「お願いしたい」の敬語とは? ビジネスで使う丁寧な表現を紹介
「お願いしたい」の類語
「お願いしたい」は、そのまま「お願い」を使ってしまうと、相手によっては失礼に思われる可能性があります。ビジネスシーンでおすすめの「お願いしたい」と同じ意味を持った類語を、3つご紹介していきます。
(1)「ご検討ください」
「ご検討ください」は、お願い事を直接的に伝えるのではなく「○○をするか考えてほしい」「○○をしてほしいが相手はどう思っているのか」といった、相手に決定権をゆだねる表現ができます。
そのため、強制的な印象がなく、相手の希望も取り入れつつも「これをしてほしい」という意見を伝えられます。
例えば取引先に見積もりを提示した時や、納期などを伝える時など、「これでお願いしたいが相手はどうか」といった、相手の希望を聞きたい時に役立ちます。

「ご検討」の意味や使い方をおさらいし、正しく使えるようマスターしましょう。
(2)「可能でしょうか」
「お願いしたい」というフレーズは、そのままだとややカジュアルな印象を与えてしまいます。そのため、「可能」という表現を使うことで、ビジネスシーンでもスマートにお願いできます。
一方的にお願いするような強制的な印象ではなく、「可能かどうか」を聞くことで、相手に選択してもらえる表現にもなります。
(3)「よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします」の「よろしく」は「よろし」という形容詞で、人に何かをお願いする時に使う言葉。そして、「お願いします」は「願う」という単語を敬語で表した言葉です。
つまり「よろしくお願いします」には、自分の希望を通してもらえるよう、丁寧にお願いする意図が含まれています。そのため、「お願いしたい」と同じ意味で利用できるでしょう。
「お願いしたい」を正しい敬語で使おう
「お願いしたい」という表現は、取引先や上司といった目上の人には使わないように気をつけましょう。特に「お願い」というフレーズは、近しい間柄に使う表現で、相手に甘えているような印象を持たれることもあります。
「お願いしたい」を使う時は、「大変恐縮ですが」といった前置きや、最後に「お願いしたいのですがいかがでしょうか?」など相手の都合も同時に気遣う表現にすることで、丁寧で失礼のない言い回しができます。
他にも、こちらの希望を受け入れてほしい時には「ご検討ください」なども、「お願いしたい」と同じ意味合いで使われます。ビジネスではよく相手に頼み事をするシーンがあるため、言い換え表現や類語を意識して、シーンに合わせて使い分けていきましょう。
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※この記事は2023年02月03日に公開されたものです