最初に良いアイデアが出てきたとしても、他にもないか何度も問いかけてみましょう。さまざまな角度から考えられるようになると、考えるのが楽しくなり自発的に考えるようになるでしょう。
▶次のページでは、自分自身が「考えない人」にならないための対策を紹介します。