「遠慮させていただきます」は正しい敬語? 使い方や言い換え表現も紹介
「遠慮させていただきます」の言い換え表現(例文つき)
「遠慮させていただきます」は、他の言葉にも言い換えができます。いくつかのバリエーションを覚えておき、場面や相手に応じて柔軟に使い分けましょう。
(1)「ご辞退申し上げます」
冒頭で解説した通り、「遠慮」とは「辞退すること」という意味です。そのため、「遠慮させていただきます」は「辞退」を使って「ご辞退申し上げます」と言い換えられます。
例文
・「せっかくのご厚意ですが、今回の参加はご辞退申し上げます」
・「お誘いいただいた手前恐縮ではございますが、日程の都合により次回の参加はご辞退申し上げます」
(2)「お受けいたしかねます」
「お受けいたしかねます」という言葉もあります。仕事で相手からの依頼を断る際に適した表現です。単に「できません」というよりも、婉曲的で柔らかい印象になります。
・「申し訳ありませんが、今回のご依頼は予算の都合によりお受けいたしかねます」
(3)「差し控えさせていただきます」
「差し控える」には、「悪い結果を招かないように、当面それをしないようにする。遠慮する(出典:『デジタル大辞泉』小学館)」という意味があります。
「遠慮させていただきます」に近いニュアンスを持つといえるでしょう。
・「その件につきましては、コメントを差し控えさせていただきます」
「遠慮させていただきます」は誘いを断る時に使える言葉
なんらかの都合により相手からの誘いや申し出を断る時は、角が立たない言い方を選ぶことが大切です。
「お断りします」や「対応できません」といったストレートな断り方では、相手に不快感を与えかねません。
そのような時に使えるのが、「遠慮させていただきます」という言葉。「ご辞退申し上げます」「お受けいたしかねます」などの言い換え表現と共に覚えておくと良いでしょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年04月03日に公開されたものです